神政政治

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神政政治 ( しんせい・せいじ,希:θεοκρατια,英語:theocracy ) とは、古典ギリシア語より来た概念で、「」を意味する、theos (θεος) と、「支配する」という意味の動詞 kratein (κρατειν) から派生した、名詞 kratia (κρατια) の合成語で、「theokratia (テオクラティア) 」は、文字通りには、「神による支配」である。特定宗教を統括する組織が、国家統治する機構と、実体的に同等な場合、そのような国家の政体を、神政政治と呼ぶ。

神政政治という用語のもっとも普通の使用例は、国家統治者(たち)が、優勢な宗教の指導者(たち)と、実体的に同等な場合、つまり、国家元首なり執政官なりを、宗教の指導者である教主や大神官などが兼任している場合の国家の政体である。政府の政治方針が、大宗教等の教義原理と同等であるか、または非常に強く後者の影響を受けている場合、神政政体と言える。政府は、文字通り、宗教統治の教庁と同じであり、最高神官あるいは教皇・教主が、「神」に代わって、国家を統治するのである。

目次

[編集] 神政政治の区分基準

神政政治を他の政体と明確に区別する特徴は、国家の支配機構における官僚組織の階層が、宗教における神官または聖職者位階秩序と、その実質で同じであるかどうかというところにある。ある国家が国教を備えていても、国教における最高神官や聖職者の位階秩序が、政府内部の官僚組織とは別個にあって、政策決定が、政府官僚の意志や合意に従って成される場合、このような国家は神政政体ではない。あるいは、国家の長が、みずからの統治権能を、まさに「」から委託されていると主張する場合でも、そのような神の元に組織された宗教機関の指導者や聖職者たちが、国家元首や国家官僚とは別のところで、世俗政治支配とは、あまり関係せずに機能する場合、このような国家も神政政体ではない。

[編集] 神政政治ではない例

英国は、国家元首である王が、国教である英国国教会の首長を兼ねている。だが、英国国王のもとには、世俗政府の官僚筆頭である内閣首相と、宗教組織の筆頭祭司であるカンタベリー大主教が存在する。この二人が支配する組織は、首相は行政府の官僚組織であり、大主教司教管区と司祭の位階秩序であって、両者は独立している。このため、英国の政体は神政政治ではない。

[編集] 神政政治の例

しかし、古代ユダヤにおいては、油注がれた者 として聖なる存在であり、行政軍事の全権を掌握すると同時に、宗教上の最高司祭であることが理想とされた。このようなユダヤの祭司王においては、祭司の位階秩序が、すなわち世俗行政官の組織に取って代わり、「祭政一致」の統治機関では、祭司が宗教上の原理に従って、世俗政治の方針を決める。古代ユダヤにおいては、「律法トーラー)」は本来、宗教上の戒律であるが、世俗的係争において、判断の基準となるものが、まさにトーラーしかなく、裁判官の職能を祭司が兼任していた。古代ユダヤの民や社会が理想として望んだのは、行政機構と宗教機構が同一のものとなる、神政政治であった。

(以下、続く)

en:Theocracy 04:03, 7 Jun 2005 http://en.wikipedia.org/wiki/Theocracy より敷衍翻訳

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月24日 (土) 11:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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