重ね合わせ

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重ね合わせ(かさねあわせ、: superposition)は、量子力学において、確率的に得られる二つの状態 a と b がいまだに決定されていない状態のことを言うが、単に何が起こるか確率的にしか判らないということではない。重ね合わせという独特の状態である。

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物理系の状態は、量子力学の式中では、波動関数ψで記述される。 物理量(観測可能量, observable) A は、量子力学の式中では、波動関数にはたらくエルミート演算子 A として記述される。 ψ に A が作用して、その結果が実数倍になれば、すなわち ある実数 a に対して

Aψa = aψa

であれば、状態ψaで物理量 A を測定すると結果が a になる、ということになる。

結果が b になるような状態 ψb、すなわち

Aψb = bψb

をとったとしよう。量子力学では、 ψ' = ψa + ψb も系の状態として許されるが、 これは a と b が異なる実数なら、演算子 A を作用させても、一般には ψ'の実数倍にはならない。 そのため、この状態で物理量 A を観測すると、一定の確率で結果は a または b になる。

このような状態のことを a である状態と b である状態の重ね合わせと言う。

また、古典力学的な局所的実在論とは相容れない確率分布を生ずる重ね合わせ状態もある。そのような状態の存在もベルの不等式, Greenberger-Horne-Zeilinger 状態などの考察を通じて実験で検証されている。 また、量子コンピューターではそのような非古典的重ね合わせが積極的に利用しようと試みられている。

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最終更新 2009年9月16日 (水) 13:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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