赤色矮星
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赤色矮星(せきしょくわいせい、red dwarf)とは、主系列星の中で特に小さい恒星のグループ。スペクトル型は主にM型(M8~M9は褐色矮星にも見られる)だが、一部は低温のK型も含まれることがある。
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[編集] 特徴
- 直径が小さくなる
- 表面温度が低くなり、放つ光が赤みを帯びる(黒体放射を参照)
- 明るさが暗くなる
- 恒星としての寿命が長くなる
といった傾向が見られる。赤色矮星は主系列星のうち特に質量の小さいものなので、これらの特徴が顕著である。また、活発なフレアの活動を示し、閃光星という変光星に分類されているものが多い。
一口に赤色矮星といっても、そのサイズや明るさは様々である。太陽系に最も近い恒星のプロキシマは、質量・半径が太陽の7分の1、明るさは1万8000分の1に過ぎないが、比較的大型の赤色矮星であるラランド21185は、質量・半径ともに太陽の半分弱、明るさは180分の1に達する。
最小の赤色矮星の質量は太陽質量の8%ほどである。この質量より小さい天体は、中心部の温度が上がらずに持続的な核融合反応を起こせないので恒星になれない(褐色矮星)。一方で最も大きい赤色矮星と、最も小さい赤色矮星以外の主系列星との間には本質的な違いはない。
赤色矮星は宇宙で最もありふれた恒星でもある。太陽から10パーセク以内の距離に存在する恒星のうち、スペクトル型Mの赤色矮星は3分の2を占めている[1]。
[編集] 一生
赤色矮星の中心部は他の主系列星と比べて低温で、核融合反応は穏やかに進む。赤色矮星は質量が小さいので核融合の燃料となる水素が少ないが、それ以上に水素の消費が穏やかなため寿命は長い。赤色矮星の質量によっても異なるが、短くても数百億年、長ければ数兆年に及ぶ寿命を持つものもある(なお、太陽の寿命は100億年程度である)。赤色矮星の寿命はビッグバンが起きて宇宙が誕生してから現在までの時間(137億年)より長いため、一生を終えた赤色矮星は現在の宇宙には存在していない。
また、中心部がヘリウムの核融合が始まるほど高温にならないため、水素が燃え尽きて寿命が尽きても赤色巨星にはならずに、そのままヘリウム型の白色矮星になると考えられている。前述のように赤色矮星の寿命は現在の宇宙の年齢より長いため、ヘリウム型の白色矮星は宇宙にまだ存在していないと考えられている。
[編集] 惑星
恒星の多くは赤色矮星であるにもかかわらず、太陽系外惑星が見つかった恒星の多くは太陽に似た主系列星だった。これは系外惑星の探査が主に太陽に似た星を対象として行われてきたことが大きい。しかし2004年ごろから赤色矮星の周りを回る惑星も発見され始めた。特に2007年に赤色矮星グリーゼ581の周りに発見されたグリーゼ581cは、質量が地球の5倍と発見された系外惑星の中では特に小さい上に、発見当初は、ハビタブルゾーン内の軌道を持っているのではないかと言われたため注目を集めた。しかし、2007年12月にドイツとフランスの研究グループが独立に発表した2つの論文によると、ハビタブルゾーンの外側を公転していることが判明した(一方で、第3惑星グリーゼ581dはハビタブルゾーン内を公転している可能性が示唆されている[2] [3])。
赤色矮星は活発なフレア活動を起こす閃光星である場合が多い。仮に赤色矮星の周りを回る惑星上に生命がいるとすれば、フレアに伴って放出されるX線などの電磁波は生命にとって脅威となるかもしれない(一方で、強いフレアは大気に厚いオゾン層をもたらし、生命に対するフレアの影響を減少させるという考え方もある[4])。また、フレアによって星の明るさが不規則に変化することも生命にとって不利な条件となりうる。しかし、こういった要素が生命にとってどれだけの制約となるかはよく分かっていない。
[編集] その他
赤色矮星 (Red Dwarf) とは、イギリスのSF TVドラマの名称でもある。
[編集] 脚注
- ^ http://www.chara.gsu.edu/RECONS/census.posted.htm
- ^ von Bloh et al. 2007 Astronomy and Astrophysics 476, 1365
- ^ Selsis et al. 2007 Astronomy and Astrophysics 476, 1373
- ^ Turnbull, M. 2003 SETI Institute News 12(3), 12
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月11日 (水) 17:27 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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