軍用機のコックピット

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軍用機のコックピットとは、パイロット軍用機の操縦をおこなう操縦室のことである。軍事兵器であるため、世界の航空機においても、最新技術を最も多く使用する用途(特に戦闘機など空戦重視の航空機)のコックピットとなっている。また、戦闘機、攻撃機爆撃機などに対し、輸送機は貨物輸送の技術が採用時の大きな要点となるため、どの国でもそれほど先進的なコックピットのものは少ない。

目次

[編集] 戦闘機・攻撃機のコックピット

F-15のコックピット。現在ではグラスコックピット化が行われ先進的なものとなっている。
採用にはいたらなかったが、F-20コックピットは先進的なものであった。

軍用機の中でも特に、戦闘機攻撃機は先端技術を採用したコックピットとなっている。旅客機のコックピット新技術は、戦闘機などの技術をベースとして開発されている事が多い(ヘッドアップディスプレイグラスコックピットなどがその主な例である)。基本的に戦闘機や攻撃機のパイロットは、1名である。また他に、ナビゲーターや兵装機関士などを搭乗させ、パイロットと合わせ2名運行を行っている機もある。

現在の多くの戦闘機では、後方が顔を動かさなくても確認できるよう、風防枠にバックミラーを設置している。

[編集] 計器類

戦闘機のグラスコックピット化が進んだのは、1970年代に開発された、いわゆる第4世代ジェット戦闘機からである。当初はHSI (方位情報指示器)、VDI (垂直状況指示器)、TID (戦術情報表示器)などのみがCRTディスプレイに表示されていた。しかし現在では前述の計器の加え、レーダー情報、赤外線探知情報、火器情報、ムービングマップ、エンジン関係情報なども、MFD (多機能ディスプレイ)に表字され、アナログ計器は予備用の高度計、速度計、垂直状況指示器のみにとどまっている。また、当初はCRTディスプレイが主に用いられていたディスプレイも、より軽量な液晶ディスプレイが採用され始めている。

この技術を真っ先に取り上げたのがアメリカ合衆国で、F-14F-16などの戦闘機に取り入れた。ロシアも近年、Su-27MiG-29の改良型に取り入れている。

ただし例外としてF-35は、さらに大胆な試みで、コックピット前面を覆い尽くす大きさの液晶ディスプレイを一枚のみ装備するという方式をとっている。この一枚の液晶ディスプレイに、従来多機能ディスプレイで表示されていた情報を画面ウィンドウで情報種類ごとに区切って表示する。これから以後このような技術が主流になるかどうかは不明であるが、パイロットにとって更に操縦性が優れたのは間違いない。

[編集] HUD/HMD

ヘッドアップディスプレイ (HUD)は第3世代ジェット戦闘機から次第に装備し始められた。年が経つにつれてヘッドアップディスプレイは、大型化がはかられ、目標の捕捉性能が向上している。

近年ではヘッドアップディスプレイに代わり(または追加して)、JHMCSなどのようなヘルメット装着式のヘッドマウントディスプレイ(HMD)が装備されることが増えつつある。ヘルメットにヘッドマウントディスプレイを装備することによって、従来ヘッドアップディスプレイでの前方範囲のみが目標の捕捉に使えたのが、パイロット自身が向く方向でも目標の捕捉が行えるようになった。また、パイロットがどの方向を見ても、情報の取得が可能となった。暗視装置による画像も表示される。なおF-35ではHMDのみでHUDは取り付けない。


[編集] 操縦桿・操縦輪

戦闘機などにおいて、従来はパイロットの足間に操縦桿を取り付けることが多かったが、コックピット側方に取り付けるサイドスティック方式を採用する場合も増えつつある。

サイドスティック方式を採用している主な戦闘機は、F-16、F-22、F-35などが代表例である。このうちF-16とF-22は、サイドスティック自体がほとんど動かず、パイロットの操縦桿にかける圧力を感知して操縦を行うシステムであった。しかしF-35からは、サイドスティック自体も大きく動く、従来の操縦桿同様な方式を採っている。また、大型の軍用機であってもB-1B-2C-17では操縦輪でなく足間に操縦桿を取り付け、旅客機にもサイドスティックを採用しているエアバスは軍用機にも同様にサイドスティックを用いている。しかし近年でも依然として、戦闘機などでは足間に操縦桿、大型機では操縦輪を採用する場合もあり、各国、各メーカーの設計思想の違いが表れている。(採用する軍隊によって変更された例はある:イスラエル空軍のF-16は操縦桿を右側から中央に移している。この場合操縦システムがフライ・バイ・ワイヤーなので変更できた)

[編集] HOTAS概念

HOTAS(Hands On Throttle-And-Stick)とは、パイロットが空戦時などに頻用するスイッチ類を、まとめて操縦桿スロットルレバーに装備するシステムである。これによりパイロットがいちいちパネル類のスイッチに手を伸ばさなくても、手元で瞬時に兵装操作が行えるようになった。

取り付けられるスイッチ類は、ミサイル航空機関砲の発射、対地・対艦の兵装発射、オートパイロットモードの変更、フレア/チャフ・ディスペンサー発射、通信機操作、スピードブレーキ開閉、目標コントローラーの表示などが行えるものである。

[編集] 爆撃機のコックピット

爆撃機においても、近年グラスコックピット化が進んでいる。アメリカのステルス爆撃機、B-1B-2などは多くがデジタル計器で埋め尽くされる。

しかし爆撃機であるだけに、兵装管理関係の計器や警報灯などが多く、戦闘機や攻撃機と比べてより複雑なものとなっている。そのため最新の爆撃機でも、大型の旅客機と似たような2名による運行が行われている。

[編集] 脱出装置

軍用機はその性質上、緊急脱出用のパラシュートを備えたり、その使用が困難な場合は射出座席モジュール式脱出装置などが採用されることがある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年1月12日 (月) 03:35 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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