装甲兵員輸送車

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アメリカ陸軍のM113A2

装甲兵員輸送車(そうこうへいいんゆそうしゃ、Armoured Personnel Carrier, APC)とは、車内に人員を乗せて走行する軍用車両歩兵を載せることが多いため装甲兵員輸送車と訳されるが、文民を乗せることもあるため、装甲人員輸送車と訳されることもある。類似する歩兵戦闘車 (IFV) が積極的な戦闘参加を想定している事に対し、装甲兵員輸送車 (APC) はあくまで輸送が主任務である。

[編集] 概要

当初は単に兵員輸送車(へいいんゆそうしゃ、Personnel Carrier, PC)あるいは人員輸送車(じんいんゆそうしゃ)と呼ばれ、装甲のない大型軍用トラックが使われた。それでもって、後方地域から前線の陣地へ兵員を送り、以降は徒歩により歩兵部隊が前進するのである。

しかし、第二次世界大戦前に生まれた新しい戦術思想により、歩兵部隊はより機械化自動車化)され、先陣を切る装甲装軌車両(戦車)に随伴するようになる。それまでのトラックは無防備の装輪式であり、その任務に就くには悪路での機動性能や防御力に問題があった。これを解決するため、トラックに無限軌道と装甲を施した半装軌車(ハーフトラック)が作られ、あるときは兵を戦場へと運び、あるときは兵を砲弾破片や銃弾から守った。ただ、半装軌車でも悪路での機動性能に劣る為、第二次世界大戦後に開発された車両の多くは装甲化された装軌車両となり、装甲兵員輸送車という名が定着した。

冷戦中に歩兵戦闘車 (IFV) が開発された。歩兵戦闘車は機甲部隊のように兵員輸送車両にも戦闘参加が求められる部隊で装甲兵員輸送車 (APC) を更新した。

また、現在では取得・運用コスト低減のため装輪式の装甲兵員輸送車が登場している。整備性の良さから海外任務での運用に向いており、陸上自衛隊でもイラク派遣で活用した。アメリカ陸軍ではストライカー旅団戦闘団 (SBCT) と呼ばれる緊急展開部隊に重点配備している。しかし、摩擦抵抗の少ない車輪の物理的特性から舗装された道路を走る分には効率が良い反面、不整地を苦手とする為、本格的な野戦には向いていない。

武装は、自衛火器としての機関銃が主流であるが、20mm以上の機関砲対戦車ミサイルなど、簡易な歩兵戦闘車とも呼べる火力を持つものもある。また、車内の歩兵が外部へ射撃する為の銃眼(ガンポート)を持つものも多い。

また、その大きな積載能力は同一の車体を流用した様々な用途の車両(例えば指揮通信車両や自走迫撃砲)を生み出し、一つの武器ともなっている。

また、近年の地域紛争においては装甲兵員輸送車も防御力の向上が求められるため、ロシアBTR-Tイスラエルアチザリットなどのように、旧式の戦車を改修した車両も登場している。

[編集] 主な兵員輸送車

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月1日 (日) 02:55 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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