神戸市交通局1000形電車 (鉄道)

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神戸市交通局1000形電車(こうべしこうつうきょく1000がたでんしゃ)は、1977年昭和52年)から営業運転を開始した神戸市交通局神戸市営地下鉄西神・山手線用の通勤形電車である。

神戸市交通局1000形電車
神戸市交通局1000形電車第17編成(2005年11月、名谷駅にて撮影)
神戸市交通局1000形電車第17編成(2005年11月、名谷駅にて撮影)
編成 6両編成
起動加速度 3.3km/h/s
営業最高速度 90km/h
設計最高速度 100km/h
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
4.5km/h/s(非常)
編成定員 872名
全長 19,000mm
全幅 2,790mm
全高 4,010mm
編成質量 188.0t
軌間 1,435mm
電気方式 架空単線式直流1,500V
制御装置 電機子チョッパ制御(登場当初)
GTO素子VVVFインバータ制御(1101~1107F)
2レベルIGBT素子VVVFインバータ制御(1108F以降)
いずれも日立製作所
ブレーキ方式 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(補足ブレーキ付)
抑速ブレーキ
保安装置 自動列車制御装置 (CS-ATC)
自動列車運転装置 (ATO)
製造メーカー 川崎重工業
備考 車内信号は0、15、25、45、60、75、90km/hで設定
第18回(1978年
ローレル賞受賞車両

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目次

[編集] 車両概要

改造準備を受ける第10編成
1000形の運転台

アルミ製全長19メートルの車両で、片側に3つの客用扉を持つ。窓配置は扉間に3枚、車端部に1枚(先頭車の最前部はなし)である。張上げ構造の屋根や銀色の窓枠と合わせ、デザイン面で周辺の私鉄車両(特に阪急電鉄)の影響を強く受けていると言える。内装も、よろい戸式日除けや間接照明など、関西色が強い。当初から冷房装置を搭載して落成されており、これは日本の地下鉄車両では初めての事例である。

現在は6両編成を組成し、編成中の電動車 (M) と付随車 (T) の構成は(MT比)4M2Tで、パンタグラフは下枠交差式を2、5両目に2基ずつ計4基搭載する。空気圧縮機は両先頭車に、制御装置は2、5両目に搭載する。落成当時は全編成が1C8M(1つの制御器で2両分8台のモーターを制御)自動可変界磁式電機子チョッパ制御(1,500V、1,400A、2100kW、合成周波数350Hz)であった。主電動機の出力は130kW(電圧375V、電流385A、85%界磁時定格回転数2,050rpm、最弱め界磁率50%)である。定格速度は35km/hである。回生ブレーキ抑速ブレーキにも対応している。回生ブレーキは55%界磁から使用する。

前面は微妙に湾曲しているものの切妻に近いが、天井近くまである大きな窓と縦方向に丸型の前照灯尾灯を配しており、他に類を見ない独特の形態となっている。貫通路は2-3両目、4-5両目の間のみ扉付きの狭幅で、他は扉なしの広幅という特殊な形態となっているが、これは検査時に2両ごとに分割する必要性から来ている。

外部塗色は神戸市電にちなみ、上半分を淡いグリーン、下半分を濃いグリーンとされた。また、窓上にも細い濃緑帯が巻かれるが、これは乗務員扉後部で窓下まで降りてくる。ちなみに、帯部分には1両あたり2箇所(先頭車は前面を含め3箇所)にシンボルマークであるUラインマークが描かれているため、該当部分では帯が途切れる[1]

1997年平成9年)から、製造元の川崎重工業で毎年1編成ずつリニューアル改造が施工されており、この際に制御方式は3000形と同一のGTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御に変更された。また座席化粧板も同時に交換されたほか、座席端部のパイプ形状も一部に変更がある。その後、座席はリニューアルと関係なく交換されるようになった。

リニューアル車は1000-01形に形式変更されているが、これは書類上のことであり、通常は区別なく1000形と呼ばれている。車体に取り付けられている車両番号プレート類も変更は無い。

基本的に編成番号が若い順(古い順)にリニューアルされているが、2000年(平成12年)に実施予定だった1104F(第4編成のこと。F=Formation=編成の頭文字。以下も同じ)は当時国民年金40周年記念のPRラッピング車に指定されていたため、順番が1106Fと入れ替えられ、同編成のリニューアルは2002年(平成14年)に施工され、同時にラッピングも解除されている。同編成のラッピングは2001年(平成13年)以降は41年目になるため、「40周年」の文字は消されていた。

編成の推移は下記歴史で記述する。以下に編成ごとの変化を記述する。

  • 1107F以降、側面にも行先表示器が設置された。1106Fまでも改造で設置されている。
  • 1116F以降、冷房装置は中型3台から大型2台(その後の2000形などと同等のもの)へ変更され、風洞形状も異なる。6両編成化時に製造された1400形も全車このタイプで落成したので、1115F以前の車両は4両目だけ外観が異なることとなった。
  • 1116F以降、運転台の仕様が変わり、助士席側の仕切り部に窓が取り付けられた[2]。前面外部にもステップが追加された。
  • 1108Fでは電機子チョッパ装置から交換されるVVVFインバータの使用素子がIGBTに変更され[3]、形式も1000-02形となった。1109F以降もこのメニューで行う方針となる。
  • 2006年(平成18年)は川崎重工のラインに余裕があったことから、10月に1111F、12月に1110Fと2編成同時更新となった。

[編集] 営業区間

西神・山手線
新神戸駅西神中央駅
北神急行電鉄北神線
谷上駅~新神戸駅

通常は通し運転される。他形式と共通運用。

[編集] 歴史

1977年の開業当初は現行の両端4両にあたる全電動車の4両編成で登場した。1983年(昭和58年)の延伸時に乗客増加を見越して1300形付随車を増結し5両編成となる。さらに、1985年(昭和60年)に西区の市街地まで延伸されたことやユニバーシアードの開催等で多客時の積み残し客(特に妙法寺駅)が恒常的に発生したことから、1989年(平成元年)に1400形付随車を増結し、現行のMT比4M2Tの6両編成となった。全編成ともさらに電動車2両を追加しての8両編成化(MT比6M2T)が無改造で可能となっている。

30周年記念式典列車

[編集] その他

[編集] 編成表

1400号車は女性専用。

車両番号 ←西神中央    編成表     谷上→ 運用開始 現3号車増結 現4号車増結 リニューアル
  Mc2 - M1 - T - T' - M1' - Mc2'        
1 1101-1201-1301-1401-1501-1601 1976年 1983年 1989年 1997年
2 1102-1202-1302-1402-1502-1602 1998年
3 1103-1203-1303-1403-1503-1603 1999年
4 1104-1204-1304-1404-1504-1604 2002年
5 1105-1205-1305-1405-1505-1605 2001年
6 1106-1206-1306-1406-1506-1606 2000年
7 1107-1207-1307-1407-1507-1607 1981年 2003年
8 1108-1208-1308-1408-1508-1608 2004年
9 1109-1209-1309-1409-1509-1609 1983年 当初より 2005年
10 1110-1210-1310-1410-1510-1610 2006年
11 1111-1211-1311-1411-1511-1611
12 1112-1212-1312-1412-1512-1612 1985年 2009年(計画)
13 1113-1213-1313-1413-1513-1613 2007年
14 1114-1214-1314-1414-1514-1614 2008年
15 1115-1215-1315-1415-1515-1615 1990年 2010年(計画)
16 1116-1216-1316-1416-1516-1616 1987年 2011年(計画)
17 1117-1217-1317-1417-1517-1617 2011年(計画)
18 1118-1218-1318-1418-1518-1618 2012年(計画)

[編集] 参考文献

  • 電気学会「チョッパ制御ハンドブック(第2版)」1980年1月15日発行

[編集] 脚注

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  1. ^ この位置にUラインマークが入ったのは後年のことで、当初はUラインマークはどこにも入っていなかったうえ、Uラインマークが入った当初は、先頭車前面に向かって左側の妻面窓上部にあった。
  2. ^ 運転中は先頭車の仕切り窓は遮光幕で塞がれる。
  3. ^ 磁励音名鉄4000系や、同じ日立製の機器を搭載する東武50000系に類似する。


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最終更新 2009年10月3日 (土) 15:30 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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