自衛隊用語

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自衛隊用語(じえいたいようご)とは、防衛省内部や日本の安全保障の分野において使われている用語であり、特に、各国軍や旧日本軍で使われている用語と同義であるのも関わらず異なる単語をあてているものをさす。自衛隊用語を作る主体は、政府、マスコミ、自衛隊に関して何らかの政治的信条を持つ人々、日本に対し非友好的な文脈で使用する用語を求める外国人、など様々である。

[編集] 概要

自衛隊用語が使われる背景として、主に4つの理由がある。

  1. 軍事用語は学術用語のように比較的安定なものではなく、政治経済情報技術で用いられる用語と同様に時代や社会の変化の影響を受けやすいためである。そのため、一般的な軍事用語に適当な用語が無いため、あるいは類義語と同義でないことを明確にするために新たな用語が作られる(警務官など)。
  2. 日本国憲法前文第9条に謳われている平和主義専守防衛という自衛隊の根本的方針に反する印象、好戦的印象、残虐的印象を与えることを避ける、といった政治的動機による言い換え(ダブルスピーク)をするためである(戦闘爆撃機支援戦闘機と言い換えるなど)。
  3. 反自衛隊の思想を持つ人間が自衛隊を攻撃する手段として、”この用語は自衛隊が軍隊であることを隠すための、本来の軍事用語とは異なる表現である”と主張するために、本来の軍事用語の語義を変更するためである。
  4. 外国人が日本に対し非友好的な文脈で意図的に誤訳するためである(旧日本軍と混同する恐れがあるにもかかわらず自衛隊を日本軍と言い換える。日本語では中国軍を人民解放軍と正確に表記する例が多いのと対照的である)。

一般的と思われる軍事用語と異なる名称を使用する事例は、アメリカ中国ロシア韓国といった国においても存在する。その理由も自衛隊用語の使われる背景とほぼ同様である。

自衛隊用語を英語等外国語に翻訳する際には、一般の軍事用語と同じになるように翻訳されることが多く、その差異が理解されない。普通科Infantry(直訳は歩兵)、特科=Artillery(直訳は砲兵)、施設科Engineer(軍事用語としての直訳は工兵)などの表現が使われている。一方、中国語朝鮮語に翻訳する際は、漢字が統一されていない例も多い。一般に大佐と訳される単語は、自衛隊では1佐、中国軍では上校、韓国軍では大領と書く。

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自衛隊用語の例
自衛隊用語 旧日本軍用語も含む一般的な用語(ただし、防衛庁(現・防衛省)においては旧軍ならびに諸外国軍隊と、自衛隊とでは任務ならびに編成等が異なるため直接の比較が困難であるとしている)
隊員 兵士(自衛隊法上では、事務官等(事務官技官)(旧軍でいうところの軍属)および自衛官を総称して「自衛隊員」と呼称する。)
自衛官 軍人(自衛隊法上では、事務官等(事務官や技官)(旧軍でいうところの軍属)および自衛官を総称して「自衛隊員」と呼称する。)
幹部 士官、若しくは将校(海上自衛隊では士官も使用する)
防衛大学校幹部候補生学校 陸軍士官学校海軍兵学校
△△幕僚長たる○将 - ○将 - ○将補 大将 - 中将 - 少将(△に統合・陸上・海上・航空、○に陸・海・空が入る)
現在、准将の設置と共に、大将、中将、少将の呼称の復活が検討されている。
一等○佐(1佐) - 二等○佐(2佐) - 三等○佐(3佐) 大佐 - 中佐 - 少佐(○に陸・海・空が入る)
一等○尉(1尉) - 二等○尉(2尉) - 三等○尉(3尉) 大尉 - 中尉 - 少尉(○に陸・海・空が入る)
准○尉 准尉(陸軍)、兵曹長(海軍)(○に陸・海・空が入る)
○曹長 (○に陸・海・空が入る)
一等○(1曹) 曹長(陸軍)、上等兵曹(海軍)(○に陸・海・空が入る)
二等○曹(2曹) 軍曹(陸軍)、一等兵曹(海軍)(○に陸・海・空が入る)
三等○曹(3曹) 伍長(陸軍)、二等兵曹(海軍)(○に陸・海・空が入る)
○士長 上等兵(○に陸・海・空が入る)
一等○(1士) - 二等○士(2士) 一等兵-二等兵(○に陸海空が入る)
防衛組織 軍隊
陸上自衛隊 陸軍
海上自衛隊 海軍
航空自衛隊 空軍
幕僚 参謀
統合幕僚監部 大本営
陸上幕僚監部 [[]]
海上幕僚監部 [[]]
部隊行動基準 ROE(Rules Of Engagement)若しくは交戦規定
防衛省(省へ格上げする前は防衛庁) 国防省(ただしこの訳は慣例上のものであり、他国の同様の組織も直訳は「防衛省」となる場合が多い。また「防衛庁」という用語が一部の国で使用されている。)
地方防衛局 国防局
支援戦闘機 攻撃機戦闘爆撃機(「支援」という区分が廃止されるため、今後は全て「戦闘機」となる予定)
特車 戦車(配備直後に呼ばれたが、現在は「戦車」と呼称される)
護衛艦 巡洋艦駆逐艦ヘリ空母フリゲート
輸送艦 揚陸艦日本海軍でも揚陸能力を持つ艦船を「輸送艦」と呼んだ)
誘導弾 ミサイル
情報収集衛星 偵察衛星
普通科 歩兵
特科 砲兵
施設科 工兵
武器科 技術兵
通信科 通信兵
衛生科 衛生兵
航空科 航空兵
輸送科需品科会計科 輜重兵、主計兵
音楽科、音楽隊 軍楽隊、軍楽兵(ただし、外国軍を報道するとき使われることがある)
化学科 化学兵
警務科 - 警務官 憲兵
自衛隊歌 - 隊歌 軍歌
自衛隊旗 - 隊旗 軍旗
自衛艦旗 軍艦旗
医官 軍医(ただし、外国軍を報道するとき使われることがある)
退役自衛官/退職自衛官 退役軍人
予備自衛官即応予備自衛官 予備役軍人
防衛大臣(省へ格上げする前は防衛庁長官) 国防大臣 - 国防長官
自衛艦 軍艦
対象国 仮想敵国

[編集] 関連項目

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最終更新 2009年11月22日 (日) 15:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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