実用英語技能検定

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実用英語技能検定(じつようえいごぎのうけんてい)は財団法人日本英語検定協会(Society for Testing English Proficiency, STEP)が実施する日本における英語技能に関する検定である。一般に英語検定または英検と呼ばれる。日本で最も古くから存在する英語の技能検定である。

目次

[編集] 概要

  • 1963年4月、日本英語検定協会が設立され、同年8月に最初の検定を実施。1級・2級・3級を設け、37,663名が受検した。1968年2月、社会的に奨励すべきものとして文部省2003年イギリスケンブリッジ大学ESOL Examinationsと業務提携を行い共同研究を行うことに合意。2004年アメリカ合衆国のごく一部の大学で留学の資格として認められる。2005年、文部省の検定資格認定制度が廃止されたことに伴い、「認定」の文字が消える。
  • 協会によると、本検定は「読む」「聞く」「書く」+「話す(3級以上)」英語力を総合的に認定する検定である。1963年の開始以降、幾度もの問題形式改正を経て現在に至っている。
  • 本検定は中学校高等学校の生徒が全受検者の9割近くを占める。検定級からも分かるように、2級以下は中学校や高等学校の学習指導要領を基準にしている。また、大学・高等学校では入学試験や進学に際して合格者(級取得者)を優遇する学校があり、その数は年々増加している。しかし合格の基準があいまいで、同じ級の合格者の中に実力のばらつきが見られるという批判もある。そこで一部の日本企業や日本に進出している外資系企業はTOEICを重用するようになってきている。
  • 1990年代後半には年間志願数がのべ300万人を超える年もあった。近年は年間のべ250万人程度に落ち着いているが、少子化の影響やTOEICの急速な普及等が要因となり、志願者は年々わずかながら減少している。

[編集] 検定級(括弧内はレベル)

括弧内のレベルは日本英語検定協会公表のものである。過去問題を見たら分かるように、1級及び準1級は内容が高度であるので、一般人は2級を取得したら十分といえる。なお、合否通知などには書かれないが、2級合格者のうち一次試験で75%以上得点した者を「2級A合格」とし、英検を利用した海外留学で優遇されることがある。

[編集] 1級

(大学上級程度)広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

  • 読む…社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる。
  • 聞く…社会性の高い幅広い内容を理解することができる。
  • 話す…社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。
  • 書く…社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

[編集] 準1級

(大学中級程度)社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

  • 読む…社会性の高い分野の文章を理解することができる。
  • 聞く…社会性の高い内容を理解することができる。
  • 話す…社会性の高い話題についてやりとりすることができる。
  • 書く…社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

[編集] 2級

(高校卒業程度)社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

  • 読む…社会性のある内容の文章を理解することができる。
  • 聞く…社会性のある内容を理解することができる。
  • 話す…社会性のある話題についてやりとりすることができる。
  • 書く…社会性のある話題について書くことができる。

[編集] 準2級

(高校中級程度)日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

  • 読む…日常生活の話題に関する文章を理解することができる。
  • 聞く…日常生活の話題に関する内容を理解することができる。
  • 話す…日常生活の話題についてやりとりすることができる。
  • 書く…日常生活の話題について書くことができる。

[編集] 3級

(中学卒業程度)身近な英語を理解し、また使用することができる。

  • 読む…身近なことに関する文章を理解することができる。
  • 聞く…身近なことに関する内容を理解することができる。
  • 話す…身近なことについてやりとりすることができる。
  • 書く…身近なことについて書くことができる。

[編集] 4級

(中学中級程度)簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

  • 読む…簡単な文章を理解することができる。
  • 聞く…簡単な内容を理解することができる。
  • 話す…(面接試験なし)
  • 書く…簡単な文を書くことができる。

[編集] 5級

(中学初級程度)初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

  • 読む…初歩的な語句や文を理解することができる。
  • 聞く…初歩的な語句や文を理解することができる。
  • 話す…(面接試験なし)
  • 書く…初歩的な語句や文を書くことができる。

[編集] 検定の行われ方

4級及び5級は一次試験のみで合否の判定が行われるが、3級以上は一次試験のほかに二次試験が4週間後にある。一次試験が合格基準点に達した受検者には二次試験を受検する権利が与えられ、一次試験の合否通知に二次試験の案内が書かれた受検票が印刷されて送られてくる。

一次試験は筆記試験とリスニングテスト(聞き取り試験)である。解答は基本的にマークシート方式であるが、1級及び準1級では自由英作文問題も課される。各級とも筆記試験の検定時間が経過した後、引き続きリスニングテストが行われる。筆記試験とリスニングテストの点数の合計が合格基準点に達したら一次試験合格となる。合格基準点は問題の難易度によって毎回変動し、一定ではない。

二次試験は試験官との個別面接方式で行われる。面接では問題カードを見ながらの課題スピーチ又は課題文の音読、問題カードの内容や受検者自身の考えを問う質疑応答が検定の中心となる。また、アティチュード(会話の態度)もわずかな配点ながら採点される。試験官の採点によって得られた点数が合格基準点に達すれば総合合格となる。ある程度パターンはあるが、1級の面接では試験方法や採点項目がやや特殊であり、自分の発言について更に踏み込んだ質問をされる場合もある。英会話力とともに高度な議論・対話能力が要求される。

一次試験不合格の場合は点数によって不合格A・B・Cに区別され、二次試験の案内の代わりにSTEPロゴが印刷される。また、二次試験の不合格者は、申請すれば一次試験合格から1年間一次試験が免除となり、二次試験から受検することができる。

合格は、一次で2級以下は正答率約60%以上、1級及び準1級は約70%以上(毎回変動)、二次(3級以上のみ)は全級約60%以上(毎回変動)。

[編集] その他

  • 一次試験は本会場受検(協会が指定した会場)のほかに、団体による申し込みの場合にはその団体が設定した会場で行う準会場で受検することができる。本会場での検定は全国47都道府県と海外特別会場で行われ、受検者が願書に書いた希望受検地を基に協会が受検会場を指定する。二次試験の希望受検地は一次試験で氏名等の記入時に書き、一次試験と異なる場所でも構わない。
  • 一次試験は個人受検の場合、年3回(6月、10月、1月、いずれも日曜日)ある本会場で受検する。また、団体受検の場合は準会場で受検し、本会場で実施される日に加えて、その前日又は前々日に検定日を設定することができる。その場合、本会場における試験問題ではなく、その日に実施するための試験問題が配布される。
  • 二次試験は一次試験の28~30日後の日曜日に協会が指定した会場で行われる。
  • 準2級以上取得者は、高等学校卒業程度認定試験の試験科目「英語」が免除となる。
  • 本検定の1級、準2級で過去に出題された文章問題にウィキペディアについて紹介する文章があった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月6日 (金) 06:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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