砲兵トラクター
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砲兵トラクター(英語:Artillery tractor)とは、大砲を牽引するための軍用車両であり、ガン・トラクターや砲牽引車などとも呼ばれる。
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[編集] 概要
砲兵トラクターは、砲を牽引するだけでなく、即用砲弾や砲の運用要員、整備道具などの一式を積み込んで砲を牽引する。初期には重量物を牽引するという性質上無限軌道を装備した全装軌式車両が主流であったが、軽量の火砲を牽引するための装輪式の車両も登場した。
第二次世界大戦ごろからは野戦用火砲用の砲兵トラクターについてはハーフトラックやトラックと変わらない装輪式の車両も普及したほか、旧式化した戦車を改造した上で転用する例もあった。
[編集] 歴史
自動車が普及し始めた第一次世界大戦ごろから使用され始めたが、当時の砲兵トラクターは主にカノン砲や重榴弾砲、臼砲などの重砲の牽引に使用されており、軽榴弾砲や野砲はまだ馬匹牽引に頼る割合が多かった。さらに言うなら、第一次世界大戦自体が長期にわたって塹壕戦での膠着状態に陥っており機動戦とは無縁であったたため余り活躍はできなかった。
[編集] 第二次世界大戦
第二次世界大戦になると軍隊の自動車化が急速に進み、その進軍速度を最大限に活用する電撃戦においては馬匹牽引では戦車や歩兵を乗せたトラック・ハーフトラックの進軍速度についていけなくなり、砲兵が全軍の足手まといになる可能性も出てきた。このため、ドイツやイギリス、ソビエト連邦などのヨーロッパの主要参戦国では野砲や軽榴弾砲、さらには高射砲や歩兵の管轄下にある対戦車砲、歩兵砲、重迫撃砲の牽引にも砲兵トラクターは広く使われるようになる。
大日本帝国陸軍においても砲牽引車の研究と生産は行われていたが、基礎工業力の低さと自動車運転免許取得者の少なさなどから専ら重砲の牽引に限定されており、野戦砲用の砲兵トラクターは欧米ほど広く使用されることはなかった。
砲兵トラクターを使用しても砲撃地点到着から砲撃開始までの時間は従来と変わらなかったため、さらに砲撃開始時間を短縮するために自走砲が開発されたが、絶対数が少なかったため完全に置き換えられることはなかった。
[編集] 第二次世界大戦後
第二次世界大戦以降は旧ソ連のAT-TやAT-L、ATS-59、MT-LB汎用装甲車やなどを除いて専用の砲兵トラクターは製造されなくなった。現在では火砲の牽引は一般的な4x4か6x6の軍用トラックが使用されるが、150mm級の榴弾砲を牽引するトラックは砲班全員が登場可能なようにキャビンを延長したり、砲弾の積み下ろしに使用するためのクレーンを搭載するなどの小改造が加えられることも多い。一例としては、陸上自衛隊の中砲けん引車は、74式特大型トラックを改造した車輌である。
[編集] 砲兵トラクターの一覧
[編集] 装軌式
- M4高速トラクター
- M6高速トラクター
- T-20コムソモーレッツ
- AT-T
- AT-L
- ATS-59
- MT-LB
[編集] 半装軌式(ハーフトラック)
- Sd Kfz 6(5トン牽引車)
- Sd Kfz 7(8トン牽引車、8.8 cm 高射砲の牽引で有名)
- Sd Kfz 8(12トン牽引車)
- Sd Kfz 10(1トン牽引車)
- Sd Kfz 11(3トン牽引車)
- 重国防軍牽引車(sWS)
[編集] 装輪式
- モーリスC8
- AECマタドール
- クルップ・プロッツェ
[編集] 関連項目
最終更新 2009年4月29日 (水) 13:35 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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