終りに見た街

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終りに見た街』(おわりにみたまち)は、脚本家山田太一原作の小説である。1982年2005年テレビ朝日系列でドラマ化された。

目次

[編集] 概要

突然昭和19年にタイムスリップした昭和一桁世代の放送作家とその家族の物語。現代の日本に新たな核兵器が投下される、というラストは大きなショックと未来の日本へ教訓を与えた。

[編集] あらすじ

運命の悪戯から近所の一家族と共に、昭和19年の終戦間近にタイムスリップしてしまった主人公一家。一億総玉砕の風潮の中、終戦日を知る彼らはそれまでを必死にしのごうと努力する。

近所の一家には反社会的で常に父の悩みの種の不良息子がいた。しかしタイムスリップ後、彼は別人の様に無口になり、突然失踪する(この事はラストへの重要な伏線になる)。

様々な困難を乗り越え終戦まであとわずかとなったある日、突然帰ってきた不良息子は軍服を身につけ帝国軍へ入隊したことを告げる。彼の言動はまさにこの時代の人間そのものだった。「目を覚ませ」と諭す父を「非国民」と断じて、軍刀で切り殺そうとする息子。止めに入る主人公の家族も含めて周囲がパニック状態になったその時、突然激しい閃光が起きる。

朦朧とする意識の中、主人公は自問する。原爆とは時期も威力も違う兵器。周りは既に死の世界。恐らく水爆。一瞬にしておきたタイムスリップ。全てが死に絶える「最後の街」を見ながら主人公(及び家族)は絶命する。

[編集] テレビドラマ

[編集] 1982年版

1982年8月16日に「ゴールデンワイド劇場」枠内でドラマ化。放送時間は20:02~21:48(JST)。

[編集] スタッフ

  • 原作・脚本:山田太一
  • 演出:田中利一
  • 制作:千野榮彦、岩永恵
  • 主題歌:春 ヴィヴァルディ

[編集] キャスト

[編集] 2005年版

2005年12月3日に「山田太一ドラマスペシャル・終戦60年特別企画」としてテレビ朝日系列で放送。放送時間は21:00~23:21(JST)。

[編集] あらすじ

2005年9月、東京郊外に住むシステムエンジニアの清水要治は一家の大黒柱で、妻、娘、息子、愛犬と幸せな暮らしをしていた。そんな中、旧友の宮島敏夫と再会する。その2日後、妻の紀子が朝起きて外が森で近所の家がないと言い出す。要治が外を見て確かめると、妻の言葉は事実だった。驚いた要治は外に出るが、森を抜け出た先にもあるはずの街はなく、神社では出征兵士の送別会が開かれていた。不審に思った要治はそばにあった掲示板を見て驚愕する。そこに張られていたポスターには昭和19年と記されていたからだ。付近の住民に不審がられた要治はあわてて家に戻るが、そこへ敏夫から電話がかかって来る。釣りに出かけた敏夫親子もまた昭和19年にタイムスリップしていたのだ。

敏夫親子は要治一家に合流し、彼らに疑惑の目を向ける軍人たちの追手をかわしながら、昭和19年の生活に順応していく。そして、未来から来た人間の義務として、当時の人々にこれから起こる東京大空襲の危険を知らせようとある計画を実行に移すが、人々は犯人だと疑われるのを恐れ、結局誰も逃げようとはしなかった。そして失踪した敏夫の息子の新也が突然帰宅するが、帝国軍に入隊しておりすっかり見ちがえていた。新也は敏夫、要治の考えている事はおかしいと言い、また要治の娘の信子も新也に味方する。

そこへ不意に空襲警報が鳴った。要治は自分たちのいる場所は安全で攻撃されない場所だと言うが、起こらない筈の空襲を受けてしまう。衝撃を受け、閃光が光り、要治が目を覚ますと片腕を失っていた。そこは見渡す限りの瓦礫と焦げた無数の死体の山。さらに60年前にはあるはずが無い物を見る。それは廃墟となったビルや東京タワー、そこは2XXX年の原爆の爆心地となった死の街・東京であった。そして、要治は「終わりに見た街」で絶命する。

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

  • 清水要治:中井貴一 - システムエンジニア。
  • 清水紀子:木村多江 - 要治の妻。
  • 清水信子:成海璃子 - 要治の娘で中学2年生。戦時下では郵便局で働く。
  • 清水稔:成田翔吾 - 要治の息子で小学5年生。
  • 宮島敏夫:柳沢慎吾 - 要治の旧友で結婚式場のマネージャー
  • 宮島新也:窪塚俊介 - 敏夫の息子。後に軍国主義に傾く。
  • 岸田:金子賢 - 二等兵。逃げる要治を追い詰める。
  • 将校:柳葉敏郎 - 要治らを不審がり身元を調べる。
  • 背負い籠の老人 :小林桂樹- 出征兵を見送る時に要治と遭遇する。
  • 豪農の主人:津川雅彦 - 折り畳み傘と引き換えに要治らに米を渡す。
  • 芋の男:柄本明 - 空襲に付いて敏夫に聞かれるが……?
  • 佐々木すみ江
  • 遠藤憲一

[編集] 原作とドラマの相違点

  • 主人公
    • 原作及び1982年版では昭和一桁世代の放送作家だが、2005年版ではシステムエンジニア。
  • 昭和19年の何月にタイムスリップしたか?
    • 原作及び1982年版では6月、2005年版では9月17日。
  • 未来
    • 原作及び1982年版では198X年だが、2005年版では2XXX年

[編集] 外部リンク

公式サイト(テレビ朝日)

最終更新 2009年9月23日 (水) 06:23 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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