神秘主義

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神秘主義(しんぴしゅぎ)とは、人智の及ばない事物(神秘)が存在するとする考え方である。英語の mysticism の訳語にあたるが、mysticism は、この立場での神学や哲学を指すこともあり、この場合は神秘主義思想、あるいは神秘思想と訳される。

神秘主義思想には、神秘を体験するための技法や体系などを含むが、合理的、科学的な手法を批判的に捉える傾向がある。だが、自然科学で得られた知見を体系に取り入れることも、また多い。

目次

[編集] 神秘

神秘とは、人間がその知識や能力をもってしても全容を把握する(=知る)ことができない事物のことで、や、「究極の真実」「霊的世界」などがこれに含まれる。 日本語では神が秘めたること(もの)という意味。 日本文明圏においては神とはもともと先祖(かみ=上;時間的な先人)という意味から発し、それが秘め(隠し)たことという語意となる。隠す場合、(多神教的)社会システムの変化、王朝とその宗教神話の変化、王権と政治的権威の変容、イデオロギーや思想の革命的断絶に伴い、その前の世代の発言を歴史的に抹殺しようとする価値変革を伴う歴史の力にあがなっても貴重であると思われる一種の価値。あるいは現代思想を突き破る古層性を秘めた価値のこと。

人間は、一般的な事物について、それを言葉などで表現して伝えることができる。だが、神秘は、人間が把握している既存の事物との関連で表現することができない。すなわち、神秘は三次元的な科学的経験、あるいは法則として知覚することはできず、霊的世界などを直接体験したり、間接的に認識することによってのみ、知ることができる。という見方もあるが、三次元的な空間に歴史という時間軸を入れた四次元的なものの見方の特に情熱的な形態をとった見方。

例えば、光を見たことのない盲人に、光を見るのがどんな感じなのかを伝えることは難しい。光を見るという体験を、その他の感覚、聴覚や触覚、味覚、嗅覚で説明することはできない。神秘とは、そのようなものだといわれる。それをマトモに付き合う必要はないが重要なのはそういう思想的考古学により一種の哲学が宿る情況が現れる。そういった意味でニーチェなどもギリシャ悲劇を原点に重要な現代の弱点を指摘し続けている。

また、体験することも知ることもできない神秘が、最終的に残るとする考え方もある。

[編集] 神秘を知る

神秘を直接知るための技法や、神秘の周辺にある知識の体系は、多くの場合、呪術的世界観や、あるいは過去の宗教の一部となって知られている。

例えば、仏典によれば、仏教において「悟り」を直接体験によって得た神秘家もいたと解釈できる。あるいはキリスト教においては、「神との合一」や「キリスト体験」などを直接体験した聖者もいたという。また、「自分は何なのか?」という哲学的問いに、神秘体験によって答えを得た者もいるとされている。

このように、宗教は神秘と結びついているため、神秘を直接知った人物(神秘家)によって宗教が興されることもある。また、神秘家によって与えられた技法や体系から宗教が作られることもある。

神秘は協力者なしでも知ることができるが、神秘家の協力があるとより容易になるといわれる。但し、他者が協力できるのは、あくまでその準備だけであり、準備が整った後は、神秘を知る機会が偶然に訪れるのを待つしかないともいわれる。神秘を知るのは、その準備が役立ったことによる場合が多いが、準備なく偶然に機会が訪れ、神秘を知るに至った人々もある。

[編集] 特質

イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは、神秘主義の特質を下記の3点にまとめている。

・あらゆる分離は真実でない。宇宙は不可分な統一である
・悪は部分を実体と考えることから生じる幻影である
・時間は実在しない。実在はまったく時間の外にあるという意味で永遠である
(RELIGION AND SCIENCE, 1935)

このような神秘の特質は、キリスト教の普遍性を日常生活に不必要なまでに拡張した歴史を垣間見ることが可能で、宗教を相対化することに成功した先進国の日本ではそういう現象は僅少である。しかし逆輸入された神秘主義的新興宗教に悩まされオウムなどに至ったがその勢力は小さい。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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最終更新 2009年10月31日 (土) 07:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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