西風 (漫画家)
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西風(にしかぜ、NISHIKAZE、男性、1959年1月 - )は、日本の漫画家。2009年現在、静岡県沼津市在住。
[編集] 作風
主に自動車をテーマとした作品を描く漫画家である。いしかわじゅんを尊敬する漫画家として挙げている。 作品に登場する自動車は、レーシングカーではない国内外の名車、旧車などが中心で、登場人物も自動車を愛し、わが手でいじり倒すことを人生の命題としている市井の人々(エンスーと呼ばれることを望む人々も含まれる)である。
代表作であり出世作である『GTロマン』では、沼津市の一角にある架空のカフェ「ロマン」に集う自動車マニア達が引きおこす日常生活が描かれ、自動車を愛するが故の悲喜こもごものできごとが、ちょっと不良で洒脱なストーリー展開で描かれている。デビュー当時は漫画の描き方をほとんど知らなかったため独特の描写が見られるが、これは海外コミックスの影響と思われる。 嫌煙権運動厳しき時勢ではあるが、登場人物は老若男女の別なく、ほとんど皆が喫煙者のため、喫煙シーンがかなり多い。煙草に火を付けるカットが、しばしば場面転換に用いられている。
ほぼ同じテーマならびに世界観で作品を送り出している作家として田中むねよしがいるが、この不良な部分が加味されるところが田中との作風の差である。
「GTロマン」とほぼ同時期に描かれた作品が「CROSS ROADS」と「DEADEND STREET」で、作風は「GTロマン」の流れを汲んでいる。この時期に西風はヒストリックカーによるレース活動を始めており、これらの作品に収録されたレースレポート等でその様子がうかがえる。また、当時の逸話(レース活動にまつわる裏話やTipo誌で連載を中断した理由など)は「DEADEND STREET 復刻版」のあとがきに詳しく記されている。
1994年には、色々な雑誌に掲載された作品を集めた短編集「GARAGE」を発行した。
ここまで短編漫画中心の活動を続けてきた西風が、初めて手がけた長編漫画が、1992年から「週刊漫画アクション」に連載された「LAST MOMENT」である。 双葉社版コミックス第1巻のいしかわじゅんによるあとがきには、「西風に長い話、シリアスな話、旧車の出ない話を描いて欲しかったが、このうちの長い話が LAST MOMENT として発表された」とある。 ちなみにシリアスで旧車の出ない話とは「GARAGE」の1話目に収録された「BLOODY」である。
「LAST MOMENT」のあらすじは、亡くなった祖父の探偵事務所を引き継いだ少々頼りない青年が、祖父の友人で秘められた過去を持つ三人の老人に助けられながら事件を解決していくというハードボイルドなストーリーだが、主役はあくまで三人の老人達である。作中には旧車、名車も登場するが、作品を引き立てる脇役として描かれている。
短編集「SPEEDSTER」を発表後、2002年にオートバイ雑誌「BikeBros生誕10周年」及び「BikeBros首都圏版3周年」を記念して、同誌に初のオートバイ漫画「SEX MACHINE」を連載した。これに併せて、同時企画としてHONDA「CD50S」のスペシャル・カスタム企画「西風レーシング倶楽部」も連載し、実際にマシンを制作した。
「悪魔のように格好良く、血のように紅く、イタリアンテイスト溢れるマシン」を目標とし、西風(西堀勝太郎)の趣味を具現化するためタンク、マフラー、シートなどはワンオフで製作され、イタリアのオートバイメーカーDUCATIの純正レッドで塗装された。エンジンはDOHC124ccへボアアップし、さらにトランスミッションなどにも手を加えた結果、ほぼ原型を留めないまでにカスタム化され、500万円近い費用を費やしたカフェレーサーへと変貌を遂げた。名前はその性能にふさわしい「Nishikaze Benly "STRANA SPECIALE PICCOLO"(ストレーナ・スペチアーレ・ピッコロ)」と命名された。
続いて発行された「PIT START」は、関わった人々を不幸に陥れるため「疫病神」とあだ名される轟ワタルが、ひょんなことからヒストリックカーレースへの参戦を目指す長編漫画である。
2006年から、モーターマガジン社より「GTroman STRADALE」と題されたA4判の雑誌を隔月刊で発行している。巻頭に描き下ろし漫画が収録され、PICCOLOとバイク仲間に関するエッセイ「六輪の書」や、既発漫画の再録、名車の紹介記事などが掲載される。過去には、いしかわじゅんや、山川健一の小説も掲載された。現在は、小説家の田中光二が1970年代に発表した「白熱(デッドヒート)」が連載されている。
2008年には、過去に発表された「DEADEND STREET」「LAST MOMENT」「CROSS ROADS」が復刻版としてモーターマガジン社から再発行された。ただし、これら復刻版は全てオリジナルより判型が小さく紙質もやや劣るため、細部がつぶれてしまった箇所が散見される。特に「CROSSROADS」は、集英社版はオールカラーだが、復刻版では巻頭部分のみカラーで後のページは全てモノクロに変更されたため、大部分のコマで画が不鮮明になっている。
2009年には、「GTroman STRADALE」に掲載された描き下ろし漫画と既発表漫画を収録したコミックスが、2巻発行されている。題名は雑誌と同じ「GTroman STRADALE」である。
[編集] 作品リスト
- GTロマン(集英社刊 全11巻)
- GTロマン完全版(リイド社刊 全10巻)2000年発行
- ※ 集英社版に未掲載作品を加えて再編集されたもの。
- DEADEND STREET Vol.1(ネコパブリッシング刊 全1巻)1991年発行
- ※ Vol.1とあるが続巻は無い。Tipo誌に連載された14話を収録。
- CROSS ROADS(集英社刊 全4巻 オールカラー ハードカバー)1991年~1993年にかけて発行
- DEADEND STREET 完全版(集英社刊 全1巻 ハードカバー)1993年発行
- ※ ネコパブリッシング版の14話に13話を加えた全27話。
- GARAGE(双葉社刊 全1巻)1994年発行
- LAST MOMENT(双葉社刊 全2巻 一部カラー)1998年発行
- SPEEDSTER(リイド社刊 全1巻)2001年発行
- SEX MACHINE(リイド社刊 全2巻)2003年発行
- PIT START(リイド社刊 全1巻)2004年発行
- DEADEND STREET(モーターマガジン社刊 全1巻)2008年発行
- ※ DEADEND STREET 完全版に、名車紹介のカラーページを新規に追加した復刻版。
- LAST MOMENT(モーターマガジン社刊 全1巻)2008年発行
- ※ 双葉社版の2巻を1巻にまとめた復刻版で、一部カラー。
- CROSSROADS(モーターマガジン社刊 全2巻)2008年発行
- ※集英社版の4巻を2巻にまとめた復刻版で、一部カラー。
- GTroman STRADALE(モーターマガジン社刊 雑誌 2009年8月現在、隔月刊で発行中)
- GTroman STRADALE(モーターマガジン社刊 コミックス 2009年8月現在、2巻が発行中)
最終更新 2009年9月26日 (土) 02:00 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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