車掌車

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ヨ8000形(撮影:蘇我駅
ヨ5000形(東北本線内、1985年3月撮影)
ヨ3500形(碓氷峠鉄道文化むら内、2007年4月撮影)

車掌車(しゃしょうしゃ、英語 Guard's van、米語 Caboose)とは、事業用貨車の一種で、車掌が乗務する車両。

貨物は積載しない。主に貨物列車の最後尾に連結されていた。デッキに手ブレーキを持つ。なお、貨物を積載し、車掌も乗務できる車両は「緩急車(かんきゅうしゃ)」と呼ばれる。

[編集] 日本の車掌車

かつて、鉄道貨物輸送の最盛期であった1970年代まで、国鉄の貨物列車の最後尾には一部の例外を除いて車掌車あるいは車掌室を持つ緩急車が連結されていた。しかしながら、貨物列車のけん引機関車が蒸気機関車から電気機関車ディーゼル機関車に切り替わり、機関車のブレーキ性能が向上したことや、車両の連結両数が減ったこと、更には経営合理化のため貨物列車の車掌業務を廃止したことなどから、1985年3月14日実施のダイヤ改正で車掌車・緩急車は貨物列車には原則として不連結となり、多くの車両が廃止された。

なお、東海道線稲沢駅愛知県稲沢市)と紀勢線新宮駅和歌山県新宮市)との間を、関西線亀山駅・紀勢線経由で運転している紙製品輸送の貨物列車1往復(1990年代前半にコンテナ車編成化)については、2000年8月31日まで車掌車(ヨ8000形)が連結されていた(この列車が、最後まで車掌車を連結していた定期運転の貨物列車となった)。また、高山線などのような山岳地帯を通る一部の非電化路線などでも、1990年代初期までは、貨物列車の車掌車連結運転が行なわれていた。

特殊な例であるが、苅田港線では小波瀬西工大前駅機回しができないため、小倉駅方面発着の列車は前照灯を備えたヨ38000形貨車を連結、車掌車を先頭にして当駅を発着していた。

一般的な二軸貨車は、最高速度が75km/h(一部の旧型形式は65km/h)であるが、車掌車は貨物を積載しないので、後期の形式は柔らかい板バネを取り付けて最高速度を85km/hとしており、急行貨物列車に連結されることもあった。

車内は事務机・長椅子・だるまストーブ・ストーブ用石炭置き場(ヨ8000形は当初より石油ストーブ)・ヨ8000形はトイレも設置。床下に車内灯・尾灯用の車軸発電機・蓄電池を搭載していた。緩急車を含め、ストーブは後年石油ストーブ化されたものも多く、デッキの妻板に白帯を表示して区別していた。

長い貨車の列の最後尾にぶら下がっているような姿から愛嬌があり、落語における与太郎を思わせることから、形式名とかけて「ヨ太郎」と呼ばれた。また部内では暖房設備の整備されない老朽車を皮肉って「寒泣車」と呼んだ例もある。

現在では、特大貨物輸送用の貨物列車の係員(添乗監視員)の控車として連結されるケースや、トロッコ列車として使用されているものもある。また無人駅駅舎等として再利用されたりもしている(駅舎への再利用についてはCategory:車掌車改造駅を参照)。

[編集] 主な形式

最終更新 2009年6月9日 (火) 23:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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