覆面レスラー

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覆面レスラー(レイ・ミステリオ

覆面レスラー(ふくめん - )は、素顔がわからないように頭部や顔などの一部または全体を覆面で覆い活動するプロレスラーのことである。マスクマンとも呼ばれる。多くの場合、顔のみではなくリングネームを用いることなどでその正体も隠されている。

目次

[編集] 覆面レスラーの正体

覆面レスラーはメキシコルチャリブレに多く存在する。ルチャリブレに伝統的に覆面レスラーが多い理由の一つとして、昼間は他の職業について夜のみプロレスを行うために、正体を隠す必要があったためである。また、かつてアメリカでは試合をするプロレスラーにライセンスが必要で、それを持っていないために正体を隠していた例もある(ザ・デストロイヤー)。ただし今日では、特に理由がなくても覆面を利用するレスラーも多い。ヨーロッパのプロレスにはあまり存在しないといわれる。

日本に初めて来た覆面レスラーはミスター・アトミックであり、次いでミスター・X(ロード・ブレアース)である。日本でデビューした初の覆面レスラーは小林省三(ストロング小林)の覆面太郎(1967年デビュー)といわれている。

ミル・マスカラスに代表されるメキシコのプロレスや、ザ・デストロイヤーの影響で日本の団体でも覆面レスラーは多く存在する。海外武者修行からの帰国や長期休養明けを機に覆面レスラーになったり、既存レスラーのてこ入れ策としてギミック変更の一環で行われる。日本人では、特にタイガーマスクの活躍が知られる。

日本の覆面レスラーの特徴としては、デビュー当初は正体は不明であるが比較的早い段階でその正体がわかることが多い。獣神サンダー・ライガーの様に、所属団体がその正体を公式に明かすことはしなくても多くのファンが知っている場合も存在する。またザ・グレート・サスケなど、当初から正体を明らかにしていた覆面レスラーも存在した(ただし現在は本名非公開)。正体不明のまま引退した覆面レスラーは、初代マッハ隼人など限られている。三沢光晴の2代目タイガーマスクなどはデビュー戦の段階で多くのファンに正体がわかっており、ミサワ・コールが起こっていた。

大多数の覆面レスラーはマスク自体にレスラーとしてのアイデンティティーがあると考えている為、マスクに手をかけられたり剥がされたりする事を極端に嫌うが、レスラーとして路線変更をする場合三沢光晴(2代目タイガーマスク)や平田淳嗣(スーパー・ストロング・マシーン)のように自らマスクを脱ぎ捨てる場合がある。マスクを剥ぐ・剥ごうとする行為はほとんどの団体で反則とされているが、小林邦昭のようにあえてそれをやることでヒールとしてのイメージ確立を図ることもある。もちろん元々ヒールであるレスラーが覆面剥ぎ攻撃を仕掛ける場合もある(アブドーラ・ザ・ブッチャーVSミル・マスカラス戦でのブッチャーなど)。

ザ・グレート・サスケは県議会議員選挙に「ザ・グレート・サスケ」名義で立候補し、当選後もマスクを着用したまま活動していた。

覆面で素顔を隠しているにもかかわらず、その容姿から容易に正体が推測できる特殊な場合もある。

試合や登場機会によって覆面を被っている人物が異なり、正体が複数の人間の場合もある。

覆面レスラーの正体がさらに覆面レスラーであるという場合もある。

[編集] 覆面の利便性

覆面はギミックの中でも見た目が派手なため、地味なレスラーや普段目立っていないレスラーに覆面を着用させ、注目を集めるといった興行的目的で使われることもある。その代表例として、全日本プロレスではジム・スティールがザ・ラクロスとしてマスクを被った。また、一度だけのその場しのぎで覆面レスラーを作ることもある。新日本プロレスではスーパー・ライガーという覆面レスラーを作った(正体はクリス・ジェリコと言われる)。他にも一人のレスラーが素顔と覆面、または二種類以上の覆面を使い分けて一人二役を演じる事も少なくない。これを利用して所属選手数の少ない団体ではレスラーがギミックを使い分けて一回の興行で2試合出場する事もある。

また、覆面をかぶることで素の自分とは異なるキャラクター・人格になりきり、素顔の時には出せなかった実力が発揮できる効果もある。地力はあるものの、性格が優しかったり引っ込み思案なレスラーが、覆面の力でトップレスラーになるケースも多い(ペイントレスラーにも同様のことが言える)。

変わった例として、新日本プロレスが1973年に招聘したエル・サントは、メキシコの超大物覆面レスラーのエル・サントとは全くの別人であった。正体のレスラーはメキシコに帰国した際、日本遠征中エル・サントを名乗ったことがばれて大いに顰蹙を買ったという。なお、新日本に「オリジナルのエル・サントが来る」と誤解させる意図があったかどうかは不明。

さらに変わった例として、キラー・コワルスキーは晩年頭が薄くなってカツラを着用していたが、カツラが取れると困るというので覆面をかぶって試合をしたことがあった。

[編集] 覆面を賭けた試合

メキシコのルチャリブレでは、レスラー同士の因縁を決着するストーリーとして、覆面(マスカラ)や(カベジェラ)などを賭けて試合を行うことがある。これらを賭けて行われる試合はコントラ・マッチと呼ばれ、覆面レスラー同士がそれぞれの覆面を賭ける場合は「マスカラ・コントラ・マスカラ」片方のみが覆面レスラーで、他方が髪を賭ける場合は「マスカラ・コントラ・カベジェラ」となる。マスクを脱いだレスラーは基本的に以降は素顔で活動するのが通例であるが、レイ・ミステリオK-ness.など、再びマスクを被るレスラーもいる。

試合前に「もし負けてマスクを脱ぐようなことがあれば引退する」と豪語するレスラーもいるが、プロレスの世界では引退は言葉通りにならないことが多く、大半は(別キャラクター)ということを前提として現役を続行している。

[編集] 覆面の種類

覆面が誕生した当時は、デザインも非常にシンプルなものだった。しかし覆面レスラーが認知されるにつれ、ラメ入りの生地やフェイクファーなどの飾り、目や口の部分にメッシュ素材(中からは外が透けて見えるが、外からは中が見えにくい)を使うなど、その意匠も凝ったものになってきた。こうした覆面はファン向けにレプリカが作られることも多く、特に本物と同じ素材で作られたものは数万円で売られる。

またミル・マスカラスのように、覆面のデザインやカラーリングをあえて統一せず、多彩な種類で見る側の目を楽しませるものもいた。マスカラスは試合用の覆面の上にオーバーマスクをかぶり、入場後そのオーバーマスクを観客席に投げ入れるというファンサービスも行っていた。

なお、試合以外で覆面レスラーとして公の場に出る際には、プライベート用の覆面を着用することが多い。プライベート用は食事がとりやすいよう口の部分が大きく開き、着脱しやすいようヒモではなくファスナーで締める、などの工夫が見られる。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月8日 (日) 13:03 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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