通信カラオケ
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通信カラオケ(つうしんからおけ)は、専用回線(ADSL、光ファイバーケーブルなど)・電話回線を利用して、専用のサーバから楽曲などを配信し演奏するカラオケシステムおよびその機器である。大半がMIDIデータによる配信である。
本格的な通信カラオケ機器とは別に、大手ISPの会員向け有料サービスによってパーソナルコンピュータでも専用ソフトによって自宅でも業務用と遜色の無い通信カラオケを楽しむことも出来る。
目次 |
[編集] 主な特徴
- 楽曲データをリアルタイムに配信出来る為、新曲CDの発売日と同時にその楽曲を配信し演奏することが出来る。
- 配信会社へ契約料(月極・年間など)とJASRACへ使用料の支払(営利利用の場合)、それにカラオケ機器を導入(購入またはリースなど)するだけでいつでも最新曲まで歌唱できる(通信カラオケ以外のカラオケでは楽曲の追加・更新が必要)。
- 殆ど機種では、映像やオーディオ音声の外部入力RCA端子を備えているが、カラオケ専用機という特性上、一般利用ユーザーに解放された機能・利用向けにあるのではなく、カラオケ再生を行っていない間(曲間状態)のBGV(映像)、BGM(音声)用に設けられたもの(カラオケ再生[1]が開始するとそのBGV・BGMは共に中断する)。但し、これらの外部入力端子からの信号をBGV・BGMとして利用するには、管理用コマンド入力による変更、管理用パスワード入力による変更、本体ディップスイッチによる変更、などの業務用操作が必要になる。営業店での通常設定では、曲間状態には通信回線からの映像・音声・音楽(ランキング情報や有線通信音楽など)や、HDD内に格納された配信の映像・音声・音楽(各種プロモーション映像など)が流れるように設定されている場合が多い[2]。(関連の説明が統合システムの節のシグマシステムの解説にあるのでそちらも参照の事。)
- 複数メーカー機種を同時利用できる統合システムカラオケの場合は、各カラオケルームにある端末機器は、カラオケ曲の予約や音量・映像の統合管理を行うだけで、実際の配信データの収納や演奏・再生は、別な場所(多くの場合、カラオケ店内の当該管理場所)にある各メーカー製の実機で行われている。その演奏音声と映像がケーブル通信で各部屋に再配信される仕組みで行われる。[3]
- 演奏中に流れるバックの映像 (BGV) はディスクチェンジャーに格納された20~60枚程度のレーザーディスクやビデオCD・DVD、または内蔵されたHDDから曲に有る程度マッチングした映像が使いまわし的に流される。楽曲によっては、その楽曲に固有のプロモーションビデオや映画・アニメなどの映像が再生される場合もある。(機器側のハードディスク容量の増加とともにその傾向が増している。アニメの場合、過去の機種では1分程度の映像をリピートさせて、数も少なかったが、近年は曲の尺に合わせて製作した映像を用意してある曲もあり、その数も多くなってきている。)
- 近年、カラオケ装置の技術革新により高度なシステムを導入している。例えばHDDのRAID導入やネットワークによる機種どうし自動バックアップなどによりカラオケ店舗内において、一つの機種が故障しても他の機種がカバーをするシステムなどだ。
こうした技術によりクオリティーの高いカラオケを実現している。
[編集] 課題・改善点
2000年以前に発売された業務用通信カラオケ機器では以下のデメリットが多々見られた。
- 店舗によっては楽曲データ自体が少なかったり、背景映像用データの収録数も少なく(CDやDVDで1枚分だけなど)、そのような場合は同じような映像がリピート再生される(特に低料金のカラオケルームなどに多い)。
- バックコーラスが入るような場合、リズム・タイミングに合わせた人工音声による「アー」、「ウー」等の発声の再生音(実際の声の生録音によるものではなく、MIDI演奏などによる人工的なデジタル音声データのFM音源・PCM音源等の再生)である事が多い。なお、一部機種では当初から生音声を織り込ませた楽曲もあった。
- 再生される曲・音のデータがMIDIデータであるため、レコーディングスタジオで収録した実際の演奏音(またはオリジナル音源のカラオケ)を用いたレーザーディスクカラオケと比べると、音質が貧弱であったり、迫力感が薄れている。
- 当時の一般的な普及技術では観光バスなどの移動体にはそもそも設置自体ができない。
2000年以降は、機器の高性能化や光ファイバー等によるブロードバンド回線の恩恵などにより、上記の欠点は大幅に改善されている。
- 通信速度の高速化や機器側の格納容量の増大とともに、楽曲データが比較的リッチ(豊富)となり、バックコーラスや楽曲の演奏自体をレコーディングスタジオで収録したものをそのまま配信・演奏できる。
- BGVやCMに使う映像を動画配信できる。
- 機種によっては内蔵HDD・メモリの殆どのデータを、サーバからのダウンロードによりアップグレード(更新)できるため、メンテナンスコストの削減が出来る。
- カラオケの他にもさまざまなコンテンツサービスの提供が出来る。
- 通信回線にPHSを用いることで移動体への設置が可能になった。また、山奥など電話回線の引けない場所でも、USBフラッシュメモリ等で楽曲を数ヶ月おきに追加する形で運用できる機種も発売された。
[編集] 専属楽曲
専属楽曲(管理楽曲)とは、1971年(昭和46年)以前の一部の曲(いわゆる懐メロ)で、作曲家がレコード会社と専属契約し、JASRACに信託せずレコード会社各社が権利を保有している楽曲で、配信するには個別にレコード会社の許諾と使用料の支払いが必要である。そのため、管理楽曲の演奏には専用のロムを用意するが、低料金のカラオケルームではコストの都合上導入しない所が多い。
- 「歌本」で、管理楽曲には※マークが付き、欄外に「一部店舗では演奏できません」と断りが記載されているものがある。
なお、家庭用通信カラオケではそもそも管理楽曲の選曲自体が出来ないようになっている。
- レーザーディスクやDVDの市販カラオケソフトを用いれば当然ながら歌唱可能である。
また、レコード会社と友好な関係を持つ第一興商が自社の通信カラオケサービス開始まで専属楽曲開放承認を延期するよう要請したり、また専属楽曲を持つレコード会社2社を買収によって傘下に収めた後にもこれらの楽曲の競合他社(特にエクシング)との契約を打ち切らせるなど、不公正な営業に用いられることがある(第一興商#専属楽曲独占使用疑惑も参照)。
[編集] 主な通信カラオケ機器
[編集] 業務用
2006年の日本ビクター、タイトーグループ撤退、2007年のセガグループ撤退により、業務用通信カラオケ業界は第一興商、BMB、エクシングの三つ巴時代に突入した。さらに2009年9月にエクシングの親会社であるブラザー工業がBMBの買収を発表したため、今後は第一興商とブラザー系の2強の戦いとなる。
[編集] 第一興商
業界最大手。8トラック時代からの老舗。上述の通り、専属楽曲を盾にした営業手法には問題があるものの、DAMシリーズ一筋で、複数機種の権利を持った競合他社を凌ぐ市場シェアを誇る。
[編集] DAM
- DAM-6400シリーズ(DAM-6400、DAM-6400II、DAM-6400III)
- DAMシリーズの原点。DAM-6400、DAM-6400IIは2006年9月1日、DAM-6400IIIは2008年9月25日をもって新曲配信を終了、現在は保守サービスも終了している。
- DAM-G128
- DVD再生機能と128音同時発音に対応した音源を搭載(ともに業界初)、新音源に完全対応した楽曲データの制作配信(REAL128・良音)やDVDによるBGV映像は、DAMの高評価につながった。
- DAM-G7
- ナイト市場(居酒屋・スナックなど)向けオールインワン(コマンダー・チェンジャー・アンプ・ビルコインボックス一体型)タイプ。DAM-6400シリーズ同様、2006年9月1日をもって新曲配信を終了。
- Party DAM(パーティーダム)
- ホテル宴会場向けワゴンタイプ。上記構成機器の他、液晶モニタ、スピーカーを一体化している。
- cyber DAM(サイバーダム・DAM-G50)・NEW cyber DAM(ニュー-・DAM-G50II)
- 機能のバランスがよく、曲数もJ-POPを中心に豊富。シリーズのシェアは現在1位。ブロードバンド事業にも積極的に取り組んでいる(ただしG50はブロードバンド回線非搭載)。
- DAM-G30
- コマンダー・アンプ一体型。ナイト市場向け。楽曲内容の異なる、移動体向けモデル、エルダー市場(老人ホーム等の福祉施設)向けモデルもあり、さらにワキタ仕様もあった(SynComの事実上の後継機種にあたった)。
- cyber DAM(DAM-G70)
- DAM-G50のナイト・エルダー市場向けモデルで、よりコンパクトになっている。本体色はシルバーとパールホワイト。ブロードバンド対応など機能強化したBB cyber DAMモデルもある(初期モデルからもアップグレード可)。
- BB cyber DAM(ブロードバンドサイバーダム・DAM-G100)
- 基本性能は「cyber DAM」とほぼ同じだが、ブロードバンド回線標準装備により一部楽曲に本人出演映像などが収録されている。ブロードバンド化や最先端の技術を使用し、より豊富なコンテンツに対応している。
- Premier DAM(プレミアダム・DAM-XG1000)
- 歌った曲をその場でCD録音(利用できる録音用CDは店内販売の専用ディスクに限られていて、市販のCDは使えない仕様になっている)して持ち帰れるほか、オプション装着により持参したiPodの音楽を再生することも可能(業務用カラオケ機器初)他にも対応店舗ではSDカード等の画像をカラオケ背景にすることも可能(専用のリーダーが必要)。曲数は10万曲を突破している。
- Premier DAM II(プレミアダムツー・DAM-XG1000II)
- DAM-XG1000のマイナーチェンジモデル。
ほとんどがヤマハ製だが、DAM-G30・DAM-G70・Party DAM V(ヴイ)はソニー製である。
[編集] BMB
旧・日光堂。こちらも8トラック時代からの老舗で、通信カラオケ業界第2位。独自開発に加えて積極的なM&Aによって非常に多くの機種の権利を持ち、それらを全て合わせた市場シェアは首位の第一興商に迫る。現在は主にUGAシリーズやneonシリーズを手がける。UGAはスナック・キャバクラ向けなどのいわゆる「ナイト市場」でのシェアが比較的高い。
2000年、株式会社有線ブロードネットワークス(現・USEN)と資本・業務提携してUSENグループ入り。2007年9月にはTOBと株式交換によりUSENの完全子会社となった。2009年9月にブラザー工業がBMBの買収を発表したため[4]、今後はJOYSOUNDとの連携に向かうものと予想される。
[編集] BMB(旧・日光堂→ユーズBMBエンタテイメント)が発売した機種
- neon(ネオン)、neonR(ネオンアール)
- neonは1997年、neonRは2000年にそれぞれ発売。ともにナイト市場向けとして開発された。
- neonはディスクチェンジャー式で、neonRはハードディスク一体型。BMB BeMAX'Sと互換性があるが曲数は少ない。
- neonは2008年1月31日にサービス終了。neonRも2011年1月31日に配信終了予定だが、配信終了後も配信済み楽曲の演奏は可能。
- BEATneon(ビートネオン)
- 1999年発売。ディスクチェンジャー式。neonを名乗るが、こちらはデイ市場向け。歌うだけではなく、専用コントローラーに接続された専用ギターで演奏することもできた。
- neonと同じく2008年1月31日にサービス終了。
- B-kara(ビーカラ)
- 2002年発売。ハードディスク一体型(容量40GB)。「BMB BeMAX'S」の事実上後継機で、同機種の曲がすべてリクエスト可能になり曲数が大幅増(neonR比)。「BEATneon」の専用ギター演奏機能も引き継いだ。アニメソングを大量配信した時期もあった。
- 現在BMBのブランド戦略によって、上に挙げた旧・日光堂系機種すべてに「UGA」が冠されている。
- UGA(ウガ)
- 2004年発売。「B-kara」の後継機で、同機種の楽曲を全て選択可能。「Change the Style」をコンセプトに、大容量HDD(400GB×1+120GB×1・RAID1により実効容量は120GB)、縦置き対応(専用キャビネット使用)、プラズマビジョン接続対応、Bluetooth®対応リモコン「コナビ」・電子早見本「ナビカラ」(オプション)といった業界初の新機能を盛り込んだ。実演奏音源に対応するようになり、曲数は130,000曲(業界最多)を超えた[5]。2004年グッドデザイン賞受賞。
- U+(ugaplus、ウガプラス)
- 2005年発売。HDD容量アップ(400GB×3・RAID1により実効容量は400GB・空きベイが1つあるがRAID1の信頼性向上が目的)などを除いて、機能や曲数はUGAとあまり変わらないが、業界最高水準の128和音に対応。また、動画収録数の大幅増加やハイビジョン出力対応など、動画関連の強化が目立つ。Bluetooth®対応電子早見本「ナビカラ」の後継「UGA NAVI(ウガナビ)」も同時発売。
- フロントパネルが極度に簡素化されたが(電源ボタン・LEDインジケータ・リセットスイッチ穴のみ)、パネルを開くとボタン類が現れて予約・キー調整など各種操作が可能(縦置き時はキャビネット下部のパネルから操作)。2006年グッドデザイン賞受賞。
- U→ (uganext、ウガネクスト)
- 2008年発売。月間最大1000曲配信となる。 フロントパネルに液晶を採用。設置場所に応じて最適な音質へ補正可能な「音場自動補正機能」など、サウンド面での質の強化を図っている。 またUPS(無停電電源装置)を内蔵するなど、耐障害性が一層高まった。
- 独自の音声処理技術を導入した「ウガボイス」、歌唱データを500曲まで残せる「録音機能」や歌唱データのアップロードも可能なオンラインリアルタイム採点「ウガバト」、音程・ビブラート・音感・声量の変動などの要素をグラフにより細かく判定する「高精度採点」の実装などにより、エンターテイメント性、操作性が大幅に強化された機種となっている。2009年度グッドデザイン賞受賞。
- 同時リリースの楽曲検索ナビ「UGA NAVI KING」と「UGA NAVI QUEEN」では、個別に任意の楽曲データや選曲履歴などを保存可能なUGAシリーズ初の無料会員登録サービスをスタート。「UGA NAVI KING」では、指紋認証によるアクセスや歌詞のフレーズ検索が可能である。
- UGAneonR2(-ネオンアール2)
- 2004年発売。neonRの後継機。UGA同様縦置きに対応(専用キャビネット使用)、ブロードバンド対応、Bluetooth®対応のリモコンを装備している。
- UGA楽宴(-らくえん)
- 2005年発売、2006年に名称そのままでマイナーチェンジ。宴会場などに対応したワゴンカラオケ。CCDカメラユニット標準搭載、客席側・歌い手側デュアルディスプレイ、Bluetooth®リモコン対応(オプション)など、ワゴンカラオケとしては突出した高機能を誇る。曲数はneon+UGAのスタ録で約54,000曲(2007年11月現在)。2006年グッドデザイン賞受賞。
- UGA楽宴 Lite(-ライト)
- 2007年発売。液晶ディスプレイ採用や一部機能削減により「UGA楽宴」よりも小型・軽量化。曲数は約30,000曲(発売時)。
[編集] パイオニアが開発した機種
- BeMAX'S(ビーマックス)
- 1995年発売。パイオニアを中心に東映ビデオ、JHC(1996年倒産→パイオニアビーマックスエンタテイメント→ビーマックスエンタテインメント→現BMB)、日光堂(現BMB)の4社が共同開発し、同一のプラットフォームを持つ。同じハードではあるがコンテンツは独立しており、4社の中で最も曲数が多いBMB BeMAX'S、制作会社の強みを活かして一部にアニメ映像を使用した東映BeMAX'Sと、各社の個性が生きていた。
- しかし1997年に日光堂は独自開発の「neon」を発売、BeMAX'S連合から離脱した。ただしneonはナイト市場向けだったためBMB BeMAX'Sはデイ市場向けの主力機種として君臨、デイ市場向けneonである「BEATneon」発売後も曲数の多さで根強い支持を集め、上位互換の「B-kara」が2002年に発売されるまで主力機種であり続けた。
- BMB・東映(JHC)ともに2007年1月31日に配信終了。
- Super BeMAX'S(スーパー・ビーマックス)、V-BeMAX'S(ブイ・ビーマックス)
- Super BeMAX'Sは1998年、V-BeMAX'Sは2002年それぞれ発売。
- 日光堂が連合を離脱したが、パイオニアは1996年に倒産したJHCを「パイオニアビーマックスエンタテインメント」として再建、東映ビデオとともに日光堂抜きでBeMAX'Sの後継機開発に乗り出した。
- Super BeMAX'SはBeMAX'Sの上位機種で、大容量ハードディスクとDVD動画を使用。CGキャラクターがアイドル曲などの振付けを再現し、歌いながら振付けを覚えられる「フリカラ」(専用CDが必要)などの機能がある。LAN端子を備えるが、ブロードバンド接続用ではなく同一ネットワーク内の複数機を同期する機能のために用意されたものである。
- V-BeMAX'Sは、Super BeMAX'Sからフリカラなどの一部機能を省いて、コストパフォーマンスを重視したモデルである。
- ユーズBMBが権利取得後、旧リモコンに代わって「Coデンモク(RM-55BMB・第一興商"DAM-RM55"の外販仕様)」を標準リモコンとして添付した。
- 両機種とも2010年1月31日に新譜配信終了、同年4月30日に全サービス終了予定。
2002年、パイオニアはカラオケ事業からの撤退を決定。BeMAX'Sシリーズの権利をパイオニアビーマックスエンタテインメントなどの事業会社ごと、日光堂から商号変更したユーズBMBエンタテイメント(ユーズBMB・現BMB)に譲渡した。残る東映ビデオも2004年、ユーズBMBに権利を譲渡。こうしてBMBは一度連合から離脱しながらも、最終的にBeMAX'Sシリーズ全機種の権利を手中に収めた。
[編集] USENが発売した機種
- U-kara(ユーカラ)シリーズ(U-kara、U-KARA02、U-kara II、U-kara 3)
- U-karaは1994年、U-KARA02は1995年、U-kara IIは1996年、U-kara 3は1999年にそれぞれ発売。
- 松田聖子全曲配信ならびに彼女のイメージキャラクター抜擢で話題となった。なお全曲配信はUGAシリーズにも引き継がれている。
- USENとの資本・業務提携の一環としてユーズBMBが権利を譲り受け、現在はBMBが権利を持つ。
- U-kara 3を除く旧機種は2008年1月31日にサービス終了。U-kara 3も2011年1月31日にサービス終了予定。
[編集] タイカン(現・BMB)が発売した機種
- ビビットメディア (Vivit)
- 2000年発売。かつてセガカラにも楽曲を配信していたため、曲のラインナップと選曲番号はセガカラとほとんど同じである。また家庭用ハンディカラオケ『MicBoy(マイクボーイ)』のフラッシュROMへ配信曲を書き込む機能を持つ(有償・BMB指定店舗でのみ受付)。
- 発売から2年後にタイカンはユーズBMBと合併し解散、現在はBMBが権利を持つ。
- セガカラ配信終了後も新曲配信が続いていたが、2009年6月30日をもって新譜配信とカラオケ演奏サービスを終了。しかし『MicBoy』書き込み端末については、電話回線への接続を条件に、2010年6月30日までサービスを継続する。
[編集] セガ・ミュージック・ネットワークスが発売した機種
- Prologue 21(プロローグ21)、Super Prologue 21(スーパー・プロローグ21)
- セガ、タイカン、クラリオンの3社が共同開発。Prologue 21は1994年、Super Prologue 21は1995年にそれぞれ発売。機種名よりもセガカラという名称で親しまれた。マニアックな曲が多いが全体の曲数は少ない。全国採点を採用している。かつてはレコスタでも使用された(公式な発表はない)。
- 第一興商やエクシングなど競合他社が続々と新機種をリリースする中、セガは2005年の「CANDOONE」発売まで新機種を一切投入せず、Prologue 21シリーズの機能強化を続けた。
- セガ接続(SMN)が2007年12月31日、BMB接続(タイカン・クラリオン)が2008年1月31日にそれぞれサービス終了。現在は電話回線に接続しても利用出来ない。
- CANDOONE(カンドーネ)
- 2005年発売。約10年ぶりのセガカラ新機種で、3号機にあたる。語源は「感動(CANDO)をワンパッケージ(ONE)に」で、英語の「CAN DO ONE」とも読める。ブロードバンド環境、ハイビジョン映像、5.1chサラウンドに対応。音声認識やテレビ電話、動画撮影、インターネット閲覧機能を装備するなど非常に高機能。さらにCANDOONE本体と無線LANで通信し、ICカードポート(セガカラカード専用)やデジタルカメラを装備したカラー液晶タッチパネル式多機能リモコン「Cantannet(カンタンネ)」も標準で付属。タワータイプの筐体も非常にユニークで、競合他社の最新機種と比較しても決して見劣りしなかった。
- しかし折角の高機能もほとんど活かされないまま、旧機種であるPrologue 21シリーズよりも早い2007年10月31日付でサービス終了。現在は電話回線・ブロードバンド回線どちらに接続しても利用出来ず、Prologue 21シリーズの後を継ぐどころか、発売から僅か2年あまりで姿を消すという"悲劇の機種"となってしまった。
BMBは、2002年にタイカンとの合併によりPrologue 21シリーズ(タイカン)の権利を、翌2003年にはクラリオンからの事業譲受によりPrologue 21シリーズ(クラリオン)の権利をそれぞれ獲得。そして2007年9月、本家である株式会社セガ・ミュージック・ネットワークスの全株式をセガから取得し完全子会社化、「CANDOONE」を含むセガカラシリーズ全機種の権利を獲得した。
[編集] シーティーエー(CTA)が発売した機種
- NET(ネット)シリーズ(NET7000、NET II、NET III)
- 曲数は少ないが、レーザーカラオケとの掛け合わせが可能。
- 2007年6月、BMBが株式会社CTAの株式約74%を創業者一族から取得し子会社化、「NET」シリーズ全機種の権利を獲得。そして同年9月1日にカラオケ事業をBMBへ譲渡した。
- NET7000はBMBが子会社化した時点で既に配信終了しており、NET IIも2008年6月末に配信終了。現在配信されているのはNET IIIのみである。
[編集] エクシング
ブラザー工業グループ。現在でこそ総合シェアで第一興商・BMBの後塵を拝しているが、世界初の通信カラオケ機器「X2000」(タイトー)と同じ1992年に「JOYSOUND(JS-1)」を発売した、業務用通信カラオケの先駆者である。主にJOYSOUNDシリーズを手がける。UGAとは対照的に、カラオケボックス等のいわゆる「デイ市場」に強い。
[編集] エクシングが発売した機種
- JOYSOUND(JS-1/2/10/20シリーズ)
- JS-1は1992年、JS-2/10は1993年、JS-20は1994年にそれぞれ発売。
- 通信カラオケ黎明期の代表機種。1997年にDAMに抜かれるまでは、通信カラオケのシェア1位であった。
- JS-1/2/10シリーズは2006年8月に、JS-20シリーズは2008年9月末に配信終了。なお、配信終了した機種も電話回線に接続すれば引き続き利用可能。
- HyperJoy(JS-30)、HyperJoy V2(JS-70/70II)、HyperJoy WAVE(JS-W1)
- HyperJoyは1997年、HyperJoy V2は2003年(JS-70)と2005年(JS-70II)、HyperJoy WAVEは2006年発売。
- DAMなどに押されて、いまいちパッとしなかったJOYSOUNDだったが、新機種「HyperJoy」シリーズでは、アニメソングなどの大量入曲が話題を呼んだ。このシリーズの機種別シェアはcyber DAMシリーズに次いで2位。最新機種「HyperJoy WAVE」の曲数は90,000曲を超え、V2が持つブロードバンド機能に加えて、カラオケSNS『うたスキ』やリアルタイムの全国採点を導入した。
- うたスキ内の投票数順で毎月上位200位以内の曲をカラオケ化するサービスにより、東方Projectの二次創作楽曲やVOCALOID関係の楽曲が他者に比べ豊富である。
[編集] タイトー(JAX→現・エクシング)が発売した機種
- X2000、X2000 PRO、X2000 STAR、X2000 STAR+
- 1992年、世界で初めて発売された通信カラオケ機器。音質・画質ともに決して高いものではないが、その分Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)などのマニアックな選曲で、コアなファンの間ではDAM以上の人気があった。
- 2007年11月30日に全サービス終了。現在は電話回線に接続しても利用出来ない。
- LH-SUPER X
- X-55のラブホテル向け機種。
- Lavca(ラブカ)
- 2003年発売。X2000の後継機で、同機種と同じ曲番号で歌える。新音源「エクステンディッド・Cサウンド」を搭載。配信曲数の増加や音質・画質の向上のほか、自分のキーを登録して歌いやすいキーに自動調整する「マイキー機能」、歌声を分析してテンポを自動微調整する「マイペース機能」(一部楽曲のみ対応)など、歌い手本位を謳うLavca特有の機能がある。2003年度グッドデザイン賞受賞。
これらのシリーズ・機種は2006年7月に、タイトーのカラオケ事業撤退によりエクシンググループに権利を譲渡した(タイトーがカラオケ事業を分社化して株式会社JAXとなり、エクシングがJAXの全株式を譲受、その後エクシングが吸収合併)。
[編集] ビクターレジャーシステム(JLS→現・エクシング)が発売した機種
- SONGOKU(孫悟空)シリーズ
- 初代孫悟空は1995年発売。量より質に徹底した機種。曲数は少ないが、親会社だった日本ビクターの技術をフル活用、生コーラスを多くの楽曲に盛り込むなど音質面で工夫が見られる。DAMやJOYSOUNDよりも早い時期からSMAP全曲配信を実施。
- 2008年3月末に初代孫悟空シリーズ(無印・ナイト・ワゴン・DV-10アドオン)への配信終了。2009年3月末には孫悟空V3への配信終了。なお配信終了後も電話回線に接続すれば利用可能。
この機種は2006年4月に、日本ビクターのカラオケ事業撤退によりエクシンググループに権利を譲渡した(エクシングがビクターレジャーシステムの全株式を譲り受けJLSに商号変更、その後エクシングが吸収合併)。
[編集] ワキタが発売した機種
- Syncom(シンコム)
- 孫悟空のOEM。曲のラインナップや選曲番号は孫悟空とほとんど同じであるが、韓国曲はこちらが多い。2005年10月配信終了後、エクシングが権利を引き継いだ。
[編集] その他
[編集] ギガ・ネットワークス
コピーなどの事務機で知られている、リコーの子会社「三愛ギガネットワークス」が出していた通信カラオケシステム
- マイステージ、ワンダーギガ
- 黎明期の人気機種だったが、機能や曲数で他社に追い抜かれ、台数がピーク期の100分の1に激減。同社のカラオケ事業撤退により、2002年9月サービス終了。
- 現在システムの権利はカラオケ店チェーン『パセラ』を運営する株式会社ニュートンが取得し、同チェーンのΣsystem(シグマシステム)に接続されている。本機種のみで配信された楽曲は同チェーンでしか歌えないため(同じΣsystemを使っていても他店では不可)、同チェーンではこれを売りの1つにしている。
[編集] 統合システム
- Σsystem(シグマシステム)
- 株式会社パスカルが開発したシステム。導入店舗はパセラなど。マイク音声がミキシングされた状態で使用できる室内設置のDVD再生機や自前のポータブルAV機器を繋ぐセレクターなどが完備されているのが特徴。この類のサービスを前提にしたシステム設計を導入しているのは単体型も含めて2007年現在ではこのシステムのみとなっている[6]。
- 鉄人システム
- 「カラオケの鉄人」を運営する株式会社鉄人化計画が独自に開発・導入したシステム。
- ALISA III
- 株式会社シャーマンが開発したシステム。
- MAC21システム
- 株式会社グランプリが開発したシステム。2001年10月頃までは、パセラの大半の店舗(池袋本店・池袋西口店・上野店・上野アネックス店・秋葉原店・御茶ノ水店)に設置されていたが、その後全店でΣsystemに統一された。
- 搭載機種は、DAM-6400,JOYSOUND,U-kara,BeMAX’s(東映),Syncom,X2000,マイステージ(GIGA),セガカラ,第一興商LDの他に、mac22と言うCDメディアの機種が搭載されていたが、当時、新機種として発売されていたHyperJoyやcyberDAMは、システムの都合上、搭載出来なかった。また、U-karaが当時、搭載HDD容量の都合上、歌唱頻度の低い楽曲を削除していたため、このシステムに於いても削除曲が発生していた。
- 飲食物の注文表示や、残り時間・次に演奏される楽曲の表示などは、歌唱画面が表示されるモニターの左上に、スーパーインポーズ方式で表示されていた。
- トウエイシステム
- 株式会社トーエイシステムが開発したシステム。
[編集] 家庭用
[編集] タイトー
- X-55
- 1995年発売。X2000とほぼ同じ曲数で歌える。
- Mediabox (M88)
- 1996年発売。機能はX-55とほとんど同じだが、発売価格が¥39,800(消費税別)に引き下げられた。また、この機種から業務用にも使えるようになった(ただしカラオケボックスや居酒屋などでの本格的運用には向かない)。後にスピーカーやデッキを搭載した機種も発売された。
- X-01
- 2002年発売。2代目Mediabox。DVD動画対応だが、インターネット接続には対応していない。
3機種ともブロードバンド接続には非対応であるが、エクシングとの提携によって現在もLavcaとほぼ同等の配信曲数を維持している。
[編集] セガ
- セガカラforドリームキャスト
- ドリームキャストに接続する専用ユニットとロム付きで、業務用とほとんど同じ曲数(管理楽曲、韓国曲、メドレーなど不可)が歌える。採点機能付き。
- 2006年4月配信終了。
- セガカラ for PC
- 外部サイト参照
[編集] Panasonic
- ゆめカラ
パナソニック(旧・松下電器産業)の100%子会社「パナソニック ネットワークサービシズ株式会社」が運営。パソコン(Windowsのみ)とパナソニック製SDカラオケマイク「DO! KARAOKE」シリーズに対応。BIGLOBEや@niftyからも利用可能。2009年5月現在、約10000曲配信。
SDカラオケマイクの生産終了やカラオケサービスの競争激化によって利用者が減少、2009年4月1日にサービス終了を発表した。
- 2009年6月25日:新曲追加終了。
- 2009年6月30日:パソコン向け会員サービス(BIGLOBE・@nifty含む)新規入会受付終了。
- 2009年9月30日:パソコン向け会員サービス(ダウンロード購入)・ゆめカラ@ショップ(パナソニックショップでの曲データ購入・SDメモリーカード書込サービス)終了。
- 2010年3月31日:郵送およびFAXによる曲データ購入・SDメモリーカード書込サービス終了、「ゆめカラ」全サービス終了。(予定)
- なお全サービス終了後も、これまでに購入した楽曲をSDカラオケマイクや専用ソフトで再生することは可能。
[編集] エクシング
- カラオケJOYSOUND Wii
- 任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」に専用のUSBマイクを接続してカラオケを楽しめる。2008年12月サービス開始。パッケージ版の他、Wiiウェア版が2009年7月より、配信されている。開発およびパッケージ版の販売はハドソン、Wiiウェア版の販売はエクシングが行う。曲数はサービスの開始時点で30000曲以上で、毎週250曲が追加配信されている。(公式サイト)
[編集] 脚注
- ^ 単体通信機(カラオケルームに置かれている機器本体のみで配信を受信して再生するもの)の場合は、本体内部で映像や音楽の再生(一部には外部からの通信をそのまま入力可能なものもあるが常用されていることは少ない)とマイク音声と音楽(BGM)のミキシングの全てを行っている。一方、統合型システム機の場合は、カラオケルーム内でメインにコントロールしている機器本体とは別な機器で再生された配信コンテンツの映像や音楽の信号がコントロール機器本体へ入力する仕組みになっている。
- ^ 曲間状態(カラオケ演奏が全く行われていない状態)でのBGM・BGVと通常のカラオケ再生時の映像・音楽の視聴状態(音量設定や映像の詳細設定)では、音量や映像画質に違いをだす機能が一般的には備わっていて、カラオケ店では通常は曲間に営業プロモーション映像や環境ビデオ・ランキング情報などが流され、それらの音量は低めに設定されている。
- ^ 同じ統合システムの場合でも、同系列店同士でも店舗により運用は多少異なっている。例として、通常店舗は店舗関係者にしか見えない場所に実機などを設置しているのが(一般的には多い例)が、競争激化地域や主要店舗などでは実機の管理ルームを意図的に透明にして入り口や待合エリアから見やすいように配置して、実機のLEDランプをフロア装飾に利用するなどの工夫をしている場合もある。また室内に置かれる主制御機器(予約受付や各種設定や制御を行う装置のことで、コマンドコントローラー、または単にコントローラーとも呼ぶ。リモコン装置の事ではないので混同しないこと。)も見えない位置(壁収納ボックス内や座席シート下など)に設置している場合も見受けられる。
- ^ 当社株式譲渡に関する基本合意書締結について(株式会社BMB・2009年9月30日)
- ^ 2008年3月現在。BMBサイトの製品案内より
- ^ 単体システムや他の統合システムの場合でも機器背面には未使用の空いている外部入力端子があるが、それらは本来は来店客に開放することを目的としたものではなく、カラオケ店がシステム導入時のオプションを前提にしたもの。来店客が使用許可を店側に申し出ても一般的には拒否される場合が多い。また、それらの空いている端子に外部装置を繋いだだけでは使えず、隠しコマンドや切り替えスイッチなどにより設定変更の必要がある場合が多い(主な特徴に記述の関連内容も参照の事)。カラオケ店によっては客が勝手に変更することを防止するなどの目的で背面部には触れないようにラックの背面部を塞ぐなどの措置をしている場合もある。尚、シグマシステムの場合もあくまでシステムを構築している各機器(予約受付・主制御装置=コントローラー、音声増幅アンプ、テレビモニタなど)間をセレクターなどを介した接続による工夫でシステム全体としてそういう利用サービスを提供しているだけで、例えば、主制御装置の前面に最初から外部入力端子があるなど、外部装置の接続をしてカラオケを楽しむことをコンセプトに開発された機器自体は2007年現在に至ってもまだ誕生していない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月16日 (月) 14:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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