配向性ストランドボード

配向性ストランドボードの最新ニュースをまとめて検索!

配向性ストランドボードOSB;Oriented Strand Board) とは木質ボードの一種である。構造用パネルとも呼ばれる。

目次

[編集] 原料・製法

圧縮、接着される前のOSB

OSBは、原料として低質の広葉樹を用い、薄い削片状にしたものを配向させて積層、接着したものである。原料のエレメントは、パーティクルボードに用いられるものより面積が大きく薄い形状をしており木材の異方性をより多く残している。ボードの長手方向と幅方向での強度や寸法安定性を一様に近づけるため、エレメントの向きは層ごとに異なる方向に制御される。これが「配向性, oriented」という名称のゆえんである。ただし、エレメントの向きはあくまでも確率的なものであるから、合板のように正確に直交しているわけではない。

合板や集成材よりも小さな木片を材料にできるため木材の利用率は高く、細い木材や、成長は早いがまっすぐに育ちにくいタイプの木でも材料にすることができる。また、いまだ研究段階であるが、日本型のOSBとして、内層には家屋解体などで生じた廃木材を破砕したものを使い、外側は国産の間伐材などから作った木片でカバーするようなものも考えられている[1]

OSBに対応する日本語については、一般には特に和訳されないままOSBという名称が広く使われている。ホームセンターやWebなどでは「OSB合板」という呼称も散見されるが、OSBはパーティクルボードMDFなどのような木質ボードの一種であり、合板とは製法も特徴も異なるため注意が必要である。

[編集] 歴史

北米で考案・開発され、北米欧州が主な生産拠点である。日本には輸入住宅とともに輸入されたが、当初日本国内には建築設計のための規格が存在しなかったことから、昭和62年「構造用パネル」という名称で日本農林規格が制定された。なお、日本工業規格の「JIS A5908パーティクルボード」にも、OSBの規格が追加されている。平成13年現在も日本国内での商業生産はされておらず、すべて輸入によるものである。JAS格付実績(構造用パネルとして検査した量)としては平成10年度の98,371 m3をピークに平成13年度には14,729 m3まで減っているが、これは北米の住宅着工数が増加したことにより、輸出が抑えられたことが原因として言われている。

[編集] 用途

合板と比較して、面内せん断力が大きいため、壁やIビームのウェブに最適な材料とされ、北米では住宅の構造材として広範囲に使用されている。また、木造建築物の壁下地材として、構造用合板の代わりに用いられることも多い。その一方で原料のエレメントは合板より小さいため、日本のような湿潤な気候では耐久性に問題があるとも言われている。日本では見た目の美しさからも注目が集まっており、壁下地に貼ったOSBを露出したまま仕上げたり、店舗の造作材としてもしばしば使われているが、水回りでの使用は避けるなどの配慮が必要である。

OSBを用いたIビーム

[編集] 脚注

  1. ^ 『国産材を用いた実大OSBの諸性能』[1], 北海道立林産試験場報10巻1号 p.1-10(1996-1)

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月12日 (月) 20:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【配向性ストランドボード】変更履歴

ご利用上の注意