貧困率

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貧困率(ひんこんりつ)とは、国家内の所得格差を表す指標の一つ。

目次

[編集] 概要

絶対的貧困率
世界銀行の貧困の定義では1日の所得が1米ドル以下に満たない国民の割合の事。

絶対的貧困を示す具体的な指標は国や機関によって多様であるが、2000年代初頭には、1人あたり年間所得370ドル以下とする世界銀行の定義や、40歳未満死亡率と医療サービスや安全な水へのアクセス率、5歳未満の低体重児比率、成人非識字率などを組み合わせた指標で貧困を測定する国際連合開発計画の定義などが代表的なものとされている。

相対的貧困率
OECDによる定義は等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯員数の平方根で割った値)が、全国民の等価可処分所得の中央値の半分に満たない国民の割合の事。

絶対的貧困率と違い数学的な指標なので主観が入りにくいとされる。絶対的貧困率と異なり国によって「貧困」のレベルが大きく異ってしまうという可能性を持つ。この為、先進国にすむ人間が相対的貧困率の意味で「貧困」であっても、途上国に住む人間よりも高い生活水準をしているという場合と先進国においては物価も途上国より高く購買力平価を用いた計算をすると途上国よりも生活水準が低い場合が存在する。

[編集] 日本

OECD2000年なかばの統計によれば、日本の相対的貧困率は14.9%で、メキシコの18.4%、トルコの17.5%、米国の17.1%に次いで4番目に貧困率が高かった(OECD加盟国の平均は10.6%)。 逆に、西欧諸国は大半が10%以下であり、全調査国中もっとも低いスウェーデンデンマークの5.3%を筆頭に、北欧諸国の貧困率が低い。日本政府の2009年の発表では、日本は2006年の時点で15.7%だった[1]

2007年の国民生活基礎調査では、日本の2006年の等価可処分所得の中央値(254万円)の半分(127万円)未満が、相対的貧困率の対象となる。これは、単身者では手取り所得が127万円、2人世帯では180万円、3人世帯では224万円、4人世帯では254万円に相当する。

日本は、かつての調査では北欧諸国並みの水準で、「一億総中流」と言われたが、近年、貧富格差が拡大し貧困率が増大した[1][2]

なお、ジニ係数と相対的貧困率は定義が異なるので一概に比較は出来ないが、単身世帯を含めたすべての世帯における年間可処分所得(等価可処分所得)のジニ係数で国内格差をみると日本はアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの英語圏諸国より格差が小さく、フランス・ドイツとほぼ同程度の格差であった。

相対的貧困率は、1980年代半ばから上昇している。この上昇には、「高齢化」や「単身世帯の増加」、そして1990年代からの「勤労者層の格差拡大」が影響を与えている。「勤労者層の格差拡大」を詳しくみると、正規労働者における格差が拡大していない一方で、正規労働者に比べ賃金が低い非正規労働者が増加、また非正規労働者間の格差が拡大しており、これが「勤労者層の格差拡大」の主要因といえる[3]

[編集] アメリカ

その年の世帯における食料購入費を試算し、その3倍の額を計算する。この額が「貧困水準」となり、これを下回ると貧困層となる。

アメリカでは、人種によって貧困率に違いがある。全体では15%弱となるが、白人は10%強となる。一方、黒人、ヒスパニックは25%-30%台となる。

[編集] 脚注

  1. ^ 厚生労働省 (2009年). "相対的貧困率の年次推移…2006年の貧困率は15.7%…". 2009年11月21日 閲覧。
  2. ^ 国立社会保障・人口問題研究所(阿部 彩) (2008年). "日本における貧困の実態
    (8p 国際比較…日本の貧困率は、1984年は10%、1999年は15%…)
    ". 2009年11月21日 閲覧。
  3. ^ 『OECD日本経済白書〈2007〉』(OECD)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月21日 (土) 11:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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