都電荒川線

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都電荒川線
飛鳥山付近の併用軌道ですれ違う都電8500形(2002年12月1日)
飛鳥山付近の併用軌道ですれ違う都電8500形
(2002年12月1日)
路線総延長 12.2 km
軌間 1372 mm
電圧 600 V (直流)
最高速度 40 km/h
停留場・施設・接続路線

数字は都電の系統番号

STRq STRq STRlg
常磐線
STR
日比谷線
tSTRq
tBHFq + HUB81
tBHFq + HUB81
tBHFq
KRZt
三ノ輪駅
uexSTRq
uexBHFq + HUB26
uexBHFq + HUB26
uexBHFq
emKRZ
21/21・31
uKBHFa + HUB83
uKBHFa + HUB83
uKBHFa
ÜWol
0.0 三ノ輪橋停留場
uBHF
0.3 荒川一中前停留場
uBHF
0.6 荒川区役所前停留場
uBHF
1.0 荒川二丁目停留場
uBHF
1.4 荒川七丁目停留場
uSTR
京成本線
STRq umKRZu
BHFq + HUB81
BHFq + HUB81
BHFq
町屋駅
uBHF + HUB84
uBHF + HUB84
uBHF
leer + HUB71
leer + HUB71
1.8 町屋駅前停留場
tSTRq umKRZt
tBHFq + HUB83
tBHFq + HUB83
tBHFq
千代田線
uBHF
2.2 町屋二丁目停留場
uBHF
2.5 東尾久三丁目停留場
uSTR
日暮里・舎人ライナー
uSTRq uKRZu
uBHFq + HUB81
uBHFq + HUB81
uBHFq
熊野前駅
uBHF + HUB84
uBHF + HUB84
uBHF
leer + HUB61
leer + HUB61
3.1 熊野前停留場
uBHF
3.5 宮ノ前停留場
uBHF
3.8 小台停留場
uBHF
4.1 荒川遊園地前停留場
uBHF
4.6 荒川車庫前停留場
uKDSTl uABZrd
荒川電車営業所
uBHF
5.0 梶原停留場
uBHF
5.5 栄町停留場
uSTR STRrg-ELEV hSTRq
東北新幹線
uSTR hSTR STRrg
京浜東北線
uSTR hSTR STR
王子駅
leer + HUB63
leer + HUB63
uBHF + HUB25
uBHF + HUB25
uBHF
hSTR + HUB25
hSTR + HUB25
hSTR
BHF + HUB82
BHF + HUB82
BHF
6.0 王子駅前停留場
tBHFq + HUB83
tBHFq + HUB83
tBHFq
umKRZt hKRZt KRZt
南北線
uexSTRq ueABZrf hSTR STR
27(赤羽線)
hSTRq umKRZh STRrf-ELEV STR
STRq umKRZu STRq STRrf
uBHF
6.5 飛鳥山停留場
ueABZlf uexSTRq
19
uBHF
6.9 滝野川一丁目停留場
uBHF
7.3 西ヶ原四丁目停留場
uSTR
三田線
tBHFq + HUB81
tBHFq + HUB81
tBHFq
umKRZt tSTRq
西巣鴨駅
uexSTRq + HUB62
uexSTRq + HUB62
uexSTRq
ueKRZBHF + HUB82
ueKRZBHF + HUB82
ueKRZBHF
uexSTRq
7.7 新庚申塚停留場
uSTR
18・41
uBHF
7.9 庚申塚停留場
uBHF
8.4 巣鴨新田停留場
uSTR
山手線
BHFq + HUB81
BHFq + HUB81
BHFq
umKRZu STRq
大塚駅
leer + HUB62
leer + HUB62
uBHF + HUB25
uBHF + HUB25
uBHF
uexKBHFl + HUB82
uexKBHFl + HUB82
uexKBHFl
8.9 大塚駅前停留場
uSTR
16
uBHF
9.4 向原停留場
uSTR
有楽町線
tBHFq + HUB81
tBHFq + HUB81
tBHFq
umKRZt tSTRq
東池袋駅
uexSTRq + HUB62
uexSTRq + HUB62
uexSTRq
ueKRZBHF + HUB82
ueKRZBHF + HUB82
ueKRZBHF
uexSTRq
10.0 東池袋四丁目停留場
uSTR
17
uBHF
10.2 都電雑司ヶ谷停留場
tSTRlg uSTR
副都心線
tBHF + HUB84
tBHF + HUB84
tBHF
uBHF + HUB82
uBHF + HUB82
uBHF
10.7 鬼子母神前停留場
tSTR uSTR
雑司が谷駅
tSTRrf uSTR
uBHF
11.2 学習院下停留場
uWBRÜCKE
神田川
uexSTRq ueABZlg
15
uBHF
11.7 面影橋停留場
uKBHFxe
12.2 早稲田停留場
uexSTR
15・39

都電荒川線(とでんあらかわせん)は、東京都東京都交通局)が経営する路面電車東京都電車。通称都電)の、東京都の三ノ輪橋から早稲田までの間の線区である。

目次

[編集] 概要

かつて東京23区内に多数存在していた都電の路線のうち、荒川線は唯一の存続路線となっている。また、都内を走る軌道線は、日暮里・舎人ライナー新交通ゆりかもめの軌道扱いの部分を除けば、東急世田谷線と都電荒川線を残すのみとなった。

荒川線は、王子電気軌道東京都(当時は東京市)が買収したもので、元は27系統と32系統として別々に運行していたが、都電全面廃止の1972年11月12日専用軌道を持つ同系統が荒川線として残った。現在も年配者の中には「王子電車」や「王電」と呼ぶ人がいる。

車道と区分されていない純粋な併用区間は、明治通り国道122号)上を走る王子駅前 - 飛鳥山間のみである。かつては小台 - 宮ノ前間にもあったが、道路拡幅に伴い車道と線路が別々になったのに伴い解消されている。他にこの区間を含む小台 - 熊野前間の道路中央をセンターリザベーション方式で通っている。それ以外の区間は大部分が専用軌道である。

現在は1両編成(単行)のワンマン運転で運行している。

路線図(拡大して見る

[編集] 路線データ

[編集] 運行形態

早朝と深夜を除き、平均5 - 6分間隔で運転されている。全区間通しの運転が中心だが、王子駅前荒川車庫前町屋駅前大塚駅前発着の区間運転もある。各停留場の日中の時刻表は「5 - 6分間隔」と表記されており、明確な時刻表は存在しない。そのためか、主要停留場には電車接近と行先を表示する案内表示器が設置されている。また、多客時間帯を中心に2本の電車が続行運転する場合もある。土曜・休日の日中、特に晴天時は利用者が増えるため、区間運転の電車を臨時で増発することもしばしばある。

以前は終電の1本前を緑色の表示幕で、終電を赤色の表示幕で案内していた。それぞれ青電車、赤電車と言う。今は緑色の表示幕は廃止された。LED表示の7000形の一部では文字を赤くすることで終電としているが、ほかの7000形や8800形、9000形では表示に「終電」を併記する方法に改めている

[編集] 運賃

運賃は全区間一律で大人160円・小児80円。先払いである(2009年7月9日現在)。

[編集] バス共通カード・ICカード

1994年平成6年)10月1日に導入されたバス共通カード(それ以前にも1993年11月1日に都電・都バス専用のTカードが発売されていた)や2007年(平成19年)3月18日に導入されたICカードPASMO」「Suica」(ただしSuicaは一部旧券片を除く〉が使用可能で、8800形と9000形を除くすべての車両には前面右側に「PASMO」が、側面乗車口横に「PASMO Suica バス共通カード ご利用いただけます」の表示がある。バス共通カードは車内でも購入できるほか、ICカードにはバス利用特典サービスや車内で乗務員に申し出てチャージ(入金)できるサービスなど都営バスと同様のサービスが適用されるが、現在のところ都電車内でのPASMO券片の発売は行っていない。このほか、磁気式の「都営バス専用乗継割引カード」も使用できるが、荒川線では乗継割引の適用はない(ICカードによる乗継も同様)。

[編集] 回数券

2009年(平成21年)現在でも金券式の回数券が発売されている。発売額は1,000円のみで、「160円券×7枚」と「80円券×14枚」の2種類が発売されている。ともに利用可能額が1,120円となるため、同じ発売額のバス共通カード(1,100円分利用可)より20円分特典額が多い。なお、発売額3,000円(3,360円分利用可)のバス共通カードとは割引率が同率で、発売額5,000円(5,850円分利用可)のバス共通カードは回数券より割引率が高い。

2008年(平成20年)11月1日から、券面に写真や広告などを印刷できる「都電フリーデザイン回数券」を発売している。

[編集] 一日乗車券

1日に限り何度でも乗降できる一日乗車券が発売されている。

都電一日乗車券
都電専用のものは大人400円・小児200円で、車内では発売当日通用の紙券とIC券(PASMOまたはSuicaに情報を入力して発行)の2種類を発売している。乗車の都度、紙券は提示し、IC券は料金箱のIC読み取り部にタッチし、何度でも乗降できる。購入は紙券が現金、IC券がチャージ残額支払いとなる。車内で販売する当日売りは地紋入りの感熱紙運賃箱のプリンターで日付を印字することで即座に発行できる。
都営まるごときっぷ
都電のほかに都営地下鉄都営バス日暮里・舎人ライナーに乗車できる一日乗車券「都営まるごときっぷ」もある。大人700円・子供350円。都電車内での発売は発売当日通用の紙券(非磁気券)のみとなる。
なお、2008年3月29日までは「都電・都バス・都営地下鉄一日乗車券」として発売されていたが、同日以前に発売された前売り券でも日暮里・舎人ライナーの利用が可能となっている。
東京フリーきっぷ
都営交通(上野懸垂線除く)のほかにJR線の東京都区内区間・東京メトロ線全線に有効な「東京フリーきっぷ」が、荒川電車営業所や西巣鴨駅をはじめとする都営地下鉄各駅(押上・白金高輪 - 目黒間の各駅除く)、都電・都バス・都営地下鉄定期券うりば(一部除く)、王子駅大塚駅をはじめとするJR線の東京都区内各駅、東京メトロの定期券うりば(西船橋駅除く)で発売されている。都電車内での発売はない。

[編集] 定期券

都電荒川線と都営地下鉄、都営バス、日暮里・舎人ライナーを乗り継ぐ定期券は、それぞれの定期運賃の合計額から10%割引となる。さらに、環境定期券制度や通学学期定期券の発売も行っている。

[編集] 乗降方法

荒川線は「前乗り・後降り」で、前述のように運賃先払いである。運賃箱釣り銭方式(両替式ではない)。複数人で乗車する場合は必ず乗務員に人数を告げてから運賃を支払う。また、降車する際は降車合図ブザーを押して後扉から降車する。

なお、王子駅前停留場にはホーム上に運賃箱が設置されており、多客時に改札口の役割を果たしている。同停留場から乗車する場合、車内での運賃の支払いの手間がなくなる。

[編集] 歴史

1985年当時の都電荒川線(王子駅前 - 飛鳥山間)

1960年代の都電廃止の流れの中で、例外的に27系統(三ノ輪橋 - 赤羽)と32系統(荒川車庫前 - 早稲田)はともに路線の大半が元々私鉄王子電気軌道によって建設された路線ということもあって、江ノ島電鉄京成電鉄のように「郊外電車」の色合いが強く、多くが専用軌道であり、また路線とほぼ並行している明治通りは渋滞が恒常化していたためにバスでは定時運行が困難であったため、代替バスの運行が難しく、沿線住民や都民からの存続要望が強かった。

結局、北本通り上にあった27系統の一部(王子駅前 - 赤羽間)が廃止されただけで生き残った。そして、1974年昭和49年)にそれまで別系統として運行されていた27系統と32系統を統合し、「荒川線」と改称された。同年度は1日平均約9万人の利用があったが、沿線の工場や大学の移転、さらには地下鉄南北線開業の影響などで5万5,000 - 5万8,000人で推移し、2006年度は5万3,000人台と当初の6割ほどに落ち込んでいる。なお、27系統の王子駅前 - 赤羽間には現在都営バスの王57系統が運行されている。

また、27系統終点の「赤羽」とは、現在の東日本旅客鉄道(JR東日本)の赤羽駅ではなく都道311号(環八通り)国道122号(北本通り)の「赤羽交差点」付近で、現在の東京地下鉄南北線・埼玉高速鉄道線赤羽岩淵駅地上付近の北本通り上にあった。埼玉県側からは赤羽から川口市または鳩ヶ谷市方面への都電延伸が要望されていたが、後に埼玉高速鉄道線として実現することになる。

[編集] 停留場一覧

  • 全停留場東京都に所在。
  • 各項目名は便宜上「○○駅」としてあるが、都電の乗降場所は「停留場」であり、実際の停留場には「○○」のみの表示となっている。
  • 町屋駅前・王子駅前・大塚駅前・東池袋四丁目の各停留場の項目は便宜上、それぞれ町屋駅(京成・東京メトロ)・王子駅(JR・東京メトロ)・大塚駅(JR)・東池袋駅(東京メトロ)に併記してある。
停留場名 駅間キロ 累計キロ 接続路線 所在地
三ノ輪橋 - 0.0 東京地下鉄日比谷線日比谷線三ノ輪駅:H-19 徒歩連絡 荒川区
荒川一中前 0.3 0.3  
荒川区役所前 0.3 0.6  
荒川二丁目 0.4 1.0  
荒川七丁目 0.4 1.4  
町屋駅前 0.4 1.8 京成電鉄本線町屋駅
東京地下鉄:千代田線千代田線(町屋駅:C-17)
町屋二丁目 0.4 2.2  
東尾久三丁目 0.3 2.5  
熊野前 0.6 3.1 東京都交通局日暮里・舎人ライナー(04)
宮ノ前 0.4 3.5  
小台 0.3 3.8  
荒川遊園地前 0.3 4.1  
荒川車庫前 0.5 4.6  
梶原 0.4 5.0   北区
栄町 0.5 5.5  
王子駅前 0.5 6.0 東日本旅客鉄道京浜東北線王子駅
東京地下鉄:南北線南北線(王子駅:N-16)
飛鳥山 0.5 6.5  
滝野川一丁目 0.4 6.9  
西ヶ原四丁目 0.4 7.3  
新庚申塚 0.4 7.7 都営地下鉄三田線三田線西巣鴨駅:I-16 徒歩連絡、定期券のみ連絡業務あり) 豊島区
庚申塚 0.2 7.9  
巣鴨新田 0.5 8.4  
大塚駅前 0.5 8.9 東日本旅客鉄道:山手線(大塚駅)
向原 0.5 9.4  
東池袋四丁目 0.6 10.0 東京地下鉄:有楽町線有楽町線東池袋駅:Y-10)
都電雑司ヶ谷 0.2 10.2  
鬼子母神前 0.5 10.7 東京地下鉄:副都心線副都心線雑司が谷駅:F-10)
学習院下 0.5 11.2  
面影橋 0.5 11.7   新宿区
早稲田 0.5 12.2 東京地下鉄:東西線東西線早稲田駅:T-04 徒歩連絡だが、道のりで南に1km程度離れている。そのため、地下鉄路線図などでは乗換駅との記載はされていない)

[編集] 沿線風景

併用軌道を走る7000形(飛鳥山近辺で2007年6月9日撮影)
高戸橋付近を走る7500形(2008年3月7日、面影橋 - 学習院下間にて撮影)

東京地下鉄日比谷線三ノ輪駅から日光街道を北へ3分程歩くと、レトロな「梅沢写真館」ビルが出現する。このビルは旧「王子電気軌道」本社ビルといわれ、飲食店などが並ぶビル1階の通路をくぐると、昭和30 - 40年代を思い起こさせる商店街の中に、起点の三ノ輪橋停留場がある。当初は梅沢写真館ビルの位置に停留場があったようである。2007年5月にはホーロー看板などを掲げてレトロ調に改装した。

乗客は主婦や都営交通のシルバーパスを所持する高齢者層が多く、いわゆる下町の生活感が漂う中を走って行く。右手に東京都下水道局・三河島水再生センター(下水処理場)が見える。ここは日本初の下水処理場で、処理場の上に造られた人工地盤に荒川自然公園がある。

約5分後、京成本線東京地下鉄千代田線が交差する町屋駅前停留場に到着する。1990年代に行われた再開発前はホームと一体化した木造の大衆食堂パチンコ店、売店、写真店などがある生活感あふれる気取らない下町の光景が残っていたが、再開発に伴い大きく様変わりした。

町屋駅前からは川の手沿いの下町の住宅や町工場が密集する地区を走る。日暮里・舎人ライナーをくぐる熊野前から小台までは路面を走行する区間であるが、軌道敷の両脇を縁石で固めたセンターリザーベーション方式となっており、軌道敷内への自動車の乗り入れはできないようになっている。15分ほど走ると、近在の手軽なスポットであるあらかわ遊園最寄りの荒川遊園地前を経て、荒川線の中枢・荒川電車営業所のある荒川車庫前を過ぎ、王子駅前停留場に到着する。ここでは乗り換えなどでかなりの乗客が入れ替わり、明治通りを左に曲がり、再度路面を走行する区間に入る。この区間は軌道敷内への自動車の乗り入れが可能になっている。左側に都内有数のの名所である飛鳥山公園を望みながら66パーミル(1000分の66)の急勾配を上る。

明治通りを右手に逸れて専用軌道に入り、飛鳥山停留場に到着する。春の花見シーズンは混雑が激しく、休日は2、3本待たなければ乗れない程の混雑になる。この先は山の手の起伏に富んだ地区を走る。沿線に高校大学が多いために、登・下校の時間帯は学生・生徒で混雑する。なお、その中で西ヶ原にあった東京外国語大学2000年平成12年)に府中市に移転した。

おばあちゃん原宿」の異名を取る高岩寺(とげぬき地蔵)の最寄りである庚申塚停留場を抜け、大塚駅前停留場を過ぎると、東池袋四丁目停留場でサンシャインビルの横を通る。サンシャインビルと都電の組み合わせは、写真やテレビ番組撮影の定番としてしばしば取り上げられる。

雑司ヶ谷霊園脇の南池袋雑司が谷鬼子母神学習院下付近は東京地下鉄副都心線が開業し、同線の建設にあたって線路沿いの民家が立ち退くなど景観が大きく変わっている。

明治通りに沿って神田川に向かって坂を降りる。高戸橋新目白通りの中央部分に移って左(東)へ折れ、700mほど進むと終着の早稲田停留場に到着する。近隣には早稲田大学がある。東京地下鉄東西線早稲田駅は直線距離で南に約600m離れている。線路が切れた200m先の右側には都営バス早稲田営業所があり、新宿上野方面への都営バス路線が発着するほか、都電の定期券も発売している。ここはかつての都電早稲田車庫で、都電全盛期には線路がつながっていた。

[編集] 使用車両

ラッピング広告が施された7000形(学習院下近辺で2006年4月1日撮影)

[編集] 現行車両

2009年現在、運行されている車両は7000形と7500形が吊り掛け駆動方式となっており、東京都内を走る電車では唯一その音を聞くことができる。電番は2009年現在。

7000形 電番:1 - 11, 13 - 25
荒川線成立以前より使用されている。ただし後年更新され、現在見られる形になっている。
7500形 電番:26 - 39
荒川線成立以前より使用されている。ただし7000形同様後年更新され、現在見られる形になっている。2011年度までに後述する8800形によって置き換えられ全車廃車となる予定。
都電の新世代車両3種(荒川電車営業所で2009年3月10日撮影)
8500形 電番:40 - 43(8501 - 8504号), 12(8505号)
上記の2形式の老朽化に伴い1990年(平成2年)より増備された形式である。当初は2形式全車を本形式で置き換える構想もあったが、財政面での関係や余剰車を出さないように5両で打ち切られている。
9000形 電番:44(9001号)
昭和初期の東京市電をイメージしたレトロ車両として、また2001年(平成13年)に運転を終了した6000形に代わる新イベント車両として、9001号の1両を新造し、2007年5月27日に運行を開始した。2008年度にも9002号が落成している。
8800形
9000形とは別の新型車両として、2009年(平成21年)4月26日に運用を開始した。導入に先立って2008年1月に車両のデザインが3案提示され、一般公募によるデザイン投票(投票期間:2008年1月16日 - 25日)が行われた結果、最多得票を獲得した丸みのあるデザインが採用された。今後10両が増備され、7500形を置き換える予定となっている。

財政難の東京都交通局の収益源を少しでも確保するためか、運行されている車両のほとんどは車体外部に全面広告が施された、いわゆるラッピング車両で、広告のないオリジナルの車両は少ない。

入口扉(進行方向左側の前ドア)の傍らに車両番号とは別に2桁の番号が記載されているが、これは列車無線や運行管理システムのIDである(欠番あり)。

[編集] 過去に運行されていた車両

6000形
昭和30年代の都電全盛期の主力形式であり、荒川線では1978年(昭和53年)にワンマン化されるまで13両が使用され、うち5両がワンマン化記念花電車乙6000形に改造された後に廃車となり、唯一6152号車のみが応急車(事業用)として残された。この車両は1987年(昭和62年)にイベント車両として復活し、後に黄色に赤帯から深緑(→緑)とクリームのツートン塗装に変更され、月1回の休日のイベント運転「一球さん号」(前照灯が1個で、中に裸電球が入っているため)や貸切列車を中心に運行されていたが、2000年京福電気鉄道衝突事故の後の点検でブレーキが1系統しかないことが問題となり、同年に休車、2001年に廃車され、2003年(平成15年)以降はあらかわ遊園にて静態保存されている。その後、イベント車両は2007年に登場した9000形までなかったことになる。

他には、6000形と同形だが全長が短い3000形昭和初期に製造された小型車の1000形、昭和30年代に大量に生産され各営業所に投入された経済車8000形杉並線から転属した軽量車体の2500形、王子電気軌道引き継ぎの100形・120形・150形・160形・170形が使用されていた。

なお、2008年9月27日に開催された「荒川線の日」記念イベントで、30年間都内の個人宅に静態保存されていた6000形6086号車が荒川電車営業所に里帰りし、一般に公開された。

[編集] その他

  • 全車両に「2連打ベル制御器」が設置されており、発車前にドアが乗車用・降車用の両方とも閉じた際に「チンチン」という昔ながらの発車合図音(「チンチン電車」の由来でもある)を聞くことができるが、これは路面電車ではイベント用車両を除けば現在唯一のものである(路面電車以外を含めれば名古屋鉄道などにも残っている)。雑誌『鉄道ピクトリアル』614号(特集:東京都電)の記述によれば、ワンマン化により、それまで車掌が「発車します」と放送していたものがなくなることから、乗客への発車合図として整備されたものであるという。
  • 毎年6月10日の「路面電車の日」や10月1日の「荒川線の日」には記念イベントが開催され、記念バス共通カードが発売されることがある。
  • 一時期に池袋駅東口への支線建設や高田馬場駅新宿駅方面への延長が構想されたことがあったが、広島電鉄におけるグリーンムーバーシリーズの導入や富山ライトレール開業などに端を発する路面電車の見直しやライトレール導入の機運の中で、昨今再び検討されつつある。しかし、後に池袋駅東口への路面電車の建設はサンシャインシティを循環するルートとなった。
  • 2004年8月アテネオリンピックで、荒川区出身の北島康介選手が金メダル獲得を記念した特別電車を運行した。
  • 集英社漫画雑誌週刊少年ジャンプ』に連載中の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が連載30周年を突破した記念として、作中にも登場したことがある荒川線で7000形を利用してラッピング電車が運行された。
  • 2007年5月27日9000形営業運転開始に関連して、一部停留場照明ガス灯を模した街路灯を設置する計画がある。1955年(昭和30年)頃をイメージした時計塔、公衆トイレや地域情報発信コーナーなども登場するという。その第1弾が三ノ輪橋停留場にお目見えした。それと併せて荒川電車営業所の敷地内にそれまで留置線に残っていた都電の旧形車両2両(5500形5501・7500形7504)を移設し、「都電おもいで広場」として展示している。毎週末に公開し、車両に沿って停留場を模したウッドデッキを設け、イベントスペースも確保されている。なお、同年12月25日から2008年4月4日まではトイレや車両を覆う屋根の新設などを行う改修工事のため休園していた。さらに同年12月19日には庚申塚停留場も三ノ輪橋と同じスタイルに生まれ変わった。
  • 1970年代には大塚駅前 - 早稲田間の廃止が検討されたが、乗客や地元住民の継続嘆願の運動が起こったこともあり廃案になった。
  • 2008年3月から、8500形を除く全車両の自動案内放送に英語放送が追加された。
  • 明治通り上の急勾配を走る王子 - 飛鳥山間で、2008年4月から2009年1月にかけ、雨天時に大型ダンプカーレジャー用多目的車がスリップ・横転して線路をふさぎ、運行できなくなる事故が4件発生している。深刻な事故につながる恐れもあるため、都と警視庁で対策に乗り出している[1]

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月2日 (月) 08:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【都電荒川線】変更履歴

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