花へんろ
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花へんろは、早坂暁脚本のNHKドラマ。副題が付けられて「花へんろ・風の昭和日記」とも表記される。1985年(昭和60年)より1988年(昭和63年)まで3シリーズを放映。1997年(平成9年)には、続編が「新花へんろ・風の昭和日記」として6話放送された。
1986年(昭和61年)、第4回向田邦子賞、芸術選奨文部大臣賞、放送文化基金賞個人賞受賞作品。
目次 |
[編集] 概要
大正末期から昭和中期までの四国の風早町(愛媛県北条市=現・松山市)を舞台とした作者の自伝的要素を含む作品である。遍路道に面した商店「富屋勧商場」に嫁いだ静子を軸に、激動の時代に翻弄される庶民の生活を、遍路や俳句を交えながら叙情豊かに描いている。なお「花へんろ」とは早坂自身の造語である。「昭和とはどんな眺めぞ花へんろ」
[編集] テレビドラマ
1985年4月13日~5月25日にNHK総合「ドラマ人間模様 花へんろ・風の昭和日記」で7話放送。続編を「ドラマ人間模様 花へんろ・風の昭和日記第二章」として1986年9月6日~10月11日に6話放送、「ドラマ人間模様 花へんろ・風の昭和日記第三章」として1988年2月6日~3月12日に6話放送。
1997年5月14日~6月18日には水曜ドラマの枠で「新花へんろ・風の昭和日記」として6話放送。
[編集] あらすじ
[編集] 第一章
大正12年、静子は歌手になるべく東京行を夢見て家出をするが、関東大震災が起こり、愛媛県風早町の富屋勧商場(とみやかんしょうば)に嫁いだ叔母の勧めにより、富屋の次男勝二と結婚する。富屋は多くの従業員を抱える3階建ての大商家であり、その前を毎日何人ものお遍路さんが通っていた。結婚した二人は富屋の分家と大正座という劇場を任される。ある日静子が助けた女遍路が娘を富屋に残して姿を消す。静子はその子を巡子と名付けて育てる。富屋の長男、本家の照一は、自分の子を宿した芸者の蝶子を分家の静子の家に預ける。半年後、巡子の母が現れたが娘に会わずに帰ろうとする。静子は巡子をわが子として育てる決心をする。その時、静子は勝二の子を妊娠していた。富屋の三男幸三は、かつて身を売っていたおこうと駆け落ちをする。静子は蝶子の出産と幸三・おこうの駆け落ち騒ぎに巻き込まれ、自分の子を流産してしまう。
[編集] 第二章
昭和4年、静子は次の子を妊娠していたが、富屋に入った説教強盗の人質となり早産してしまう。産まれた子、震一(しんいち)は産声も出さない弱い子であった。静子は子供の成長に悩み、照一の本妻・フサ子と暮らすことに苦しむ妾の蝶子とともに、赤ん坊の震一を連れて四国遍路にでかけ、その途中で人生の辛さや苦しさを抱えた人々と出会うことになる。大阪に出かけた照一は帰路尾道で、駆け落ちした幸三・おこうと遭遇する。勝二は尾道へでかけ、二人を風早町に連れて帰ろうとするが、幸三たちは帰途の船上から来島海峡に飛び込み、心中してしまう。世界恐慌が起こり、富屋は万引きの被害が多く店を閉め、大正座も客が入らない日が続いていた。大正座の起死回生を図りエノケンを呼ぶ話が起こったが、現れたのは偽物であった。富屋に静子の昔の恋人清沢が現れる。海軍軍人だった清沢は、濱口首相暗殺に関係し警察に追われていた。昭和6年、満州事変が起こり、日本は戦争へと突き進んだ。
[編集] 第三章
静子の子震一は、のびやかに成長していた。その富屋の句会に山頭火がやって来る。山頭火は静子の着物を見て、若くして自殺した母の着物と同じ柄だと話し、持ち歩いている位牌を出す。やがて山頭火は松山の一草庵で亡くなる。大正座では、もと海軍大佐で、現在は戦争反対を唱える水野廣徳の演説会が行われる。清沢は当初水野に激しく反対していたが、その戦争反対論に敬服し、今は行動を共にしていた。演説会会場の大正座の客席には、水野の命を狙う刺客が潜んでいた。照一の次男照彦に召集令状が届き、急遽親戚の娘と結婚するが、照彦は数日で出征していった。震一は戦艦大和に乗りたいと海軍兵学校に入学する。富屋勧商場は広島店を出店し、照一の妾、蝶子はその経営のため息子の昇とともに広島に移り住む。やがて戦争が末期を迎える。照彦は南方のジャングルで亡くなり、遺品の眼鏡だけが還ってくる。広島の蝶子と息子は原爆に遭い、昇は亡くなり蝶子だけが重傷で風早町に戻ってくる。終戦を迎え、震一は海軍兵学校からの帰路、広島で見た死体から発する数限りない燐光のひとつが、昇だったのかと蝶子に話す。富屋の女たちは、死んだ人を弔うため再び遍路に出るのであった。
[編集] キャスト
括弧内は出演作。
- 静子 - 桃井かおり(1・2・3・新)
- 勝二 - 河原崎長一郎(1・2・3)
- 照一 - 中条静夫(1・2・3・新)
- フサ子 - 藤村志保(1・2・3・新)
- 源太郎 - 下條正巳(1・2・3・新)
- ウメ - 沢村貞子(1・2・3・新)
- 幸三 - 森本レオ(1・2)
- 英太郎 - 小倉一郎(1・2・3・新)
- 照彦 - 田中隆三(3)
- 花井靴院長 - イッセー尾形(1・2・3・新)
- おこう - 永島暎子(1・2)
- 蝶子 - 磯野洋子(1・2・3・新)
- 女遍路 - 樹木希林(1)
- 巡子 - 小きりん(1)
- ゆき - 市原悦子(2)
- 瀬戸屋 - 加藤治子(1・2)
- 井原院長 - 小林亜星(1・2・3・新)
- 文子 - 佐藤友美(1・2・新)
- 震一 - 林泰文(3)
- 説教強盗 - 財津一郎(2)
- 水野廣徳 - 江原真二郎(2・3)
- ツヤ子 - 岩本多代(2・3)
- 升屋 - 殿山泰司(1・2・3・新)
- 立川巡査 - 谷村昌彦(1・2・3・新)
- 忽那写真館 - 関敬六(1・3・新)
- 清沢烈彦 - 三田村邦彦(1・2・3)
- 番頭 - 田武謙三(1・2・3)
- 丁稚 - 斉藤洋介(1・2・3)
- ハルミ - 黛ジュン(2・3)
- ミチ - 渡辺えり子(1)
- 特高警察 - 樋浦勉(2)
- チンドン屋 - 及川ヒロオ(1・2・3)
- 高田敏江(3)
- 土家里織(3)
- 堀江しのぶ(3)
- 北村総一朗(3)
- 伊原剛志(3)
- 早崎文司(3)
- 内藤武敏(3)
- 伊武雅刀(新)
- 橋爪功(新)
- 西島秀俊(新)
- 渡辺いっけい(新)
- 池内万作(新)
- 戸田昌宏(新)
- 羽野晶紀(新)
- 金田龍之介(新)
- 國村隼(新)
- 塩見三省(新)
- 烏丸せつこ(新)
- 田村英里子(新)
[編集] スタッフ
- 原作:早坂暁
- 演出:深町幸男(1・2)、木田幸紀(1)、外園悠治(1・3)、田中賢二(2)、平山武之(3)、井上芳樹(3)、佐藤幹夫(新)、笠浦友愛(新)
- 音楽:桑原研郎(1・2・3・新)
- 語り:渥美清(1・2・3)→小沢昭一(新)
- 挿入歌:「花へんろ音頭」作詞:早坂暁、作曲:高橋英介、歌:石川さゆり(新)
[編集] タイトル
- 第一章~第三章ではタイトルが存在しなかったが、新作にはタイトルが各話にタイトルが付けられた。
[編集] 新花へんろ
- 第一回 日本はどうなるんかナモシ
- 第二回 これからはダンスぞナモシ
- 第三回 ダンスパーティの夜
- 第四回 肉体の門ぞナモシ
- 第五回 青春の門かナモシ?
- 最終回 お遍路は歌ぞナモシ
[編集] ほかに
- 2004年4月から6月にかけて4作まとめてNHK衛星第2テレビで再放送された。
- 早坂は1997年に出演したスタジオパークからこんにちは(NHK総合)の中で花へんろシリーズは新-で終わりではないと明言している。
[編集] 前後番組
| NHK ドラマ人間模様 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
富士山麓
|
花へんろ・風の昭和日記
|
|
| NHK ドラマ人間模様 | ||
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追う男
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花へんろ・風の昭和日記 第二章
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ふたりぼっち女と女
|
| NHK ドラマ人間模様 | ||
|
砂の上のロビンソン
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花へんろ・風の昭和日記 第三章
|
(終了)
|
| NHK 水曜ドラマの花束 | ||
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棘 女の遺言状
|
新花へんろ・風の昭和日記
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大往生
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最終更新 2009年11月22日 (日) 09:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【花へんろ】変更履歴


