ホウ砂

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硼砂
硼砂
分類 ホウ酸塩鉱物
組成 Na2B4O5(OH)4・8H2O
晶系 単斜晶系
無色
条痕 白色
光沢 ガラス光沢
硬度 2.5
比重 1.7
ウィキプロジェクト 鉱物
  
ホウ砂
IUPAC名 四ホウ酸ナトリウム十水和物
識別情報
CAS 1330-43-4
特性
化学式 Na2B4O7·10H2O または Na2[B4O5(OH)4]·8H2O
モル質量 381.37
外見 白色の固体
密度 1.73 g/cm3 (固体)
融点

741 °C

沸点

1575 °C

危険性
NFPA 704
0
1
0
関連する物質
その他の陰イオン アルミン酸ナトリウム
その他の陽イオン 四ホウ酸カリウム
関連物質 ホウ酸, 過ホウ酸ナトリウム
特記なき場合、データは常温(25 ℃)・常圧(100 kPa)におけるものである。

硼砂(ほうしゃ、borax)は、鉱物(ホウ酸塩鉱物)の一種。化学組成は Na2B4O5(OH)4・8H2O(四ホウ酸ナトリウム Na2B4O7 の十水和物)。

単斜晶系モース硬度2.5。比重1.7。水に対する溶解度は4.7g/100mL(20℃)。

空気中で風解しやすく、結晶水を失ってチンカルコナイト Na2B4O5(OH)4・3H2O になる。

目次

[編集] 産出地

塩湖が乾燥した跡地で産出することが多い。古くはチベットの干湖からヨーロッパへもたらされ、特殊ガラスエナメル塗料の原料だった。19世紀から20世紀にかけてはアメリカ大陸西部においてデスヴァレーなどの産出地が相次いで発見された。

今日では、アメリカロシアトルコアルゼンチンなどが主な産出地となっている。日本ではほとんど産出されない。

[編集] 特性と用途

ホウ素の原料鉱石として工業的に使用されるほか、以下のようにホウ砂そのものの特性を利用した様々な用途がある。

  • 350~400℃に熱すると無水物になり、さらに熱すると878℃で融解して無色透明のガラス状となる。これは多くの金属酸化物を融解する性質を持つため融剤として使われるほか、このとき金属によって特有の色を呈するため定性分析に使われる(硼砂球反応)。
  • ガラスに混ぜると熱衝撃や化学的浸食に強いホウケイ酸ガラスとなるため、耐熱ガラスなどの原料となる。
  • 水溶液は弱アルカリ性となり、洗浄作用・消毒作用があるため洗剤防腐剤などに使われる。またホウ酸と同様に、目の洗浄・消毒に用いられる。また、銀塩写真現像液にアルカリ調整剤として添加される。日本の国産の写真用ホウ砂(10水塩)とアメリカ産のホウ砂(7水塩)では結晶水の数が異なるため、同じ量で現像液を調合した場合にph値がやや異なり、現像感度に差異が生じるので注意が必要である。
  • ホウ素がポリマーを架橋しゲル化する反応を利用し、理科の実験などでスライムを作るときなどに用いられる。

また近年、米国テキサスA&M大学のジョセフ・ナジバリー (Joseph Nagyvary) 教授の研究で、ヴァイオリンの名器ストラディバリの板にこの物質が含まれている(当時、ワニスの防腐剤として使われていた)ことが明らかになっており、それが名器の音の秘密ではないか、という研究結果が同教授によって出されている[1]

[編集] 脚注

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  1. ^ BSジャパン「ストラディバリウス~響きあう奇跡と幻想」2006年1月1日放送

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク

最終更新 2008年12月2日 (火) 00:23 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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