西順之助

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西 順之助(にし じゅんのすけ)は、「必殺シリーズ」に登場した仕事人の一人。初登場作品は『必殺仕事人III』。ひかる一平が演じた。

目次

[編集] キャラクター


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


蘭方医・西順庵(溝田繁)と妻・巴(三浦徳子)の間のひとり息子で、父の跡継ぎを目指す受験生である。

ある夜、医学塾の帰り道、おりく山田五十鈴)ら「仕事人」一党の殺しの現場を偶然目撃してしまう。彼らは順之助を捕らえたが、仕事人を正義の味方と捉え、賞賛する順之助を始末することに一同戸惑う。結局その場は中村主水藤田まこと)の計らいで見逃すことになった。後、悪徳高利貸しに破滅に追い込まれた母娘を何とか助けたい、恨みを晴らして欲しいと泣きじゃくる順之助を主水は殺すことはできず、彼が仲間入りすることを決定した。順之助は当初、「恨み」と「金」なしで悪を成敗しようとしていたが、やがて友人とその姉にまつわる事件をきっかけに、「仕事人」として自覚しはじめていく。しかし、模擬試験などで仕事を休むことも多く、プロとしての意識が欠けており、飾り職人の秀三田村邦彦)に鉄拳制裁を喰らわされることもしばしばあったがシリーズを経て徐々に「仕事人」としての自覚に目覚め、仲間からも信頼を得るようになる。

仕事人IIIでは、殺しの武器として、エレキテル発電機)で高圧電流を充填させた「ライデン瓶(びん。現代の蓄電池に相当)」で、悪人を感電死させる。

次期将軍職をめぐる陰謀に絡む仕事で公儀の追求を受けたことを機に、主水は仕事人チームの解散を決定。秀、三味線屋の勇次中条きよし)、何でも屋の加代鮎川いずみ)と別れ、順之助は再び受験生に戻る。

それから半年後。老中同士の権力闘争に巻き込まれた主水は(『必殺仕事人IV』)、仕事を断ったことで襲撃されかけたが、順之助がその話を聞きつけて力を貸そうとする。しかし主水にとってはどうしても頼りになれない。やがて主水に依頼をかけた二人の仕事人が殺され、主水が危機に立たされる。そして、おりく、秀、勇次、加代も集まり、仕事人が再結成された。

仕事を再開しようとしたとき、ライデン瓶が親に捨てられていたため、投石器を開発。以降は、これを用いて加代とともに仕事の突破口を切り開く役割を担う。その一方、受験生としては男色家の中年男・広目屋の玉助梅津栄)に追い掛け回され続けた。梅津は前作『III』に2度ゲスト出演したが後半のオカマ役が好評であったため、レギュラー出演となり『V』終了の「順之助」一時降板まで「玉助」役で毎回登場することになる。

最終回で、秀が殺しの現場をある少女に目撃され、彼の手配書が出回ったために仕事人は解散。順之助は長崎へ単身留学した。『V』まで、順之助の「じゃあ、もう皆さんとは会えなくなるんですか?」と言うセリフは最終回の定番となっていた。

解散から1年後、新たな仲間―組紐屋の竜京本政樹)と花屋の政村上弘明)を新たに迎え、仕事人チームが再結成された(『必殺仕事人V』)。今度は投石器に電磁石を加えて強化させた。また、石の代わりに冷凍のゆで卵を飛ばしたり(9話)、出張仕事のときは温泉宿の鹿威を投石器の代わりに使用したこともあった。さらに、京都のブラウン館への潜入作戦として、ハンググライダー(政が使用。かつて村上が演じたスカイライダーのパロディか)や人間ロケットをも開発した。表の顔としては、親が勝手に決めた許嫁・お新(灘陽子)に迫られたり、彼女と玉助が順之助をめぐって争うなど慌しくなってきた。

最終回、将軍家世継ぎに絡む事件で政が失態を犯したため、仕事人は解散。再び長崎へ単身留学した。

それから7年後、成長して江戸に戻り、石川島の百軒長屋に歯科医を開業。長屋の近くの詰所勤めに鬱になっていた主水と再会(『必殺仕事人V・旋風編』)。そして、便利屋お玉(かとうかずこ)、夜鶴の銀平(出門英)、そして鍛冶屋に転業していた政と新たな仕事人チームを結成。武器は竹製の大砲の中に火薬を仕込み、悪人目がけて発射して爆死させる(すなわち、バズーカ砲である)。表の顔の歯科医師としては、同じ長屋の住人の千代松(遠藤太津朗)と不倫妻のおりん(桃山みつる)に我が子のようにかわいがられる羽目に。この時から主水も以前の「坊主」とは呼ばず、「先生」と呼ぶようになり少し見方が変わっている。登場が長いためもあって主水には信頼された仲間の1人である。

最終回、長屋を襲う大火の中、悪人を倒した順之助だったが、彼が携帯していた火薬が残り火に引火。消火せんとした銀平と共に川へ飛び込むものの、間に合わず大爆発を起こして死亡してしまう(ただし、両人の死の明確な描写はない)。後に映画『必殺4 恨みはらします』においても主水たちと共に奉行所の風雲児となった奥田右京亮(真田広之)との戦いにも参加しているため、『旋風編』最終話で死んでいなかったという見解もあるが、劇場版がTVシリーズとの時間軸がつながっているか詳細は不明である。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 解説

演じたひかる一平にとって、必殺シリーズの起用は異色であった。現役であるアイドル歌手が、それもジャニーズ(当時)のタレントが殺し屋を演じることは衝撃的すらあった。物語の内容も甘く、緩くなるかとも思われたが、それは逆であり、世情を知らぬ未熟な子供が目の当たりにする衝撃を順之助の反応に置き換えることで、視聴者に訴えかけている。

ひかるの父親は、主水の大ファンであることをインタビューで語っていたようである(出典:朝日新聞東京本社1982年10月4日夕刊テレビ朝日の広告「テレビ朝日ダイヤル」)。

こうした、必殺シリーズのアイドル化は、『必殺仕事人』以降の仕事人ブームに影響されて必殺シリーズを見始めた若年層を中心とする視聴者に歓迎され、その後も『必殺仕切人』の密偵の少年・スキゾーこと日増(山本陽一)、『必殺まっしぐら!』の秀の弟分のさぶ(大沢樹生、奇しくも山本と大沢は後に劇場映画『必殺!5 黄金の血』(1991年、監督・舛田利雄)に主水の仲間の仕事人(夢次、蝶々の朝吉)役で共演している)、スペシャル『必殺仕事人2007』、及びシリーズ第31作『必殺仕事人2009』の主人公・渡辺小五郎(東山紀之)、経師屋の涼次(松岡昌宏)、からくり屋の源太(大倉忠義)、仕立て屋の匳(田中聖)へと受け継がれることになったが、同じ層、特に秀と『新・仕事人』の勇次から見始めた視聴者や、『必殺仕掛人』以来の旧作をこよなく愛する年長の視聴者からは批判が寄せられ、シリーズ30作目『必殺仕事人・激突!』の放送終了後10年以上たった現在でも、一部のマニアと呼ばれるファンから筆頭同心田中山内としお)とともに必殺シリーズをくだらなくした元凶であるとして、厳しく非難されている。

しかしながら、こういったバラエティーショー化とアイドル化が、従来はキワモノ扱いであった必殺シリーズのファン層の幅を広げたことは否めない事実であり、そういった点で見れば、順之助の存在と功績は大きかったと言えよう。

2006年に放送された特撮番組『ライオン丸G』の中で、順之助をパロディしたセリフが登場しており、ひかるの代表的な役柄となっているようだ。

[編集] 登場作品

[編集] テレビシリーズ

※下4作はスペシャル版。『現代版』は順之助の子孫でなく、京都市内の予備校生・一平役で出演。

[編集] 舞台

  • 納涼必殺まつりシリーズ(京都南座
    • 必殺ぼたん燈籠(1983年)
    • からくり猫屋敷(1984年)
    • 琉球蛇皮線恨み節(1985年)
    • 女・稲葉小僧(1986年)

[編集] 映画

最終更新 2009年11月8日 (日) 12:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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