神はサイコロを振らない

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神はサイコロを振らない』(かみはサイコロをふらない)とは、大石英司2004年発表の小説である。略称は「神サイ」。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] あらすじ

1994年に行方不明になった宮崎発羽田行きの報和航空の旅客機が、10年後の2004年に羽田に着陸した。10年前と変わらぬ姿で現れた旅客機の乗員乗客と、失われた10年で大きな変化を体験した遺族が、3日という期限付きで再会する。

[編集] 登場人物

[編集] 報和航空402便乗客及び乗員

甲斐航星
402便帰還に関する論文トンデモ扱いされ失職した加藤の研究室に所属する物理学者。生還後加藤と共に402便が巻き込まれた現象の解明と、待ち受ける運命からの回避方法の発見を試みる。
興絽堅
父親の汚職事件に関わり自殺した後輩の親の仇を討つべく父の殺害を企て、上京しようとして事故に遭う。彼の死を理由とした検察の捜査打ち切り後に、典型的な地方出身の政治屋から次期首相候補と呼ばれる様になった父親の変貌に驚く。
日向啓太
二十一歳の自動車整備工。霧島藍と駆け落ちするために402便に搭乗し事故にあう。
黒木亮
五歳児。一人で402便に搭乗。
高千穂肇
高校生。天才テニスプレーヤーと騒がれた。合宿のため、上京中に事故に遭う。
阿川沙耶
そこそこ売れていたアイドル。所属事務所に言われるまま地域限定飲料水のCM撮影を名目に鹿児島に行き、地元の暴力団関係者の結婚式に出席し事故に遭遇、公安による軟禁から解放後に、ある目的で関係のあったテレビ局プロデューサーの自宅へと向かう。
祝迫守男
航空自衛隊イーグルパイロット、物理的な理由で妻と娘との再会が遅れる。
神降竜三・栄子
エンジニア夫妻。残された側の子供達は阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件で離散していた。
後藤留璃子
チェリスト、甲斐航星の父親や阿川に阿川沙耶より芸能人らしいと言われる。死後母親の金儲けの道具にされる。
田中次郎
身元不明者、彼の存在が公安部出動の原因となる。
小里英俊
次の選挙に出馬する為の根回しで、鹿児島に向かい帰京時に事故にあった。米粒程も無い10年後の世界での生存を前提とした出馬工作に奔走。
井坂夫婦
弱電メーカの技術者。事故の半年前に念願のマイホームを手に入れるが、帰省からの帰りの便で事故に遭う。
早川真澄
402便の機長
木内龍郎
402便の副機長
葛城恵美
402便のチーフ・アテンダント。会社の中道機長と不倫していた。
竹中令香
402便のフライト・アテンダント。

[編集] 報和航空402便遺族及び関係者

甲斐陽介
航星の父親、402便遺族会会長。元新聞記者。402便生還後は黛と共に乗客と家族の再会のために尽力する。
黛司郎
航空会社勤務。報和航空の運航管理室にいた縁で、402便の遺族のケアを担当。402便にチーフ・アテンダントとして乗務していた葛城恵美をずっと想い続けていた。
黒木誉
黒木亮の父。事故の後、妻と離婚。会社をリストラされた後ホームレスとして川崎市にいた。

[編集] 警視庁

佐竹徹
警視庁捜査1課特殊捜査班(SIT)の警部、『10年前に発生した強盗事件』の犯人が報知航空402便に乗っている可能性があると判断し、自己判断で捜査を再開する。
小林晋
捜査一課特殊捜査班の巡査部長、佐竹が『10年前に発生した強盗事件』の犯人が宮崎出身者であると断定して、宮崎の土地勘のある人物として特殊捜査班に引き込んだ。
寄近恵
捜査4課所属のノンキャリア急行組警部補、学生時代の論文にタイムトラベルに関する物があったためコミケ目的の休暇中に呼び出され、佐竹と402便乗客に引きずり回される。
上杉静夫
公安部付きの警部、田中次郎の確保を目的に佐竹より先に羽田空港に機動隊付きで現れ、乗客を足止めする。ある指示が原因で、興絽惣一郎に殴打された上に前歯数本を折られ、挙句に小笠原諸島を管轄とする警察署へ即時転勤する。

[編集] タイトル

そもそも、「神はサイコロを振らない」という言葉はアルベルト・アインシュタインのものである。1926年12月、アインシュタインからマックス・ボルンに送られた手紙の中で、": Der Alte würfelt nicht." 日本語訳、「神は賽を投げない」と不確定性原理への反論に使っている。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年7月1日 (水) 01:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【神はサイコロを振らない】変更履歴

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