誘導無線
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誘導無線(ゆうどうむせん、inductive radio, 略称:IR)とは、無線通信における伝送手段の一種で、地下鉄や坑道などの閉鎖された場所や、ホテルやコンベンションホールなどでの同時通訳、劇場のイヤホンガイドなどに広く用いられている方式をいう。
[編集] 概要
線路沿いに張られた誘導線に交流電流を流し、その際誘導線から発生する交流磁界によって、車両に付けられたアンテナとの間で無線通信を行う。構造上、誘導線に流した電流を発信器に戻す必要があり、帰線と呼ばれる別の導線を必要とする。帰線は誘導線と同じような導線を用いるが、レールを帰線代わりにすることも可能であり、帰線の種類から前者を金属回路誘導無線、後者を大地帰路誘導無線と称する。
空間波無線が数百MHzの周波数帯を使用するのに対し、誘導無線はたいてい数百kHzの周波数帯を使用する長波を用いる。また、空間波無線はアンテナから比較的離れていても障害物が少なければ無線通信が行えるのに対し、誘導無線は誘導線から数メートルの範囲でしか無線通信を行うことが出来ない上に、踏切事故等で誘導線が切断されると通信不能になる。一方で空間波無線は、障害物が多かったりトンネル内などでは不感地帯が生じ無線通信に支障が生じる場合があるが、誘導無線では付近に誘導線があればトンネル内でも良好に無線通信を行うことができる。
これらの理由から、一般的には地下鉄での鉄道無線に広く用いられているが、最近は漏洩同軸ケーブルを線路沿いに張り空間波無線を運用するケースも増えてきている。
地下鉄に採用例が多いが、地下線を有する長野電鉄や、地下鉄との直通運転を頻繁に行う京成電鉄や北大阪急行電鉄などでも採用されている。地下線の区間が短く地下鉄との直通運転を行っていない相模鉄道でもこの方式が採用されているが、今後デジタル空間波無線への更新が決定している。
東京地下鉄においては南北線を除く路線で直接結合方式を採用している。この方式は駅間においては車両の進行方向左脇に設置した誘導架線と車両側面アンテナで結合(通信)を、駅構内ホーム部では線路間に敷設した2本のケーブルを用いて車体床下にあるアンテナを使用して結合を行うものである。この誘導架線と車上アンテナの誘導結合方式を直接結合方式ともいう。また車上アンテナは約20m、床下アンテナ約10m離れており、間隔が空いても通信が可能なようにしている。
[編集] 免許
無線局の開設は電波法により免許が必要となるが、誘導無線の場合は、電波法第100条第2項により高周波利用設備となり、高周波利用設備許可状が必要になる。 電波法上の無線局ではなく、高周波利用設備とされるため、運用に際して無線従事者免許は必要ない。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月6日 (金) 14:24 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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