郡衙

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郡衙(ぐんが)は、日本の古代律令制度のもとで、の官人(郡司)が政務をとった役所である。国府とともに地方における官衙施設で、郡家(ぐうけ・ぐんげ・こおげ)・郡院(ぐんいん)という。また、中国の古制に倣って郡治(ぐんち)とも呼ばれた。701年とされる以前は、評衙(ひょうが)と呼ばれていた。

郡衙施設は郡司が政務にあたる正殿・脇殿のほか、田租・正税出挙稲を保管する正倉、宿泊用の建築などから構成される。国司の所在する国府から間接支配程度の統制が行われ、郡司は旧国造などの在地有力豪族であることが多い。国府が整備されるまでは、郡衙がその地域の行政の中心であった。また、郡域が広域にわたる場合には別院の政治的拠点が存在していたと考えられている。

郡衙は国府所在地と異なり、郡衙所在地は立郡事情や政治的変遷により移転していることもあり、その特定がなかなか進んでいない。近年は考古学における発掘調査の進展や既知の遺跡の再検討により、官衙施設に関係する大型建築跡や墨書土器、祭祀遺物、木簡などの出土遺物により、多数の官衙関係遺跡が発見されている。これらの成果により、国府と郡衙間、または郡衙と郡衙間を結ぶ古代の交通体系や、9世紀後半頃、国司の権限が大幅に強化され、受領化するとともに、郡司の権限は大幅に縮小され、全国的に郡衙が衰退したことがわかってきている。

なお、1878年郡区町村編制法によって編制された近代(明治・大正期)の郡の役所は郡役所と称する。

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最終更新 2009年10月31日 (土) 15:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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