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(ふくろ)とは、物を入れる容器の基本的な形状の一つである。柔軟な素材で作られ、内容物の無いときは折りたたむなどして小さくまとめることに向く。

目次

[編集] 概要

袋は柔軟な素材で作られた容器で、主にまたはプラスチックフィルム等や自然に存在するで作られる。と並んで基本的な容器の形状であり、用途によって様々な素材・大きさ・形状のものが利用されており、また用途に応じて様々な機能が追加された袋もあり、例えば運搬輸送)に使う袋では内容物が飛び出さないようにするための工夫や、で持つための取っ手が付けられるものもある。

日用品のうちの容器としても広く使われるが、単に「袋」と呼ぶ場合には、運搬用の道具として専門的に発達したカバンより簡単な形で、多くは持ち運べる物をさす。また、中の物が出ないように口を締められる構造になっている物も多い。使い捨ての簡便な容器から繰り返し利用される鞄の一種まで様々である。

形状的な性質としては、箱も含む容器全般同様に細かい物を収めてひとまとめにすることに向く。加えて柔軟であることから、内容物が無いときには折り畳むなどして袋自体を他の袋にまとめて収めたり、あるいはで一まとめに縛っておくこともでき、こういった性質は一時的に大量の物資を扱い易い状態に小分けしておくことにも向く。

ただその一方で、袋は内容物が外圧の影響を受けやすく、これに入れた物品は箱に収めた物品と比べると、輸送中に同じようにぶつけたとしても、箱が硬質な素材で作られているために自体が破損しても内容物が守られるのに対し、袋では直接内部に衝撃が加わり内容物も破損しやすい面がある。このため、輸送に際して袋を利用するのは、加工以前の原料など多少形が変化しても問題とならないものや、粉末ないし液体(共に流体という性質を持つ)などの、そもそも形が無い物品を扱う場合に限られる。ただし内容物に直接的に外圧が加わらないよう、柔らかくも厚みのある素材で作られた、あるいは二重構造としてその間に適度な緩衝材を詰め込んだ、幾らかでも内容物を外圧から守る機能を持つ袋もある。

後述するように、自然界にも袋の形をした自然物があり、一部の器官はその袋状の形状から「○○袋」と呼ばれる。人体にあっては、女性の子宮を「子袋」とも呼び、一方の男性では陰嚢を俗に「きんたま袋」などと呼ぶ。

[編集] 歴史に見る袋

人類の歴史の上でも、袋はありとあらゆるところで使われてきた。しかし自然の内にある構造物の内にもいわゆる「袋状」のものが無数に存在し、例えば動物胃袋膀胱ないし浮袋などといった器官は、これら動物を食料として利用するなどした残りとして取り出され利用されたほか、その皮を縫い合わせるなどして皮袋が作られ、利用されてきた。

その一方で穀物の栽培により安定的に食料を得ることができるようになった人類だが、農業の初期段階では土器などのかめ(→)に得られた食料を蓄えたものの、この場合の輸送の便は倒したら内容物が全部飛び出してしまうなど、問題もあった。しかし袋が発達して以降では、同じサイズの袋を使うことで輸送の効率化が図られ、より大規模に農作物をやり取りすることも可能になっている。このため袋の利用は、文明程度の発達度合いをみる一つの指標だと見なすこともできる。

なお基本的な容器の形質であるため、これの発展形に当たる道具も数多い。例えば巾着のように身の回りの物品を入れるために装飾された袋もあれば、ごみを廃棄するためにこれをまとめるためのごみ袋のように廃棄されることを前提として生産されるもの、簡便な鞄としてのナップサック(→リュックサック)など、枚挙に暇が無い。

[編集] 容器としての袋

[編集] 袋の形状・機能別名称

形状や機能による袋の種類を挙げる。

  • ボトムシール袋

 チューブ状のフィルムを指定寸法に溶着した後切断した単純な構造のもの、ゴミ袋や米袋が代表的用途である。

  • サイドシール袋

 プラスチックフィルムを半切し指定寸法に溶着切断したもの、代表的用途はダイレクトメール用の封筒や衣類の包装に  よく用いられる。

  • 三方シール袋

 三辺がシールされている袋のこと。袋の四辺のうち一辺が余ることになるが、ここは袋の口として開いている場合もあれば、半折されて閉じている場合もある。

  • 四方シール袋

 四辺がシールされている袋のこと。シンプルな形状である。

 円筒型の胴への背貼りと上下のシールがされた袋。スティックシュガーなどはピロー袋である。

 横ガゼットタイプと底ガゼットタイプが存在する。底ガゼットタイプはさらに亜種として舟底タイプのものも存在する  。これらは袋の両サイド又は底がV字型に畳まれている。前者はお茶っ葉の包装として後者は食パンの用の包 装として良く見かける。

 袋の底が立体的に確保されており、自立可能な袋。ミートソースなど一部のレトルト食品や、詰め替え用シャンプーのパッケージなどでよく見られる。

 再封可能なチャック付きの袋。海苔ふりかけなど湿気を嫌う食品類のパッケージを中心に見られる。

  • 真空成型袋

 真空成型技術により作られた全く継ぎ目の無い袋である。一般用途に用いられる事は殆ど無く、専ら特殊工業用途に用 いられる。

  • 円形シール袋

 専ら工業用途の(ドラム缶の内張り等)の特殊な袋形状である。チューブ状の胴体部と円形の底部をヒートシールする  事で袋を形成している。  

再利用可能なポリ袋

[編集] ポリ袋・ビニール袋

ポリエチレンを素材とした袋が「ポリ袋」である。用途としては、大小各種商品のパッケージ用や包装用、運搬用、レジ袋ゴミ袋など幅広く使われる。ポリ袋はリサイクル性に富み、サーマル、マテリアルいずれの用途にリサイクルする場合も紙等に比較し、容易である。

ポリ塩化ビニルを素材とした袋は「ビニール袋」と呼ばれる。ポリ袋のこともビニール袋と呼ぶことが多いが、これは誤用。かつてはポリ袋よりもビニール袋の方が多く使われていた時代があったことのなごりである。

ビニール」を参照

[編集] 紙袋

紙製のコメ袋
ショッピングバッグの一例

紙で出来ており、手でぶら下げる取っ手のついたものが、主に百貨店などの比較的高級な店で商品を購入したときや、大きな商品を購入したとき、商品を大量に購入したときなどに、店から無料で与えられる。デザインに凝ったものもあり、商品購入後にかばん代わりに使用されることもある。ショッピングバッグ(Shopping bag)と呼ばれている。

樹脂フィルム製のレジ袋が登場する以前(1970年代まで)は、取っ手のない単なる紙袋(色は漂白していない段ボールのような茶色)がスーパーなどで使われていた。当時は買い物篭を持って買い物に行くため、これでも問題はなかったが、強度が弱く、ビン入り食品など重いものや、生鮮食品のような水気を含むものが入れられると、袋が破れたり底が抜けたりすることが多かった。樹脂フィルム製のレジ袋が登場すると、そのまま持ち運べる上に強度も強いため、取っ手のない紙袋は、フランスパンのような特殊なものや、比較的小さな物(主に医薬品など)を入れる場合を除いて、ほとんど姿を消した。

上記のようなサービスの紙袋以外にも、市場で販売されている紙袋もある。コンビニエンスストアなどで、傘などと一緒に販売されていることが多い。用途は、荷物が増えたときの運搬用や、プレゼントを入れるためなどさまざまである。価格は大体200円~400円前後で、紙だけの仕上げのもの、ラミネート加工のされているもの、紙の上からナイロンPEを被せているものがある。特にナイロンPEを上から被せている紙袋は、昭和34年ごろに、日本で初めて発案された。丈夫で水にも強く、大阪万博のときに太陽の塔とシンボルマークをデザインした紙袋は、爆発的に売れた。また、タバコのパッケージをそのままデザインに使った商品は、若い男性に紙袋を持たせる一代ブームになった。現在、地球環境を考える上で、ごみの削減が大きな命題になっている。そのためレジ袋に変わるものとして、風呂敷同様紙袋が見直されている。市場で販売されている紙袋は、再生紙など環境を考慮した商品も多く、丈夫で何度でも使用できるところが、環境にやさしい商品といえる。

また、コメを入れる袋はかつてであったが、紙製の袋にとって代わった。

[編集] 巾着

日本で古くから使用されている布製の袋。口を紐で締められるようになっている。布を合わせて縫い、口の部分に紐を通すだけというシンプルな構造のため個人でも容易に作ることが出来る。

[編集] 麻袋

麻袋
郵便車(スユニ50)内部の郵袋置き場 小樽交通記念館にて

穀物郵便物を入れたり、土嚢を作るために使われてきたでできた袋。南京袋(ナンキンブクロ)とも呼ばれる。郵便物を入れるための袋(内部での郵便物の輸送用に使われる)は、郵袋という。麻縄は丈夫なため古くから使われてきたが、紙袋やビニール製の袋などにとって代わってきた。

[編集] 器官の袋

  • 胃袋 - のこと。胃は食べた物を一時的に溜め込むため、袋のような形状になっている。
  • 子袋 - 子宮のこと。
  • 玉袋・金玉袋 - 陰嚢のこと。
  • 有袋類育児嚢

[編集] 比喩としての袋

[編集] 堪忍袋

酷いことをされても許したり、我慢したりすることを堪忍すると言い、すぐに怒らず堪忍できる限界を例えていう言葉。我慢に我慢を重ねたあと、ついに限界を超えて怒りを露わにすることを「堪忍袋の緒(口を締める紐の事 ではない)が切れた」という。

[編集] お袋

母親のことを指す。子宮やカンガルーの育児嚢(お腹の袋)からの連想。

[編集] 袋叩き

“袋に入れて周囲から叩く”から、手も足も出ない独りの人間を、直接手を出した者が分からないよう大勢で攻撃すること。殴る・蹴るなどの物理的攻撃にも、発言・行動などを批判する(→吊し上げ)ときにも使われる。

最終更新 2009年6月14日 (日) 06:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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