裏入り

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裏入り(うらいり)とは、チャットルームで用いられる裏技の一種である。裏入室、裏口とも言われ、主にゆいちゃっとcgiで用いられる。

目次

[編集] 概要

チャットは部屋に参加するとユーザーの入室がルーム内にアナウンスされる。しかし入室アナウンスを出さずにチャットへ参加する方法がある。これを裏入りと呼んでいる。

一般的に裏入りとは上記の意味で知られている。しかし狭義的には裏フレーム(後述)と呼ばれるチャットフレームを独自に作成し、JavaScriptCSS、イベントハンドラの類をチャットルーム内に反映させる事が出来るユーザー全般を指す。

裏入りが通常の参加方法ではない点、裏入りユーザーと通常利用者の間に参加意義のギャップがありしばしば問題が起きている点、裏入りユーザーによる荒らし行為がチャットサイトに多大な被害を与えてきた歴史を持つ点等から、裏入りを行うユーザー=荒らしというイメージが付きものである。本項ではゆいちゃっとcgiを使用したサイトを中心に記述している。

[編集] 歴史

[編集] さくら通信

裏入りの歴史は1997年にさくら通信というチャットサイトで初めて目撃された。当時のさくら通信は全チャットルームをゆいちゃっとcgiで構成しており、参加人数も1日10,000ないし20,000以上アクセスしている大手チャットサイトの1つであった。さくら通信のチャットで使われているcgiに対応した単室型(後述)裏フレームを作成した人物がいた。これが裏入りのルーツである。当初は裏フレームを使ってアナウンス表示を出さずに入室したり、通常利用者が使用出来ない色を用いて周りの参加者を驚かせたり等チャットを楽しませる手段として裏入りが行われていた。しかし後に一部の有識者が裏フレームからJavaScriptやCSSといったタグが使えることを解明。それを用いてチャットを荒らす裏入りユーザーが現れる。荒らしの裏入りユーザーはブラクラを用いて、通常利用者に大きな被害を与えた。また裏フレーム本体がチャット内で不特定多数に大量流出した事により荒らしの被害は更に増した。裏入りユーザー同士で派閥や荒らしチームが結成され、他人に迷惑をかけた人数や荒らしの技術を競う傾向が見られた。さらに裏フレームの機能も向上した。大きな点として2点挙げられる。1点目はそれまで裏フレームは各チャットルームに対応させて個別で作成することしか出来なかった。しかし新たな裏フレームは外部ファイルを用いて1つの裏フレームで複数の部屋に行き来出来るようになった。これにより逐一裏フレームを作る手間が省け移動の利便性が上がった。もう1点目は当時田代砲やDukeと呼ばれる荒らし御用達の自動連続投稿ツールがあったが、それをゆいチャット用に改造して裏フレームの機能に取り入れた。つまりサーバー自体に深刻な負荷を与える裏フレームが作成されたのである。この新フレームを用いてさくら通信の裏入りユーザーはサイトに広領域かつ甚大なる被害を与えた。一例として全チャットルームに連続投稿とブラクラを仕掛け続け一日のヒット数を3000以下まで落とした事件がある。これにより裏入りに温厚だったさくら通信の管理人も重い腰を上げ、ゆいちゃっとcgiのチャットルームを全面廃止した。そのため裏入りを行っていたユーザーはさくら通信に来なくなってしまった。管理人はその後も裏入りによる事件を警戒して厳しい処置をチャット内でとり続けた。結果さくら通信のアクセス数は激減。一日100ヒット以下という事態にまで落ち込んでしまった。しかし現在は新しい管理人の下、建て直しが行われている。

[編集] 放課後☆学生☆タウン

さくら通信と並んで広く知られていたチャットサイトに放課後☆学生☆タウンがある。放課後☆学生☆タウンもさくら通信と同様チャット内のユーザーによって裏フレームが作成された。ちなみにそのユーザーとさくら通信ユーザーとの関連性は不明である。一説にはさくら通信出身のユーザーが放課後☆学生☆タウンの裏入りを解明したのではないかとも言われている。放課後☆学生☆タウンも当初は通常参加者を楽ませるために用いられていた。しかしさくら通信が改変され、裏入り出来なくなった荒らしユーザーの幾人かが放課後☆学生☆タウンという大手ゆいちゃっとサイトに目をつけて参加するようになったことで、放課後☆学生☆タウン内の裏入り事情が急変していった。さくら通信の時代以上に裏入り文化が発展し多種多様な裏フレームが作成されていった。同時に裏フレームも大量流出するようになり放課後☆学生☆タウン内で裏入りの存在が認識されるようになった。これに不快感を示した一部裏入りユーザーが自分達と新規裏入りユーザーを区別するために新規裏入りユーザーが出来ない事を行うようになった。つまりブラクラやタグを用いて実力を誇示すし始めたのである。以後放課後☆学生☆タウンも荒れ始め、事態の収拾がつかなくなった。それでも管理人は傍観の姿勢を保っていたが、チャットルーム改変を決定的にした大事件が起きた。放課後☆学生☆タウン内出身者の裏入りユーザーとさくら通信出身者の裏入りユーザーによる敵対である。両者共有識者であったがお互いを忌み嫌っていた。そのため両者は相手が出来ない事を行うため躍起になった。それが前代未聞の大被害をもたらした。ブラクラは勿論、ウイルスの乱用、24時間休まず連続投稿といった行為は1ヶ月以上も続いた。その期間中低スペックのパソコンを使用してるユーザーはパソコンの不良を訴え、サーバーに負荷がかかりチャットルームが相次いでダウンするといった出来事が多発した。結果、放課後☆学生☆タウンもチャットの改変を行った。栄えている時期は1日20000から30000以上のアクセス数を誇っていた大手チャットサイトであったが現在は衰退。また復興の目途すら経っていない模様で廃墟状態と化している。ちなみに「放課後チャットタウン」というサイト名が類似しているチャットサイトがあるが放課後☆学生☆タウンの復刻版と噂されている。

===お気楽チャット===

2000年以降ゆいちゃっとcgiを利用しているチャットサイトで栄えている最後の大手チャットサイトはお気楽チャットであった。サイト自体は1997年に誕生という長い歴史を誇っているが、最初の裏入りが行われたのは2004年頃。広まったのも2005年からと裏入り文化として日が浅いサイトである。お気楽チャットに裏入り技術を広めたのはさくら通信で裏入りを行っていたユーザーである。このユーザーは裏入りによる荒らし行為によって裏入りが出来なくなる事実を見てきたので、裏入り技術の流出に極めて厳重な体制を取っていた。そのためお気楽チャットで裏入りによる荒らし行為が起きたという話は耳にする事がなかった。しかし放課後☆学生☆チャットの改変でお気楽チャットに移った一部裏入りユーザーとお気楽チャット出身の裏入りユーザーが接触する事で急速に裏入り文化が発展しだした。裏入りは一歩間違えれば大きな被害をもたらすが、裏を返せば通常参加よりも楽しくチャットに参加出来る。問題は渡す相手と裏入りユーザーによる新規裏入りユーザーの指導。それを行えば理想的なゆいちゃっとサイトになると考えたお気楽チャットの裏入りユーザー達は純粋にチャットを楽しむためだけの裏フレームを作成した。配布時は貰っても悪用しないであろうユーザー(来て間もない女性参加者や裏入りに過度に固執しない参加者、そして年齢が高い参加者)に配られた。そのため「裏フレームを用いてチャットを楽しむ」という理想的な体制が取られ参加人数も順調に増え始めた。しかし裏フレームを受け取ったユーザーが裏フレームを無差別に大量流出させたことでお気楽チャットの裏入り事情も急変。お気楽チャット内でも裏入りによる事件が多発した。上記の2つのサイト同様、毎日荒らしによってチャットルームが荒らされ被害も尋常ではなかった(放課後☆学生☆タウンとは比較にはならなかったが。)裏入りを用いて悪用するユーザーと裏入りを用いてチャットを楽しもうとするユーザーとの間で争いが起き、度々悪意ある裏入りユーザーに制裁がなされるものの努力も実らず、多くの通常参加者による批判を受けお気楽チャットの管理人も裏入りの全面禁止を計画。後に常識ある裏入りユーザーと話し合いをし、部分的に裏入りできる部屋を残した。しかし大幅な改変は結果として大部分の裏入りユーザーを引退させた。裏入り文化によってサイトアクセスの恩恵を少なからず受けていたため一時は2000以下まで落ち込んだが現在は安定している。ちなみに管理人が裏入りユーザーの意見を聞いてチャットシステムを変更するといことは裏入りの歴史上無かった。また「裏入りもチャットの文化の1つ」として認め存続を保証したのもお気楽チャットが初めてである。

[編集] ピコピコの森

ゆいちゃっとcgi以外でも裏入りが盛んに行われているサイトがある。そのサイトはピコピコの森である。参加人数も多い部屋で30人以上は参加しており、アクセスカウントこそカウンターの置き方の関係で少ないものの軽く見積もっても1日20000以上のアクセスを誇っている。裏入りが出来るサイトとして現在最も栄えているサイトである。ピコピコの森もチャットオープンの歴史とは比例せず裏入りの文化は2004年頃から発展した。ゆいちゃっとcgiと違ってタグを用いる点でいくらか制限がされている。(一部有識者がピコ森のcgiを細かく解明。ゆいちゃっと同様に裏入りの技術を楽しめる事も判明されている。[2009年4月現在])ピコピコの森の裏入りはピコピコの森出身のユーザーによって解明された。それ以外にさくら通信、放課後☆学生☆タウン、お気楽チャット等古くから裏入りの歴史を見てきた裏入りユーザーも数人点在しており一歩間違えれば大事件を引き起こし兼ねない実力を保持しているものの誇示することなく静かに会話を楽しんでいる。ピコピコの森の荒らし行為は一時的な連投による迷惑行為やフォントサイズを大きくして発言、タグをわざと閉じないで不具合を起こすといった比較的小さなものであった。しかし知識が増えるに連れ荒らしの技術が向上。四六時中連投行為を行ったり、踏み台による荒らし行為が多発。管理人への誹謗中傷等も相まってついにチャットルームの改変がなされた。

[編集] DoChat

さくら通信、放課後☆学生☆タウンの時代と並んで大手のチャットサイトを誇っていた場所にこのDoChatがある。2002年頃までタグを使う事が出来ていたが、上記同様タグによる荒らしが盛んであった。また裏入り(DoChatでは裏口)作成も盛んで且つゆいちゃっと系の裏入りよりも高度であった。一部ユーザーはDoChat専用のブラウザーも作成していたようである。脆弱性があるチャットでメール欄やプラメから被害をもたらす行為が行われていたが全面的なセキュリティー強化により平穏になっている。

[編集] ちゃっとチャットCHAT チャットヘブン

さくら通信、放課後☆学生☆タウンで大いに荒らし回った常連の一部が移り住んだサイトである。こちらもゆいちゃっと利用のチャットサイトであった。移り住んだ常連が元々裏フレームを提供していた有識者だった事もあってサイト内に裏フレームが出回る。但しお気楽チャットに当初から居たユーザーと違って裏フレームを回す事でチャットが閉鎖される事を少しも懸念していなかった彼らはさくら通信、放課後☆学生☆タウンの時同様チャットで荒らし行為に走る。またそれに便乗して新規の裏入りユーザーも躍起になって対抗し、結果として上記2つもチャットルームを改変。人数こそ全盛期に及ばないが安定したアクセスを誇っている。(チャットヘブンは閉鎖)

[編集] アミーゴチャット

ゆいちゃっとcgi以外で裏入りが出来るサイトとして一部に知られている。チャットルームはそれほど多くなく、チャットに参加している人数も大手と呼ばれる程ではないがここでも裏入りによる参加が度々目撃されている。荒らし行為によってチャットルームが多大な被害を受ける事はなく比較的チャットを楽しんで裏入りが出来るものの、Flash型のチャットルームでは荒らしに似た悪戯行為がなされたり、「不正」と呼ばれる迷惑行為がなされている。

[編集] SayChat チャベリ

ふみコミュと並んで他を寄せ付けないアクセス数を誇っているチャットサイトにSayChatとチャベリがある。元々SayChatとチャベリは同じ様式のチャットを使っていたためライバル関係のような位置にあった。しかしSayChatを運営していたSayClubが運営を終了した事もあってSayChatに居たメンバーがチャベリに移動した。チャベリは裏入りというより1つのツールとして認識されており純粋にチャットを楽しむためだけのツールである。またその効力もツール使用者間のみで発揮されるタイプなので、荒らし嫌いな裏入りユーザーが好んで移りそうなサイトである。

[編集] 裏フレーム

裏フレームとは裏入りユーザーが独自で作ったHTMLファイルである。このファイルを作るためにはcgiの解析、HTMLでページを作るための知識、JavaScriptやCSSを用いた外部ファイルに精通した知識が必要である。裏フレームの基本はHTMLファイルであるため、原理を知ってしまえば誰でも作ることが出来る。現在確認されている裏フレームは大きく分けて2種類に分類される。1つ目が「単室型フレーム」である。これは1つのチャットルームに1つの裏フレームを対応させたフレームである。単室型フレームはチャットルームに対して個別に作成するため手間がかかり労力を有する。それを解消した裏フレームが「選択型フレーム」である。選択型フレームは外部ファイルを使用し一つの裏フレームで複数の部屋に行き来出来る裏フレームである。チャットルームのURLを追加するだけでその部屋に参加出来るため、単室型と違って利便性があり労力を費やさない。これら2種類に代表される裏フレームは各ユーザーによって機能や利便性が多種多様であるため、需要や技術が留まるところを知らず自作の裏フレームの機能向上のためだけにチャットへ参加する場合も少なくない。現在はいかに荒らしに応用できるかを考えて作成されているため多大な荒らし被害をもたらす機能の裏フレームが出回る傾向にある。それゆえ裏入り事態を重く規制するサイトが殆どであり、裏フレームを用いてチャットに参加するチャットは限られている。

[編集] 裏入りによる事件

裏入りに伴う事件は数知れず被害も甚大なものばかりである。よく用いられた手法がチャットルーム全体をブラクラで埋め尽くす行為である。無限windowオープンや無限アラート、無限リロードは日常茶飯事であった。また相手の名前や発言、名前の色などを強制的に変更したり入退室まで操るユーザーもいた。極一部はチャットのアクセス権限のパスを抜き取り無作為にアクセス禁止を行うユーザーもいた。更には悪意あるサイトへ強制的に飛ばす行為も用いられた。飛ばし先はcrashme、strangeworld、そしてamilalaといったサイトである。中でもamilalaと呼ばれるサイトに飛ばされたユーザーは深刻な被害を受け、PCを修理屋に出すケースも少なくなかった。そして裏フレームを提供すると偽りトロイサーバーを提供してハッキングを行い相手の個人情報をチャット内でばら撒く行為や自動連投ツールを用いて四六時中荒らし発言を行いサーバーに負荷をかけて重くする行為。数え上げてはキリがないほど裏入りユーザーが関わった事件は多く、酷い内容ばかりである。しかし中にはチャットマナーをもった裏入りユーザーもいるため、裏入りユーザーの全てがこのように酷い荒らし行為を行うというわけではない。

[編集] 裏入りユーザーの価値観

大部分の裏入りユーザーは自身が通常参加者と違う技術を発揮できる事で優越に浸っていたものばかりである。誇示する相手が裏入りではない通常参加者なら軽い自慢で済むが、同じ実力を持った裏入りユーザー同士だと荒らしにまで発展する。中でも有識者同士の荒らしはチャットの概念をぶち壊す程の被害をもたらした。チャット=会話の目的で大多数は参加するが、裏入りユーザーによる荒らしでチャット=恐怖と捉える参加者も少なくなかった。特に裏入りユーザーによって画像を抜かれてチャットルーム内に張り出されたり、ブラクラと並んでマイクラによる被害を受けて精神的に追い込まれたユーザーにはそう感じられた。このように裏フレームの機能向上を求めてチャットに参加し会話もそれに準じた内容ばかりで気に入らないと回りに悪影響を及ぼす裏入りユーザーは通常参加者とかけ離れた存在であった。現在はそのように極端な価値観を持つ参加者は見られないが、相変わらず裏入りユーザーは通常参加者とは変わった存在のままである。

[編集] 展望

裏入りが出来るゆいちゃっとサイトはお気楽チャットが唯一の大手サイトである。またゆいちゃっと以外ではピコピコの森やアミーゴチャットなどを挙げることが出来る。しかし裏入りユーザーによる事件の結果、お気楽チャットはチャットサイトの管理人が動く事になったので裏入りサイトとして外される。ピコピコの森も改変がなされているため、過去の大手チャットサイトのように裏入りの技術を楽しむ事が出来るサイトは皆無といっても過言ではない。それでも引退した裏入りユーザーの中には、チャットサイトの作成やチャットを楽しむために裏フレームを提供しようとする者が何人かおり着々と裏入りの文化復興に力を注いでいる最中でもある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月21日 (土) 17:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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