轟先生
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『轟先生』(とどろきせんせい)は、秋好馨による日本の4コマ漫画作品。
目次 |
[編集] 内容と連載の概要
1943年(昭和17年)に『漫画』で連載開始。中断をはさんだ1949年11月27日から読売新聞朝刊(当初夕刊)に連載を開始。1951年9月1日より朝刊に移り、1954年1月31日をもって一旦打ち切られたが、1955年5月5日に連載を再開して1973年2月21日まで連載された。新聞での連載は全6,152回。
内容は学校教諭である主人公・轟先生を中心とした学園物であるが、同時に轟家を中心としたホームドラマ、会社勤めの家人を中心としたサラリーマン物とあらゆるジャンルを網羅した作品であった。終盤は作者が病気のため休載し、そのまま打ち切られたため未完である。終了告知日の読売新聞には、孫のワタルを従えた轟先生が作者の手を握り「ごくろう」とねぎらう新作カットが掲載された。
昭和期の4コマ漫画分野での人気作品のひとつで、コミックスは文陽社、若木書房、小学館文庫などから出ていたが、いずれも2009年現在、絶版である。
[編集] 登場人物
- 轟先生
- 主人公の学校教諭。勤務先の学校名は「実力学園(実力中学)」[1]。初老の巨漢で、曲がったことの嫌いな正義漢。だが決して厳しいばかりでなく明朗な人情家。また生徒思いなので、学内での人気はかなり高い。昔風のガンコ親父な反面、時代にあわせる柔軟さを持ち、度量の大きい人物でもある。安月給なのが悩みのタネで、あだ名はダルマ。
- 轟夫人
- 武骨な夫を陰から支える、割ぽう着が似合う苦労人の奥さん。人が良く、ちょっと天然なところがある。日々の生活では、轟先生からごく自然に「ばあさん」と呼ばれ、周囲の者から、まだ中年なのにという意味合いで、いささか不憫がられることもある。
- 君太郎
- 轟夫婦の長男で、20代のサラリーマン。実家に同居しながら一時期は食費も家に入れなかったお気楽な若者だが、根は親に似た人情家。仕事より恋愛を優先するが、女性相手の話術はあまりうまくない。以前は出版社「奇樂公論社」の編集者だったが、のちに万年筆メーカー「スララ万年筆」に転職する。趣味は映画やデート。競馬などのギャンブルも好きだが、深入りはしない。読書家でもある。
- ハツ子
- 轟夫婦の長女。君太郎の姉で既婚者。気が強い性格で、夫ミツルの浮気に呆れてワタルを連れて実家に戻ってきた。しかし夫とよりを戻し、そのまま実家で夫や息子と暮らす。
- ミツル
- ハツ子の夫で、口髭の似合うナイスミドル。悪い人物ではないが恋愛感情が豊富で、結婚後にも別の女性を追っかけていた。だがハツ子とワタル、それに轟夫婦の前で反省して元のさやにおさまった。轟先生は、この義理の息子が浮気生活から帰ってきた時には悪意のない大笑いでからかい、ふたたび家族の一員として迎えている。現在は会社員。
- ワタル
- ミツルとハツ子の長男。未就学児のわんぱくっ子で、何にでも好奇心を示す。轟夫婦にとっては、可愛い大事な孫でもある。大人の話を盗み聞きしてその内容を町内に吹聴することもあり、その時は君太郎から「チクオンキ」と呼ばれた。テレビ「スーパーマン」の大ファンで、ジョージ・リーヴスの自殺にはショックを受けた。
- ケント
- ミツルの弟で、地方から上京してきたハンサムな青年。漫画家志望で、轟家に居候する。
- アワモリ
- 轟先生の教え子の高校生。現金なお調子者だが、意外に向学心が強い。本作からのスピンオフ作品『アワモリ君』の主人公でもある。
- アワモリの父
- 商店街で「アワモリ洋品店」を営む男やもめ。ダイガクの父とはくされ縁で、相手からはしゅっちゅう借金を求められている。
- アワモリの姉
- 既婚者。夫と喧嘩して、時たま実家に帰ってくる。
- カバ山ダイガク
- アワモリの友人で、とぼけてマイペースな性格。会社の給仕として働き、家計を助けている。
- ハカセ
- ダイガクの年の離れた弟で、まだ幼児。『アワモリ君』シリーズ(原作および、東宝の映画版)では「ヒロシ」と呼ばれている。
- ダイガクの両親
- 夫婦漫才を営むお笑い芸人。あまり売れてないらしく、家は貧乏。チンドン屋のアルバイトをすることもある。旦那は幼いハカセをダシにしたお涙戦術で同情を誘い、轟先生から借りた借金の返済を延ばそうとしたこともある。父親は競輪好き。
- 早利さん
- 轟家の近所に住む女医の先生で、メガネをかけた若い婦人。普段は強気だが、実は君太郎にひそかな好意を持っており、気恥ずかしさから自分の思いを告白できなかった。初期編に少しだけ登場する。家族は、お母さんらしい年老いた女性。
- 比乃子
- 初期編に登場する君太郎の恋人で、互いに結婚まで考えた相手。自分の父親は、老いらくの恋で行方不明である。新年の挨拶に、轟家を訪れたこともある。
- 小町マチ子
- スララ万年筆に勤務するOLで、同社に転職した以降の君太郎のガールフレンド。明るく優しい美人だが、気の強い面もある。君太郎からプロポーズされており、彼女も彼のことが嫌いではない。だが実家では一人娘のため、結婚は婿養子に来てくれる相手でないと駄目と、君太郎の求婚を保留し続けている。
- 江古田先生
- 轟先生の同僚の学校教諭。初期編にのみ登場する。一見、物分かりの良い紳士風の男性だが、実はキザで要領のよい、裏表のある人物。
[編集] 映画
[編集] キャスト
- 轟先生 - 古川ロッパ
- 雷太 - 古川ロッパ(一人二役)
- 妻 - 瀧花久子
- 早利女史 - 橘喜久子
- 妹夏子 - 鈴木美智子
- 丸山老人 - 渡辺篤
- 石野先生 - 石黒達也
- 岩藤先生 - 市川春代
- 大熊女史 - 若原初子
- 富野課長 - 植村謙二郎
[編集] スタッフ
- 監督:島耕二
- 原作:秋好馨
- 脚色:棚田吾郎
- 企画:中代富士男、市川久夫
- 撮影:相坂操一
- 音楽:斎藤一郎
- 美術:今井高一
- 録音:橋本国雄
- 照明:柴田恒吉
[編集] テレビドラマ
| ドラマ | |
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1955年8月5日から1960年1月25日までNTV系でテレビドラマが放送された。全1405回。放送時間は月~土曜にて21時から21時15分、後に18時台に移動する。日本初の帯ドラマにして、初の漫画を原作としたテレビドラマである[2]。提供スポンサーは大黒葡萄酒(現:メルシャン)一社。
[編集] キャスト
- 轟先生 - 古川ロッパ
- 轟婦人 - 筒野典子
- 君太郎 - 平凡太郎
[編集] スタッフ
- 原作:秋好馨
- 脚本:水守三郎、和田五雄他
- 演出:早川恒夫
[編集] 脚注
[編集] 関連作品
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