農耕

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農耕(のうこう)とは、ある共同体の食物供給の一端や全体、及び他の有用植物の需要を補うために、に作物のもととなる種子、苗、球根などを植え、育て、継続的、及び循環的にその生産をあげていくための活動や実践。農耕が基本となる社会を農耕社会という。

農耕の起源については諸説あるが、今から約15000年ほど前、中国の長江流域で稲作を中心とした農耕が始められていたことが最新の発掘調査で確認されている。またレバントシリア周辺、肥沃な三日月地帯の西半分)では、テル・アブ・フレイラ遺跡(11050BP, 紀元前9050年頃)で最古級の農耕の跡(ライムギ)が発見されている。それ以前は採集によって野生の穀物や豆類を集めており、たとえばムギ類はアナトリア高原の南、ハブール川流域で野生種が利用されていた。

人類の祖先(ヒト亜科)は他の霊長類と分岐して以降の数百万年もの長い間、採集狩猟漁労などによって生計を立ててきたとされる(狩猟採集社会)が、それらとともに新たに農耕が始められた理由として食料難が一つの説としてあげられている。農耕が始まった時期は氷河期(最終氷期)の終結に伴う気候の変動が続いた時期(急激な温暖化と、それによって溶解した氷河からの冷水が海水温を下げたことによる一時的な寒冷化への揺り戻しが発生した)と重なっており、これによって従来通りの狩猟採集で食料の確保をすることが困難になったことも切っ掛けとされる。農耕は大量のが要り、ついでその管理も必要となってくるため、河川周辺など、定期的に水の供給が得られる場所が農地として選定されることが多い。

農耕や土器の発明により、人類は計画的に食物を生産、そして貯蔵することが可能となった。食料の安定供給は多くの人口を養う事を可能にし、それまで家族・親族単位であった人類の社会形態は大きく拡大し、多くの人々が定住して社会生活を営む様になる。世界四大文明などの古代都市文明も農耕を基礎におき、大河川流域で大いに発展した。そして政治経済、ついには国家の誕生へと至る事となる。

さらに作物の管理や分配のための計算、気候の変化と農作業の日程を知るための法(天文学)、農地管理のための測量などが必要となり、これらが数学の基礎となった。

現代の職業としての農耕については農業を参照。

  • 栽培
    • 野菜・草花・樹木などの植物を植え、育てること。
  • 園芸
    • 生垣や建物などにより、周囲を囲まれた場所で植物を育てること。杉林や露地での畑作などは園芸と呼ばない。
  • 有用植物
    • 人間の生活にとって身近に必要で、役立つ食用・薬用・観賞用・工業用などの植物。
  • 農作(耕作)
    • 収穫を目的として、田畑にて有用植物を作ること。
  • 農耕生活
    • 農耕を生活の一部に取り入れて、暮らすこと。動物の飼養(牧畜)を含む場合もある。

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最終更新 2009年11月8日 (日) 01:09 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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