花見山公園

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花見山公園周辺風景(2004年4月)
花見山公園へ続くトウカイザクラ(東海桜)並木の遊歩道(2004年4月)

花見山公園(はなみやまこうえん)は、福島県福島市にある花卉園芸農家の私有地の名称。市街地の南東、阿武隈川右岸の丘陵地中腹の渡利地区にある。所有者が公園として市民に無料開放しており、特に春の花見シーズンには、多くの観光客を集めている。

同公園周辺の農家も花卉園芸を行っており、地区一帯で花が咲き誇るため、「花見山」は地区全体の総称としても使用されている。

目次

[編集] 概要

花見山公園およびその周辺は花卉園芸を行っている私有地であるため、一般的な花見の風景とは異なる様々な特徴を持つ(後述)。

春には、切花出荷用の東海桜を初め、ソメイヨシノレンギョウボケサンシュユモクレンそしてツバキ等が花見山公園のみならず地区一帯に咲き誇る。そのさまを写真家秋山庄太郎は「福島に桃源郷あり」と形容し、毎年訪れた。春以外ではロウバイも冬季に見頃を迎える。

以前は近所の人や市内の小学校の遠足などで児童が訪れる程度であったが、上記のように秋山庄太郎によって紹介されたことにより、2000年代に入ると観光客やカメラマンが年々大きく増加し、4月だけで26万人が訪れる花見の名所になった。近年著名になった名所であるため、1990年平成2年)に選定された日本さくら名所100選には選ばれていない。

花見シーズンに入ると、道幅が狭い地区内および周辺は渋滞に悩まされてきた。そのため、4月初旬から4月29日昭和の日)まで一般車両の進入規制が行われるようになり、一般車両駐車場とを結ぶシャトルバスのバス停および観光バス駐車場が設置された。観光バス駐車場周辺にはシーズン中に出店も設置される。観光バス駐車場と花見山公園との間は約800mあり、ウォーキングトレイル事業によって地区内に遊歩道が整備され、地区内を流れる川の護岸工事も行われた。

[編集] 特徴

[編集] 私有地

1960年頃、土地の所有者である阿部一郎が「花見山公園」と命名し、善意により無料開放を始めた。観光地化した現在も私有地であるため、花見でよくみられる宴会は禁止されている。同公園周辺の花木も私有地内に咲いていることがほとんどである。このような立地条件であるため、ウォーキング型の花見をする観光地となっている。

[編集] 筆を逆さにした様な樹形

地区一帯では、花木を中心とした花卉園芸が盛んである。花木収穫の際には自然な立位で枝を切るため、地上から1m強の部位を切断する。このため、自然樹形とは異なり、地上から例年切断する部位までの幹は太いが、それより上には多数の枝が極端に細い枝振りで密集して上方に成長する。結果、あるいはを逆さにしたような樹形となる。このような密集した枝に花が咲くため、自然樹形と比べて花の密集度が高くなる。

[編集] 多様な樹種

特定樹種のモノカルチャーとすると、繁忙期に家族でまかなえないほど多くの人手が必要になり、かつ、年により豊作不作の変動を受けることになる。そのため、同地区では人件費削減と収入安定のため、収穫時期が異なる複数の樹種を栽培しており、結果的に「百花繚乱」となった。

[編集] 丘陵地

個々の花木への日照時間が多くなるよう、花卉園芸は傾斜地である丘陵地中腹において行われ、また、個々の花木が重ならないよう少しずつずらして植えられている。このため、花見シーズンの頃は視野全体に花が広がり、個々の花木の樹形も手伝って、花の密集度が非常に高い風景が生まれた。

また、丘陵地にあるため、春の晴れた日には、坂の途上でを頂く吾妻連峰吾妻小富士雪うさぎが遠くに眺められる。

[編集] 商品

花見山の花木は商品であるため、本来なら満開になる前に花卉市場(最寄りは福島市中央卸売市場[1])に出荷しなくてはならないが、花見の名所になったため、観光用に切らずに残すかそれともの時期に出荷するか問題になっている。卸売りよりやや出荷時期が遅らせられる小売直接販売の場として、一部はふくしま花のまちフェスティバルなどに出荷され、出荷時期の分散化により花見の名所との両立が試みられている。

[編集] アクセス

JR福島駅から南東へ約5km。花見シーズンの4月は、花見山公園周辺が7:00-17:00の時間帯で一般車両の乗り入れが規制される。休日には近隣の学校の校庭などが臨時駐車場となる。

[編集] バス

  • 臨時バス
3月下旬から4月下旬にかけて、福島交通が直通の「花見山号」を運転している。
  • 路線バス
福島駅東口8番のりばから福島交通バスの「渡利中学校経由渡利大回り」または「扇田町経由渡利循環」に乗り、「花見山入口」バス停で下車、徒歩15分~20分程度。

[編集] 鉄道

3月下旬から4月下旬にかけて、JR東日本快速「ふくしま花見山号」が、東北本線仙台駅福島駅間を土日1往復ずつ運転している。途中の船岡駅大河原駅間は車窓から一目千本桜が見られるので、減速運転区間となっている(参考:日本さくら名所100選)。

[編集] 連絡乗車券

3月下旬から4月下旬にかけて、阿武隈急行の福島駅着発往復切符と福島交通の臨時バス「花見山号」往復切符がセットになった連絡乗車券「花見山きっぷ」が発売されている。なお、福島交通は、阿武隈急行の主要株主の1つ。

[編集] 一般車両駐車場

最も大きい無料駐車場は、あぶくま親水公園(阿武隈川右岸の河川敷)である。シーズン中は、東北自動車道福島飯坂IC等から、この駐車場までの臨時交通案内板が道路脇に設置されている。花見山との間にはシャトルバス(往復300円)が運行している。

[編集] 画像

[編集] 中心市街地での関連イベント

花見山の観光客を福島市の中心市街地に呼び込むために、様々なイベントが行われている。以下は2009年平成21年)年の例[2]

  • ふくしま花のまちフェスティバル[3]
  • 花と街のふれあいプロジェクト
    • 福島商工会議所女性会の主催。福島駅前で開催。
  • まちなかふれあいパーク - 2009開花来馬宣言
    • 福島青年会議所の主催。福島駅前で開催。来馬とは福島競馬シーズンの到来のことを指す。
  • 街なか花フェスティバル
    • 福島市の主催。街なか広場で開催。
  • 花コンテスト2009
    • ふくしま中心街区フラワーストリート実行委員会の主催。パセオ470などで開催。

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

座標: 北緯37度44分23.4秒 東経140度29分40.2秒 / 北緯37.739833度 東経140.4945度 / 37.739833; 140.4945

最終更新 2009年6月27日 (土) 22:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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