近鉄湯の山線

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湯の山へ向かう列車

湯の山線(ゆのやません)は、三重県四日市市近鉄四日市駅から三重県三重郡菰野町湯の山温泉駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線

鈴鹿山脈の麓にある湯の山温泉御在所山への観光路線であるが、かつての宿場など比較的住宅の密集した地域を結んでおり、また沿線には近鉄グループ三交グループによって開発された大規模団地や県立の高校が集まっているため、地域住民の通勤・通学などの生活路線としての役割も担う。

ローカル線の加算運賃が適用されている。湯の山線ではスルッとKANSAIカード及びJスルーカードは利用できないが、2007年4月1日よりPiTaPaおよびICOCAの利用が可能となり、各駅に簡易改札機を設置して対応している。

目次

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):15.4km
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:10駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:80km/h

全線、名古屋輸送統括部(旧名古屋営業局)の管轄である。

[編集] 運行形態

かつては湯の山特急大阪難波名古屋から湯の山温泉駅まで直通運転されていたが、後に近鉄四日市 - 湯の山温泉間だけの運転(近鉄四日市で大阪・名古屋からの特急に接続)となり、さらに土休日のみの運転に縮小された後、2004年3月のダイヤ変更で全廃された。しかし現在でも、特急車両の方向幕には「湯の山温泉」あるいは「名古屋 湯の山温泉」の表示が残っており、臨時の復活運転時に使われている。

1990年代後半までは名古屋発着の臨時急行列車の直通運転もあった。

現在は線内折り返しでワンマン運転の普通列車のみが四日市・湯の山各方面に主に朝夕10 - 15分、昼間20分に1本の間隔で運行されている。

2008年夏には、御在所ロープウェイ開通50年および鈴鹿国定公園指定40周年を記念して、期間限定で名古屋 - 湯の山温泉間の特急が復活運転が行われた[1]。運転期間は7月19日から8月10日までの土曜・日曜・祝日の計9日間で1日1往復の運転が行われた。列車には記念のヘッドマークが掲出がされた。近鉄名古屋駅発車のアナウンスでは「臨時特急湯の山温泉」と放送された。2009年にもほぼ同一の日程で臨時復活運転が行われた[2]。2009年度は「湯の山温泉サマーライナー」の列車愛称が設定され、地元提供の特製ヘッドマークが掲出される。近鉄名古屋駅での出発式や、湯の山温泉における指定施設での特典が受けられる乗車記念証の配布などのイベントも行われた。

なお、大晦日から元旦にかけての終夜運転は、湯の山線ではここ最近は実施されていない。

[編集] 使用車両

  • 2000系 - ワンマン改造車のみ。
  • 1010系 - 同上。
  • 2444系 - 元は2430系。
  • 12200系 - 臨時特急列車として入線することがある。

ナローゲージ時代の使用車両については、内部線を参照。

[編集] 歴史

四日市鉄道が1913年に軌間762mmの軽便鉄道として開業させた。後に国鉄の四日市駅まで延伸されるが、現在の近鉄名古屋線の前身である伊勢電気鉄道の桑名延伸に伴い、四日市 - 諏訪(現在の近鉄四日市)間を1927年度に廃止した。

以後、三重交通、三重電気鉄道を経て1965年に近畿日本鉄道の路線となった。三重電気鉄道時代の1964年に標準軌改軌、架線電圧を1500Vに昇圧し、近鉄名古屋線と直通運転を開始している。

  • 1913年(大正2年)6月1日 四日市鉄道が川島村(現在の伊勢川島) - 湯ノ山(現在の湯の山温泉)間を開業。
  • 1913年(大正2年)9月24日 諏訪 - 川島村間が開業。
  • 1916年(大正5年)3月3日 四日市 - 諏訪間が開業。
  • 1918年(大正7年)2月 菰野 - 湯ノ山間の中菰野駅廃止。
  • 1919年(大正8年) この年までに四日市駅を四日市市駅に改称。
  • 1921年(大正10年)11月1日 四日市市 - 湯ノ山間が電化。
  • 1926年 松本村駅を伊勢松本駅に改称。
  • 1927年(昭和2年)4月1日 中菰野駅再開業。
  • 1927年(昭和2年)11月29日 四日市市 - 諏訪間が廃止、伊勢電気鉄道へ跡地譲渡。
  • 1928年(昭和3年) ガソリン動車ジ41形日本車輛製造製)使用開始。
  • 1931年(昭和6年)3月1日 四日市鉄道が三重鉄道に吸収合併され、三重鉄道となる。
  • 1936年(昭和11年)12月26日 中川原 - 伊勢松本間に製絨所前駅開業。
  • 1943年(昭和18年) 諏訪駅が移転、0.1km短縮。
  • 1944年(昭和19年)2月11日 三重鉄道ほか6社が合併し、三重交通が発足。内部・八王子線と合わせて三重線となる。
  • 1952年(昭和27年) この年までに諏訪 - 中川原間の堀木駅、中川原 - 伊勢松本間の製絨所前駅、松本村 - 川島村間の小生駅、桜村 - 菰野間の神森駅、宿野駅休止。
  • 1954年(昭和29年)7月 川島村駅を伊勢川島駅、桜村駅を桜駅に改称。
  • 1956年(昭和31年)9月23日 名古屋線四日市付近経路変更に伴い、諏訪 - 中川原間が廃止、近畿日本四日市(現在の近鉄四日市) - 中川原間の新線が開業。
  • 1956年(昭和31年)12月23日 架線電圧を600Vから750Vに昇圧。
  • 1964年(昭和39年)2月1日 三重交通が鉄道事業を三重電気鉄道に分離譲渡。
  • 1964年(昭和39年)3月23日 軌間を762mmから1435mmに改軌。架線電圧を1500Vに昇圧。内部・八王子線との直通運転を廃止し、近鉄名古屋線と直通運転開始。大羽根園駅開業。
  • 1965年(昭和40年)4月1日 近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併。
  • 1965年(昭和40年)7月15日 名古屋線・大阪線直通の特急運転開始。
  • 1968年(昭和43年)10月17日 ATS使用開始。
  • 1969年(昭和44年)5月15日 休止中の堀木駅、製絨所前駅、小生駅、神森駅、宿野駅廃止。
  • 1970年(昭和45年)8月1日 湯の山駅を湯の山温泉駅に改称。
  • 1998年(平成10年)3月17日 名古屋線・大阪線直通の特急列車廃止。
  • 1999年(平成11年)3月16日 普通列車ワンマン運転開始。
  • 2002年(平成14年)3月20日 線内で運転されている特急を土曜・休日のみの運行に変更。
  • 2004年(平成16年)3月18日 線内で運転されていた特急廃止。
  • 2007年(平成19年)4月1日 各駅でPiTaPaICOCAの取り扱い開始。
  • 2008年(平成20年)7月19日 御在所ロープウェイ開通50年および鈴鹿国定公園指定40周年を記念して8月10日までの土曜・日曜・祝日の期間限定で特急復活運転実施。
  • 2009年(平成21年)7月18日 8月10日までの土・日・祝日のみの期間限定で、臨時納涼特急「湯の山温泉サマーライナー」の運転を実施。

[編集] 駅一覧

  • 全駅三重県に所在。
  • 普通列車のみ運転、全列車が各駅に停車
  • 大羽根園駅を除く全駅で列車交換可能
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
近鉄四日市駅 - 0.0 近畿日本鉄道:名古屋線内部線 四日市市
中川原駅 1.7 1.7  
伊勢松本駅 1.1 2.8  
伊勢川島駅 2.5 5.3  
高角駅 1.4 6.7  
桜駅 2.0 8.7  
菰野駅 2.6 11.3   三重郡
菰野町
中菰野駅 1.3 12.6  
大羽根園駅 0.9 13.5  
湯の山温泉駅 1.9 15.4  

[編集] 脚注

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  1. ^名古屋 - 湯の山温泉直通臨時特急運転」(PDF) 近畿日本鉄道 2008年5月13日
  2. ^ 納涼特急「湯の山温泉サマーライナー」を運転します(PDF)近畿日本鉄道 2009年6月17日

[編集] 参考文献

  • 「まるごと近鉄ぶらり沿線の旅」(著者・編者 徳田耕一、出版・発行 河出書房新社 2005年) ISBN 4309224393
  • カラーブックス「日本の私鉄 近鉄1」(著者・編者 諸河久・杉谷広規、出版・発行 保育社 1998年) ISBN 458650904X
  • カラーブックス「日本の私鉄 近鉄2」(著者・編者 諸河久・山辺誠、出版・発行 保育社 1998年) ISBN 4586509058
  • 「近鉄時刻表」各号 (著者・編者 近畿日本鉄道、出版・発行 同左)
  • 「鉄道ピクトリアル'03年1月号増刊 特集:近畿日本鉄道」(著者・編者 電気車研究会 出版・発行 同左)
  • 和久田康雄「私鉄史ハンドブック」電気車研究会、1993年、ISBN 4-88548-065-5
  • 今尾恵介「日本鉄道旅行地図帳 8号 関西1」新潮社、2008年、ISBN 978-4-10-790026-5
  • 近畿日本鉄道公式サイト「近鉄ストーリー

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月17日 (火) 20:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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