箱根山

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箱根山(はこねやま)は、神奈川県足柄下郡箱根町を中心に、神奈川県と静岡県にまたがる火山の総称である。富士箱根伊豆国立公園に指定されている。

目次

[編集] 概要

中央火口丘と二重の外輪山で構成され、内側にはカルデラ湖芦ノ湖がある。現在でも大涌谷などで噴煙や硫黄などの火山活動が見られるほか、箱根温泉湯河原温泉のように山腹・山麓の多くの場所で温泉が湧出している。そのため、箱根にはカルデラ内部から山麓にいたるまで多くの場所に温泉郷が形成され、古来より湯治場として、近代からはその他の観光開発も含め観光地としても多くの人が訪れる場所となっている。しかし大涌谷の一部では火山ガス亜硫酸ガス硫化水素ガス)が噴出しているため健康上の注意が必要である。

2007年、「箱根火山」として日本の地質百選に選定された。

箱根山地の地形図。 ※表示環境によっては文字がずれることがあります。


[編集] 活動史

詳細は「箱根火山の形成史」を参照

[編集] 古期外輪山

箱根火山の活動は約40万年前に始まり、何度も噴火を繰り返して、約25万年前には古箱根火山と呼ばれる標高2,700m にも達する富士山型の成層火山が形成された。その後も噴火を繰り返し、約18万年前に空洞化した地下に山の中心部が陥没して大きなカルデラが誕生した。このとき周りに取り残されたのが塔ノ峰、明星ヶ岳、明神ヶ岳、丸岳、三国山、大観山、白銀山など海抜1,000m 前後の「古期外輪山」である。金時山は外輪山の一峰のように見えるが、古箱根火山の山腹から出た寄生火山(側火山)であった。

[編集] 新期外輪山

カルデラ誕生後の数万年は穏やかな活動を続けていたが、約13万年前から再び火山活動が活発になり、カルデラ内に小型の楯状火山ができた。約5万年前、この楯状火山が大噴火し、再び陥没して東部から南部に半月形に取り残されたのが浅間山、鷹巣山、屏風山などの「新期外輪山」である。

[編集] 中央火口丘

約4万年前になるとカルデラ内で再び火山活動が始まり、台ヶ岳、箱根駒ヶ岳、上二子山、下二子山などの溶岩ドームができた。このときの火砕流により旧早川がせき止められ、現在の仙石原一帯に仙石原湖と呼ばれるカルデラ湖が誕生した。

約3000年前には、神山北西斜面で山体の多くを崩壊させる大きな水蒸気爆発が発生。これにより大涌谷が生まれ、水蒸気爆発によって引き起こされた土石流により仙石原湖の半分以上が埋没して仙石原となり、また早川の上流部(現在の湖尻付近)がせき止められて芦ノ湖が誕生した。

御殿場から見た箱根外輪山

[編集] 主な山

奥から神山・大涌谷・台ヶ岳・仙石、右に芦ノ湖 (2006年4月 金時山山頂から撮影)
箱根駒ヶ岳・上二子山と芦ノ湖
金時山(矢倉沢峠付近から撮影)
  • 中央火口丘
    • 冠ヶ岳(1409m)
    • 神山(1438m)- 箱根山最高峰
    • 箱根駒ヶ岳(1356m)
    • 上二子山(1091m)
    • 下二子山(1065m)
    • 早雲山(1153m)
  • 新期外輪山
    • 屏風山(948m)
    • 鷹巣山(834m)
    • 浅間山(802m)
  • 古期外輪山
    • 白銀山(993m)
    • 大観山(1011m)
    • 鞍掛山(1004m)
    • 三国山(1102m)
    • 丸岳(1156m)
    • 金時山(1213m)- 実際は外輪山ではなく、古箱根火山の寄生火山である
    • 明神ヶ岳(1169m)
    • 明星ヶ岳(924m)
    • 塔ノ峰(566m)

箱根山北部の金時山から足柄峠に至るあたりは足柄山(あしがらやま)とも呼ばれ、金太郎の生地として知られている。足柄山は金時山の別名とされる場合もある。

[編集] 観光地

もともと温泉地として有名であった箱根は、明治維新以後高級リゾート地としての側面ももつようになる。富士屋ホテル本館などはその頃の面影を今に伝える。

さらに戦後には観光地開発が活発に行われ、リゾート施設、別荘地、ホテル、美術館その他多くの娯楽施設が建設された、現在は一時期ほどではないが、最近もユネッサンなどの施設が建設され多くの観光客・リゾート客が訪れる。

また、観光地としての側面は箱根山戦争と言われた巨大グループ同士の観光客輸送競争に派生した。

[編集] 交通

箱根山は古くから東海道が通り、交通の要衝であった。特に江戸時代には箱根関所が置かれ、厳しい取締りの拠点となった。東海道についての詳細は箱根峠の項目を参照。

東海道はその後国道1号となり変わらず東西の重要な交通路であり、また標高最高地点のある箱根山は最大の難所であったが、東名高速道路国道246号の開通によって、現在は箱根山付近においては幹線としての機能を弱めている。もっとも、観光客などの車で今なお交通量は多い。そのほか、国道138号や各有料道路が走っている。行楽期には全山で渋滞が見られる。

また、観光地として発達したため、険しい山の割に鉄道交通も発達しており電車等で芦ノ湖まで行くこともできる。都心から小田急電鉄ロマンスカー箱根湯本まで直通させており、都心からの交通の便は非常に良い。

なお、鉄道・道路の一覧は箱根町#交通を参照のこと。

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[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月1日 (日) 02:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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