翼面荷重

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翼面荷重(よくめんかじゅう)とは、航空機などのに加えられる単位面積あたりの重量のこと。通常、翼1平方メートルあたり、どれだけの重量(kg)を支えているかを示し、kg/m²で表す。航空機においては、その機体の性能や方向性を表す重要な指数の一つである。なお、この際の重量は一般に機体の自重ではなく運用重量であるが、飛行プロファイルの各点における性能を比較するために各時点での荷重も用いられうる。

翼は、その上面と下面の空気の圧力差によって揚力を発生させる。翼面積の大きな翼はより多くの空気を動かすので、より多くの揚力を発生させることができる。翼面荷重が小さい状態、または翼面荷重が小さい飛行機を低翼面荷重であるといい、逆に翼面荷重が大きいことを高翼面荷重であるという。

低翼面荷重である飛行機はより多くの揚力を用いることが出来るので、低速での離着陸が可能で離陸滑走路長・着陸滑走路長も短くなるほか、上昇性能も向上する。またバンク角を大きくして揚力をより向心力へ用いることが出来るため、低翼面荷重である飛行機は維持旋回率が大きくなり旋回半径は小さくなる。

翼面加重の値の範囲は、一般的な航空機の場合の100 kg/m²から、現代の高速戦闘機の場合の390~585 kg/m²程度までである。なお、鳥が自力で飛行できるのは25kg/m²までであると言われている。

[編集] グライダー

競技用グライダーでは水バラストを翼内に搭載し翼面荷重を上げ最良滑空比での巡航速度を上げることが行われる。水バラストは着陸前に放出される。

[編集] 第二次世界大戦期の戦闘機開発と翼面荷重

第二次世界大戦期の日本軍は、戦闘機の開発の際この翼面荷重を低く抑えることを非常に重視している。理由は、概ね以下のようなものだと考えられる。

  • 空戦の際、低翼面荷重による旋回力を生かした水平方向の格闘能力を重視したこと。
  • 艦上戦闘機の場合、その空母での運用の制約で80mほどの滑走距離で離陸する能力が求められたということ(空母用のカタパルトを実用化できなかった事が影響している)。
  • 陸上での運用においても、アメリカなどに比べ滑走路整備能力に著しく劣っていたため、距離の短い簡易な滑走路でも運用できること。
  • 主たる戦場が太平洋島嶼部であるため長大な航続能力が求められたこと(ただしこれは低翼面荷重のみならず、主翼内に燃料タンクを設けた事とも関係する)。

これに対してドイツ機は、航続能力を重視しなかったこと、ズーム・ダイブによる縦方向の格闘能力を重視しため、高翼面荷重の設計になっている。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年7月5日 (日) 06:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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