筑豊電気鉄道線
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| 筑豊電気鉄道線 | |
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筑豊電鉄3000形
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| 路線総延長 | 16.0 km |
| 軌間 | 1435 mm |
| 電圧 | 600 V 架空電車線方式 (直流) |
筑豊電気鉄道線(ちくほうでんきてつどうせん)は、福岡県北九州市八幡西区の黒崎駅前駅から福岡県直方市の筑豊直方駅までを結ぶ筑豊電気鉄道の鉄道路線である。正式な路線名はない。
黒崎駅前 - 筑豊直方間のうち、黒崎駅前 - 熊西間は筑豊電気鉄道が第二種鉄道事業者、西日本鉄道(西鉄)が第三種鉄道事業者となっている。この区間は元々西鉄北九州線の一部で、筑豊電気鉄道が乗り入れる形をとっていたが、2000年に西鉄が北九州線の熊西 - 折尾間を廃止した際に残る区間を軌道法による軌道から鉄道事業法による鉄道に変更した。筑豊電気鉄道線は従前から鉄道事業法による鉄道である。
目次 |
[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
昼間時間帯は、平日は12分間隔、休日は15分間隔で運転されている。早朝に楠橋発直方行き、夜間に直方発楠橋行きの列車がある(車庫への出入庫を兼ねている)。また、平日の朝に黒崎駅前 - 筑豊中間・楠橋間の区間列車がある。
[編集] 歴史
北九州市(黒崎)から筑豊を経て福岡市へ至る鉄道として西鉄により計画された。
西鉄の直接の前身である九州電気軌道では大正時代に北九州と福岡市を結ぶ鉄道路線を計画したほか、西鉄の前身会社の一つである博多湾鉄道汽船でも北九州 - 福岡間の鉄道を計画し、1942年(昭和17年)の5社合併後の西鉄も同様の計画を出願したが、いずれも実現せずに終わった。その後、1950年(昭和25年)12月にようやく北九州 - 福岡間(筑豊経由)の免許を取得して着工し、1959年(昭和34年)に筑豊直方駅まで達したが、以西は八木山峠がネックになり、自社単独でトンネルを掘るほどの資金力が無かったため着工に至らず、1971年(昭和46年)に直方 - 飯塚 - 福岡市新堀町間の免許を失効した。現在、筑豊と福岡を結ぶ役割はJR篠栗線が担っている。
また、貞元駅(現・熊西駅)から黒崎駅までの路線も独自の路線を建設する予定であったが、これも実現せず1974年(昭和49年)に免許が失効している。
[編集] 西鉄および前身各社による北九州 - 福岡間鉄道路線の計画
[編集] 九州電気軌道による計画
九州電気軌道では1911年(明治44年)から1914年(大正3年)の間にのちの西鉄北九州線にあたる門司 - 折尾間を開業したのち、1919年(大正8年)12月18日に折尾 - 福岡間47.27kmの軌道敷設特許を取得。「九軌福岡急行電車」と名付けられた。1920年(大正9年)には門司 - 熊手間の軌道敷設特許を取得している。
1928年(昭和3年)には福岡市に建設部を設置した。1929年(昭和4年)には折尾 - 福岡間の計画を熊手 - 福岡間、城山峠経由を唐津街道、古門往還(通称「殿様通」)経由に変更し(これにより計画距離が0.9km延長)、1931年(昭和6年)に工区を3つに分け宮司 - 吉塚間から着工している。
しかし、同じ1931年には九州電気軌道前社長の松本枩蔵による不正手形事件が発覚し、事件は処理されたものの、九州電気軌道は415万円に及ぶ債務を負うこととなった。このため日本興業銀行から特別融資を受け償還したが、その特別融資の条件として工事の即時中断を余儀なくされ、1933年(昭和8年)9月21日付で門司 - 熊手間の特許を返納し、折尾 - 福岡間の起業廃止を実施した。
[編集] 博多湾鉄道汽船による計画
九州電気軌道の子会社である九州土地興業では、九州電気軌道が福岡延長のため取得していた92,446坪の土地を1937年(昭和12年)5月29日に博多湾鉄道汽船に譲渡した。土地を譲り受けた博多湾鉄道汽船は1924年(大正13年)から1925年(大正14年)にかけ新博多(のちの千鳥橋) - 宮地岳間(通称「貝塚線」、現・西鉄貝塚線)[1]を開業させていたため、この路線の延伸計画として「福門連絡鉄道」の名で宮地岳 - 折尾間の鉄道敷設免許を出願した。しかし同年7月に日中戦争が勃発したことで臨時資金調整法が施行され、資金調達が困難となった。ちなみに計画では宮地岳より見坂峠、三郡山地を越えて飯塚へ出るルートであったが、九州電気軌道の計画ではこのルートの東側を並行する形であった。
その後、1941年(昭和16年)10月に「筑豊電気鉄道」の名で黒崎 - 福岡間59.6kmの鉄道敷設を出願したが、翌年博多湾鉄道汽船他4社が合併、西鉄が成立した時に、鉄道省より前身会社からの線路延長事業の見直しを指導され、鉄道敷設申請書の返付を受けたため実現せずに終わった。見直しを指導された区間はこの区間のほか、小倉 - 行橋間(新設)、土井 - 新飯塚間(新設)、雑餉隈 - 博多間(雑餉隈線)、大牟田 - 熊本間(大牟田線延伸計画)があったが、いずれも実現せずに終わっている。
[編集] 西鉄による計画
5社合併で成立した西鉄は、1943年(昭和18年)、黒崎 - 福岡間の鉄道敷設を出願した(計画は博多湾鉄道汽船時代のものと同じ)が、太平洋戦争の戦局悪化により却下された。戦後の1946年(昭和21年)に西鉄が「筑豊電気鉄道」の名で再び黒崎 - 福岡間の鉄道敷設を出願したが、これも却下された。
その後、西鉄では1949年(昭和24年)に三たび黒崎 - 福岡間の鉄道敷設を出願し、1年後の翌1950年(昭和25年)12月23日付で地方鉄道敷設免許(鉄監第2043号)を取得、1951年(昭和26年)2月15日 に黒崎 - 福岡間の運営会社として筑豊電気鉄道を設立した。
1954年(昭和29年)に計画を一部修正し、八木山に4.5kmのトンネル、遠賀川に360mの橋梁をかける方針に変更。黒崎 - 直方16.3km、直方 - 飯塚13.6km、飯塚 - 福岡27.5kmの3つの工区に分け、第1工区として黒崎 - 直方間の工事に着手。しかし実際には黒崎ではなく、貞元(現在の熊西)から直方へ向けて工事が始まり、1956年(昭和31年)3月21日に貞元 - 筑豊中間間が開業した。
[編集] 開業後
- 1956年(昭和31年)3月21日 貞元 - 筑豊中間間が開業。西鉄北九州線の電車が乗り入れ。
- 1956年(昭和31年)10月15日 森下駅、東中間駅開業。
- 1957年(昭和32年)4月26日 三ヶ森駅開業。
- 1958年(昭和33年)4月29日 筑豊中間 - 木屋瀬間が開業。
- 1959年(昭和34年)9月18日 木屋瀬 - 筑豊直方間が開業(第1工区竣工)。
- 1963年(昭和38年)8月25日 萩原駅開業。
- 1964年(昭和39年)12月27日 通谷駅開業。
- 1965年(昭和40年)12月24日 西山駅開業。
- 1968年(昭和43年)7月 貞元 - 筑豊直方間地方鉄道貨物運輸営業廃止。貞元駅を熊西駅に改称。
- 1970年(昭和45年)12月20日 今池駅開業。
- 1971年(昭和46年)7月 未成線の筑豊直方 - 福岡間(第2工区、第3工区)について地方鉄道運輸営業廃止を申請、免許失効。
- 1988年(昭和63年)8月 整理券方式導入。
- 1999年(平成11年)12月22日 西鉄北九州線黒崎車庫前駅廃止。
- 2000年(平成12年)11月26日 西鉄が北九州線熊西 - 折尾間を廃止。筑豊電気鉄道が黒崎駅前 - 熊西間の第二種鉄道事業開業。
- 2004年(平成16年)4月28日 新木屋瀬駅開業。
- 2008年(平成20年)10月1日 土手ノ内駅を希望が丘高校前駅に改称。
[編集] 駅一覧・接続路線
全駅福岡県に所在。
| 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 黒崎駅前駅 | - | 0.0 | JR九州:鹿児島本線・福北ゆたか線(黒崎駅) | 北九州市 八幡西区 |
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| 西黒崎駅 | 0.2 | 0.2 | |||
| 熊西駅 | 0.4 | 0.6 | |||
| 萩原駅 | 1.1 | 1.7 | |||
| 穴生駅 | 0.6 | 2.3 | |||
| 森下駅 | 0.5 | 2.8 | |||
| 今池駅 | 0.9 | 3.7 | |||
| 永犬丸駅 | 0.8 | 4.5 | |||
| 三ヶ森駅 | 0.5 | 5.0 | |||
| 西山駅 | 0.7 | 5.7 | |||
| 通谷駅 | 1.0 | 6.7 | 中間市 | ||
| 東中間駅 | 0.5 | 7.2 | |||
| 筑豊中間駅 | 0.7 | 7.9 | |||
| 希望が丘高校前駅 | 0.9 | 8.8 | |||
| 筑豊香月駅 | 1.4 | 10.2 | 北九州市 八幡西区 |
||
| 楠橋駅 | 1.3 | 11.5 | |||
| 新木屋瀬駅 | 0.6 | 12.1 | |||
| 木屋瀬駅 | 0.5 | 12.6 | |||
| 遠賀野駅 | 1.3 | 13.9 | 直方市 | ||
| 感田駅 | 1.3 | 15.2 | |||
| 筑豊直方駅 | 0.8 | 16.0 | |||
[編集] 備考
- 筑豊直方駅は筑豊本線(福北ゆたか線)・平成筑豊鉄道伊田線直方駅とは離れた場所にあり、徒歩で10分ほどかかる。
- かつて直方地区で「電車」と言った場合、筑豊電鉄のことを指していた。これは、筑豊本線が長らく非電化だったからである。
- 筑豊電気鉄道線の駅を、西鉄北九州線に倣い「電停」と呼ぶこともある。公式には「駅」であるが、主に道路の信号などは「電停」「電停前」などと表示されている。
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- 「まるごと西鉄 ぶらり沿線の旅」、河出書房新社、2006年、ISBN 4309224563
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月14日 (土) 18:24 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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