第37回NHK紅白歌合戦

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第37回NHK紅白歌合戦』は、1986年12月31日NHKホールで行われた、通算37回目のNHK紅白歌合戦。21時から23時45分にNHKで生放送された。

目次

[編集] 概要

  • 司会はNHKの目加田賴子千田正穂(両アナウンサー)、キャプテンは斉藤由貴加山雄三と肩書上なっているが、斉藤・加山が事実上の司会者であり、目加田・千田はその補佐役という位置取りであった。曲紹介ではキャプテンが歌手名・曲名を言い、司会者が一言添える場合が多かった。「歌手+アナウンサー」という異例のコンビ体制が紅白それぞれにつき採られたのは、キャプテンの斉藤・加山に司会経験がほとんどなく、番組進行の円滑化を期する上で進行補助をつける必要があると判断されたためである。
  • 加山雄三は、白組トップバッターの少年隊・『仮面舞踏会』の紹介時、「紅白初出場。少年隊『仮面ライダー』です」と言い間違えてしまう。家族審査員として中継に出た広島の少年は、「加山雄三さんの『仮面ライダー』は点が高いと思います」と評したが、新年の週刊誌などでもさかんに話題にされた。翌1987年第38回)で、加山が少年隊の曲紹介を行う場面で、「少年隊を紹介する時は緊張しますね。ははは」と自虐ネタを言ったが、笑いは少なかった。6年後の1992年第43回)のショー・コーナーで歴代ライダーとショッカーが登場した際、少年隊が「レッツゴー!!ライダーキック」を歌ったのは、このエピソードを踏まえたもの。少年隊の錦織一清はこの回は紅白に出演していない加山に対し、「加山さん見てますかー?」と言った。
  • 紅組キャプテンの斉藤由貴は『悲しみよこんにちは』を歌唱した時に出場した紅組歌手から多大な声援を受けた。
  • 結婚・出産により歌手休業中だった松田聖子が、昨年の紅白以来約1年ぶりに復活した。
  • 当初、出場が決定していた北島三郎山本譲二は、その後暴力団稲川会の新年会に招かれていたことが発覚し、12月29日に出場を辞退した。代役に角川博鳥羽一郎を決めたが、鳥羽も「自分もこのような暴力団との仕事上の付き合いはある。歌手ならこのような付き合いは避けられない」とNHKの偽善を批判し辞退する。当日予定の無かったシブがき隊を12月30日に急遽代役の代役に立てる。北島は同日の第28回日本レコード大賞も欠場したが、最優秀歌唱賞を受賞している。特別審査員に決定していた蜷川幸雄も「一芸能番組で道徳を振りかざすNHKの姿勢には納得できない」と抗議し、審査員を降板している(代役は加藤芳郎)。
  • 菅原洋一の『小雨降る径』で、本人が手にしていたマイクの故障により、音声が出ないトラブルが起きた。スタッフが慌てて連絡し合う声が、他のマイクを通して放送された。1番の歌唱中にマイクを取り替える事でトラブルは解決した。再放送番組である「思い出の紅白歌合戦・昭和61年」(2002年12月26日放送、 BS2)では、伴奏などはそのままで、菅原の歌のトラックのみを再録音に差し替えて放送した。テロップで「生放送当日、音声トラブルがありましたが菅原さんの御協力により再録音しました」と表示し、歌唱のタイミングに合っていなかった1番の字幕も新しくした。歌唱の後の千田・目加田両アナウンサーによるお詫び部分はカットされた。事実上の訂正放送といえる。
  • 和田アキ子が『もう一度ふたりで歌いたい』で8年ぶりに紅白復帰を果たした。しかし、この年引退した同じホリプロ森昌子(後に復帰)の代役との説もある[要出典]。また途中で歌詞テロップが出なくなるトラブルがあり曲の最後まで表示されなかった。
  • 島倉千代子がこの回を最後に30年連続出場に区切りをつける形で、翌1987年は出場を辞退(いわゆる「卒業宣言」)。しかしその年に発売した『人生いろいろ』が後に山田邦子コロッケ物真似されたのがきっかけとなって大ヒットし、第39回で2年ぶりに復帰した。
  • 大トリは2年連続(トリ自体は3年連続)で森進一の『ゆうすげの恋』。
  • この年の勝敗判定は6年ぶりにボール投げではなく、中央の巨大CRTモニターに得票数を帯グラフで表示する方式だった。
  • この回の優勝は白組だったが、紅組の敗戦が決まった瞬間、紅組キャプテンの斉藤由貴はその場に立ちつくし、大粒の悔やし涙を流す。紅組メンバーが必死に斉藤を励ましたこともあり、一時は立ち直って気丈に「負けたけど、精一杯頑張りました」とコメントするも、終了後ステージから引き上げる際に声をあげながら泣き続けた。その模様を見ていた、小柳ルミ子や松田聖子、そして、初めて紅組トリを務めた石川さゆりの目にも涙があった。なお斉藤はこの回が歌手・司会としても、現在最初で最後の紅白出演となっている。
  • この頃から、音楽ジャンルの多様化や裏番組の充実などで、視聴率が急速に低下し始めた。この年の回はおニャン子クラブ旋風の中で出場曲によるヒット曲の不作であったため、関東地区における平均視聴率は59.4%ビデオリサーチ調べ)で、1962年の調査開始以来初めて60%を割った。
  • 蛍の光』の途中30秒近く音声が途絶えた。

[編集] 司会者・キャプテン

[編集] 演奏

  • 紅組:三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団(指揮 三原綱木
  • 白組:岡本章生とゲイスターズ・東京放送管弦楽団(指揮 岡本章生)

[編集] 審査員

[編集] 出場歌手

紅組 白組
歌手 歌手
荻野目洋子(初) ダンシング・ヒーロー (Eat You Up) 少年隊(初) 仮面舞踏会
大月みやこ(初) 女の港 新沼謙治(10) 情け川
小泉今日子(3) 夜明けのMEW 三波春夫(29) あゝ北前船
斉藤由貴(初) 悲しみよこんにちは 吉幾三(初) 雪國
小柳ルミ子(16) 田原俊彦(7) あッ
中森明菜(4) DESIRE -情熱- 沢田研二(14) 女神
テレサ・テン(2) 時の流れに身をまかせ 山川豊(初) ときめきワルツ
研ナオコ(10) Tokyo見返り美人 シブがき隊(5) トラ!トラ!トラ!
五輪真弓(3) 時の流れに〜鳥になれ〜 小林旭(2) 熱き心に
河合奈保子(6) ハーフムーン・セレナーデ 近藤真彦(6) 青春
川中美幸(6) ふたりの絆 大川栄策(4) 雨の港
和田アキ子(10) もう一度ふたりで歌いたい 菅原洋一(20) 小雨降る径(ミチ)
松田聖子(7) 瑠璃色の地球 加山雄三(10) 今は別れの時
岩崎宏美(12) 好きにならずにいられない 角川博(3) 波止場シャンソン
水前寺清子(22) 男三百六十度 チェッカーズ(3) Song for U.S.A.
松原のぶえ(2) 演歌みち 千昌夫(14) 望郷旅鴉
八代亜紀(14) 港町純情 細川たかし(12) さだめ川
島倉千代子(30) くちべに挽歌 村田英雄(25) 男吉良常
小林幸子(8) 別離(ワカレ) 五木ひろし(16) 浪花盃
石川さゆり(9) 天城越え 森進一(19) ゆうすげの恋

[編集] ゲスト出演者

[編集] 中継アナウンサー

  • 後藤繁榮アナウンサー(北海道勇払郡占冠村)
  • 後藤順一アナウンサー(青森県黒石市)
  • 宮川泰夫アナウンサー(東京都台東区浅草)
  • 堀江威光アナウンサー(三重県度会郡二見町)
  • 上田早苗アナウンサー(大阪府大阪市南区)
  • 野瀬正夫アナウンサー(広島県佐伯郡宮島町)
  • 徳田章アナウンサー(愛媛県松山市)
  • 黒沢保裕アナウンサー(長崎県長崎市)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月27日 (金) 15:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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