遷移

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遷移(せんい)とは、「うつりかわり」のこと。類義語として「変遷」「推移」などがある。

自然科学の分野では transition の訳語であり、何らかの対象(物)が、ある状態から別の状態へ飛び移ること。状態そのものが移り変わることを遷移と呼ぶ場合もある。さまざまな分野で使われており、場合によって意味が異なることもある。以下に解説する。

目次

[編集] 物理学や化学における遷移

物理学化学では、物質エネルギーを吸収(あるいは放出)し、状態が変化することを遷移という。電子がある軌道から別の軌道へ飛び移ること、あるいは価電子帯の頂上から伝導帯の底へ電子が飛び移ることを電子遷移、分子の振動や回転の状態が変化することを振動遷移回転遷移などという。ヤブロンスキー図などを用いて表現する。

ただし、あるから別の相へ変わる相転移(英語ではPhase transition というが)のことを、“相遷移”(用語としては存在するが)とはいわない。

[編集] 流体力学における遷移

流体力学では、層流から乱流に流れの状態が変化することを層流から乱流に"遷移"するという。

[編集] 群集生態学における遷移

群集生態学では、ある基質上の生物群集が時間的経過にそって、一定の不可逆な種組成の変化をしめす場合にこの言葉を使う。特に、植物群集を中心にした遷移は、生態系の発達にも関わって重要である。遷移 (生物学)参照。

[編集] 情報工学における遷移

オートマトン理論として知られている情報工学の一分野では、遷移とはシステムの状態が変化することを意味する。有限オートマトンは矢印付きの弧でその遷移を表す一方、ペトリネットは特別なノードの要素として表す。状態遷移表状態遷移図も参照されたい。


最終更新 2008年11月30日 (日) 10:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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