表象
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表象(ひょうしょう、愛: phantasia、羅: perceptio, idea, repraesentatio、英: idea, perception, representation、独: Vorstellung、仏: idée, perception, représentation)は、哲学上の用語としては、ドイツ語の Vorstellung の訳語として使われる。現職と訳されたこともある。感情・思惟を除く意識上の対象を指す。
普通には、知覚したイメージを記憶に保ち、再び心のうちに表れた作用を表象という。イメージそのものを含めて呼ぶこともある。哲学で用いられる場合には、使用者によって若干ニュアンスが異なることもある。
一七世紀、イギリスの哲学者ロックは、ideaを「どんなものでも空想、表象、概念という語によって意味されるもの、また何であろうと思考に於いて心を働かせることの出来る対象、を表すのに用いた。」(『人間悟性論』)これに対して、ライプニッツは、ideaは、精神の内にあるものであって、単に脳に刻印されたものではないとした。これを承けたヴォルフ以降、ドイツ哲学では、Ideeは、「理念」とも訳される意味に使用され、意識上の対象は、Vorstellung(表象)と呼ばれる。
現代の意識研究の文脈でも、主観的な意識体験のことを指す言葉として表象という言葉が用いられる。しかし同じ意味内容の言葉として「現象的意識」という言葉がより一般的に使用されている(詳細は「現象的意識」の項を参照のこと)。
「表象」が意識の対象の何を指すか、また「観念(idea)」との使い分けも、確定したものとは言えないので、歴史的文献だけでなく現代の著作も、文脈に注意して読まなければならない。

