禁酒運動

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禁酒運動(きんしゅうんどう、英語: temperance movement)は、共同体内部あるいは社会全体で消費する酒類アルコールの量を減らそうという運動である。酒類の生産と消費そのものを全面的に禁じようとする場合もある。

目次

[編集] 概観

禁酒運動の動機は運動により様々であり、政治的理由や宗教的理由などが考えられる。政治的理由としてはアルコールによる健康への害を減らそうというもの、人心や家庭や社会の荒廃を防ごうとするもの(特に社会改良社会福祉の一環として、労働者や農民などの階層で起こる様々な問題をアルコールによるものとみて禁酒を呼び掛けるもの)、家庭や社会の無駄な出費を減らそうというものなどがあり、一方ではキリスト教イスラム教など宗教上の信念に基づくものなどがある。

[編集] 社会運動

[編集] 欧米

19世紀末から20世紀前半にかけては欧米諸国で社会改善運動や道徳立て直し運動が起こると同時に禁酒運動も盛り上がりを見せた。ヨーロッパでは1829年アイルランドで禁酒運動団体が発足し、1830年代にはスカンジナビア諸国、スコットランドイングランドでも団体が発足した。19世紀後半にはスイスやドイツなどでも聖職者らによる禁酒団体が成立している。アメリカ合衆国では1869年に政党として禁酒党(Prohibition Party)が結成され、大統領選挙では当選の見込みがないにもかかわらず度々20万票台を集めている。1873年にはキリスト教禁酒婦人連盟(Woman's Christian Temperance Union、明治時代の訳語では「キリスト教婦人矯風会」)が発足し翌年には全国的に活動を始め、キャリー・ネイションら熱心な活動家が現われた。

[編集] 日本

日本では、上記団体の日本支部として1886年に東京婦人矯風会が結成され、1893年に全国組織の日本キリスト教婦人矯風会となり、禁酒運動に取り組んでいる。

[編集] 公衆衛生

また19世紀末には公衆衛生の立場からアルコール中毒による健康への害を防ぐために酒類の生産・消費の禁止を訴える運動も起きた。1900年代からは優生学の一環としての禁酒運動も出現し、これはナチスによる優生学・民族衛生・禁煙禁酒運動へとつながっている。

[編集] 立法措置

20世紀前半には各国で禁酒令が打ち出されているが、特に1920年代アメリカ合衆国における禁酒法憲法修正第18条ボルステッド法)は名高い。

[編集] 関連事項

[編集] 歴史

[編集] 現状

[編集] 参考文献

  • 『日本キリスト教婦人矯風会百年史』日本キリスト教婦人矯風会編、ドメス出版、1987年
  • 『婦人新報』日本キリスト教婦人矯風会編、不二出版、1985-1986年 (1895年~1958年分の機関誌復刻)

[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月16日 (月) 16:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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