輪ゴム

輪ゴムの最新ニュースをまとめて検索!

輪ゴム
指による輪ゴムの伸縮状態

輪ゴム(わごむ)とは、ものを束ねる目的で輪状に加工されたゴム製品である。ゴムバンドゴム輪とも呼ぶ。文房具である。

目次

[編集] 概要

大きいものから小さいもの、また細いものから太いものまで様々ある。天然ゴムを原料とする輪ゴムは黄土色であるが、原料に色素を混ぜて着色される場合がある。耐油性耐候性を持たせた輪ゴムもある。

Oリングという円形のゴム製品があるが、Oリングは流体の封止が用途であり、輪ゴムと比較して伸縮性が乏しい、特定の流体に耐久性があるなど、形状は似ていても輪ゴムとは違うものである。

輪ゴムはゴムノキから採れるラテックスと呼ばれる乳液から作られる天然ゴムを原料としたものが多い。

日本では日本工業規格(JIS規格)「JIS Z 1701 ゴムバンド」に寸法、張力等が定められており、16号が最もよく使われるといわれる。JIS規格での代表的な寸法(折り径: 内周の半分の長さ)は以下の通り[1]:

  • 7号: 18 mm
  • 8号: 25 mm
  • 10号: 35 mm
  • 12号: 40 mm
  • 14号: 50 mm
  • 16号: 60 mm
  • 18号: 70 mm

[編集] 歴史

輪ゴムの歴史は1820年、後に加硫ゴムの発見者の一人として知られるイギリスのトーマス・ハンコック (Thomas Hancock) が、中南米の先住民族が使用していたゴム製の袋を薄く輪切りにすることで、靴下や服の袖を止めるのに利用できるのを発見したことに始まる。

加硫ゴムの特許を初めて取った人物はアメリカ発明家実業家であったチャールズ・グッドイヤーで、1844年6月15日に取得した[2]。なおチャールズ・グッドイヤーはゴムタイヤメーカーであるグッドイヤーの創始者ではなく、グッドイヤー経営に関わったこともない。

加硫ゴム製品に関する特許を初めて取得したのは19世紀イギリスの発明家であり加硫ゴム製品会社を経営する実業家でもあったスティーブン・ペリー (Stephen Perry) で、取得年月日は1845年5月17日のことである。

日本では大正後期より使われ始めた。株式会社共和によれば1923年(大正12年)、同社の創業者が自転車のチューブを薄く切り、輪ゴムとして生産したのが国産第1号の輪ゴムであり、日本銀行紙幣を束ねるのに採用した。原料はその後アメゴムに進化した。トップメーカーである共和の「オーバンド」(今竹七郎による箱デザイン)が著名であるため、他社の箱のデザインに模倣されるなど、輪ゴム箱の象徴と化している。また近年、多様化が進み抗菌加工を施したり、カラフルなカラーバンドや特殊なサイズの用途も増加したため、中身のサイズや色・残量などが見える透明なビニール袋を採用するなどイメージを一新し、新しいニーズに対応した製品を製造するメーカーやネットショップで500 g程度の小ロットからも即納で対応する販売店も出現し時代の変化を感じさせている。

[編集] 輪ゴムを使った遊び

輪ゴム以外を使わない簡単な遊びに、指で輪ゴムを飛ばすものがある。

  1. 片手を拳銃に見立て、握った拳の人差し指と親指を立てる。
  2. 小指に輪ゴムを引っかけ、引っ張って親指の付け根の手の甲側を通り、もう一端を人差し指の先にかける。
  3. 小指のフックを外すと人差し指の指す方向に輪ゴムが飛んでいく。

狙った的に当てて遊ぶほか、人に向かって当てるいたずらとして使われる。時折、誤射をして本人が痛い目にあうこともある。

器具を使うものでは、割り箸針金を使って発射装置を作成するものがあり、気軽にできる工作として愛好家もいる。木材プラスチック等でモデルガンに近い精巧なものが作成されることもある。

[編集] ゴム銃

ゴム銃メンコ射撃

輪ゴムをとばすゴム銃メンコをのせてメンコと輪ゴムを一緒に飛ばすことができる。またゴム銃メンコ射撃はメンコを飛ばすゴム銃を用いて6 m離れた的箱にメンコを打ち込む遊びである。国際ゴム銃メンコ射撃協会がルールを作って普及している[3]

ゴム銃射撃競技

日本ゴム銃射撃協会がゴム銃を使用しての射撃精度を競う大会を全国規模で行っている[4]。その他、小学校での講演活動[5]やワイドショー出演[6]などでゴム銃の普及に努めている。

[編集] 糸巻き戦車

詳細は「糸巻き戦車」を参照

[編集] 輪ゴムの劣化・溶解

輪ゴムの多くが長期間の使用や外部刺激等により、劣化溶解する。

輪ゴムの原料は天然ゴムであり、自然素材であるため、製造されてからある程度の時間を経過すると紫外線や大気中のバクテリアなどにより生分解される。これが劣化である。またゴムの性質上、一定の温度を超えると、溶解、液化する。長時間日光にさらした場合も同様である。ある種の薬品、溶液にも弱く、比較的容易に溶解する。

多くのゴム製品には、劣化を抑えるための添加物が入っているため、新品の輪ゴムはそのままの状態で置いておいても劣化が少なく、互いに溶け合って接着するようなことはないが、一度でも伸ばされると組織が磨耗し、劣化が始まる。

落葉と同じで、湿気があり多くの微生物に触れるような状況下では、通常より劣化が早い。

輪ゴムを長期間別のものに接触させていると、溶解・接着してしまう事がある。これは輪ゴム自体が溶けているもので、消しゴムがプラスチックを溶かす事とは違い、素材本体を傷めるものではない。

[編集] 脚注

  1. ^ ゴムII 目次PDF (960 KiB)
  2. ^ (2004年11月10日) Scientific American Supplement, No. 787, January 31, 1891 (英語). 2008年7月5日 閲覧。 
  3. ^ "国際ゴム銃メンコ射撃協会ルール". 国際ゴム銃メンコ射撃協会 (2006年11月14日). 2008年7月5日 閲覧。
  4. ^ "日本ゴム銃射撃協会全国支部・理事役員一覧". 日本ゴム銃射撃協会. 2008年7月5日 閲覧。
  5. ^ "狛江第三小学校校庭解放委員会ゴム銃教室". 日本ゴム銃射撃協会 (2002年7月17日). 2008年7月5日 閲覧。
  6. ^ "一度は必ず見たことがある、あの輪ゴム". TBSがっちりマンデー!! (2006年11月12日). 2008年7月5日 閲覧。

[編集] 参考資料

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月4日 (水) 05:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【輪ゴム】変更履歴

ご利用上の注意

もっと調べる!