芸文志

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芸文志(げいもんし)とは、中国紀伝体歴史書における構成要素の一つである「」の中の篇目名で、その歴史書が叙述する時代の朝廷の蔵書目録である。名称は異なるが、『隋書』に始まる「経籍志」と内容的には一致する。

[編集] 『漢書』「芸文志」

芸文志は、『新唐書』などの後代の正史にも見られるが、その筆頭は、後漢班固による『漢書』の「芸文志」(78年建初3年))である。『漢書』の芸文志は、劉向劉歆父子の手になる『七略』に基づいている。その構成は、

  1. 六芸
  2. 諸子
  3. 兵書
  4. 数術
  5. 方技

の六略から成っている。なお、各略は、さらに門類に細分されている。各条には、当時現存していた書名、篇数・巻数を出し、作者、時代その他を注記している。

[編集] 『新唐書』「芸文志」

『新唐書』は、北宋欧陽修等が、勅命により『旧唐書』の失を補うためとして編纂した正史である。そこでは、『旧唐書』に存した「経籍志」は、『漢書』に倣って「芸文志」と篇名が改められた。但し、その構成に関しては、

  1. 甲部
  2. 乙部
  3. 丙部
  4. 丁部

四部分類が踏襲されている。

本志が基づいたのは、『古今書録』(別名『開元四庫書目』)という玄宗朝の書物であり、そこに記されているか否かにより、「著録」または「不著録」と注記している。また、丙部子録道家類の附篇として、「釈氏類」が新設されている。

[編集] 参考文献

  • 王応麟『漢芸文志考証』
  • 『唐書経籍芸文合志』(商務印書館、1956年)
  • 會谷佳光『宋代書籍聚散考』(汲古書院、2004年)
  • 余嘉錫著、古勝隆一、嘉瀬達男、内山直樹訳注『古書通例:中国文献学入門』(『東洋文庫』775 平凡社、2008年) ISBN 9784582807752

最終更新 2009年7月22日 (水) 19:00 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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