金森赤レンガ倉庫

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金森赤レンガ倉庫。トレードマークの「森」の字は、金森洋物店の商標である。

金森赤レンガ倉庫(かねもりあかれんがそうこ、英文表記:Kanemori Red Brick Warehouse)は、北海道函館市にある赤レンガ倉庫群の名称。金森商船株式会社が管理・運営を行う。大分県出身の実業家、渡邉熊四郎が初代となり明治時代に創設した「金森洋物店」が起源である。現在はショッピングモールやビアホール・レストランが入居する、函館の観光名所となっている。所在地は北海道函館市末広町14番12号。

目次

[編集] 沿革

現在倉庫群が位置しているのは、幕末に造船所や外人居留地があった埋め立ての土地である。この地は「地蔵町築島」の呼称で親しまれ、明治時代以降は「船場町」という名に改称された。明治以前に大分県出身の渡邉熊四郎が長崎県から函館市に渡り、1869年に金森洋物店を開業した。これが現在の赤レンガ倉庫の起源となる。背景として、同年に榎本武揚らが率いた旧幕府軍の降伏を受け、函館市内に開拓使出張所が設置された経緯がある。洋物店開業の際、屋号を森屋とした。現在もレンガ建物に描かれている、「森」の字を直角の線で囲んだトレードマークは、この開業の時の商標である。

1884年頃より、渡邉熊四郎は自身の事業に倉庫が必要であると考え始めた。翌1885年には共同運輸会社と郵便汽船三菱会社が合併し、日本郵船会舎が設立。この合併により共同運輸会社がそれまで使用していた倉庫建物や地所が不要となっていたため、熊四郎がそれらを買い取り1887年より営業倉庫業を始めた。これは函館市内において最初の営業倉庫業であった。1890年頃には海運業が栄え、最初は不振だった倉庫業も倉庫の数が不足するほどに、預り貨物の量が増えていった。その後は金森船具店などを開業する傍ら倉庫の数を増やし、建物の建材には煉瓦が壁や屋根に使用された。また、同年にドイツの商人が住んでいた洋館を買い上げて場所を湯川へと移動させ、洋館のあった場所に倉庫を建設していった。

その後も業務を拡大し、1656坪の土地に21棟もの倉庫を所有するまでに成長。一方熊四郎は1898年に函館麦酒醸造所の設立へ尽力し、函館ビヤホールを開店。これが現在の函館ビヤホールの起源となる。しかし、1907年に渡邉熊四郎が死去、同年8月には東川町を始めとし、倉庫群で大規模な火災が発生した。この大火災により、焼失した街は3分の1を残すのみとなる。金森倉庫も大きな被害を受け、6棟の倉庫を火事で失った。しかし、すぐに不燃質の建材を用いた倉庫再建の指示が下り、1909年5月には完成。翌1910年には収益をあげるまでに事業は回復し、復興の早さで再び函館市の倉庫業における中心的役割を担った。

昭和の後期にさしかかると、飛行機などの輸送形態が変化したことや、北洋漁業が縮小されるなどの歴史的背景が原因となり、倉庫業は徐々にその規模を縮小せざるを得なくなった。一方、金森倉庫建物は歴史的建造物として注目され、メディアに取り上げられるようになった。1988年には倉庫の一角が「函館ヒストリープラザ」として利用されることとなり、以降は「BAYはこだて」や「函館クリスマススクエア」など、様々な業態の店舗に生まれ変わった。

1989年、金森船具店に改装が施され、金森美術館がオープン。これはフランス国外において唯一のバカラミュージアムとなった。さらに、1994年に金森倉庫のおよそ35%にあたる部分を改装し、金森洋物館が開店。2002年にBAYはこだてがオープンとなり、現在に至る。

[編集] 概要

夜の金森赤レンガ倉庫

金森赤レンガ倉庫は函館市末広町に位置し、函館湾に面したウォーターフロントに立ち並んでいる。現在営業している施設はイベントホール・レストランなどの店舗が入居する商業施設「BAYはこだて」、展示ホールや函館ビヤホールが入っている「函館ヒストリープラザ」、アンティークなどの輸入雑貨やクリスマス用品を扱う「金森洋物館」、コンサートや展示会、ウェディングプランも引き受ける「金森ホール」が主である。また、1020坪に及ぶ金森倉庫は、現在も倉庫として利用されている。

広さおよそ440平方メートル・約200名が入場可能な金森ホールでは、これまで秋吉敏子や田代慎之助をはじめとするコンサートが行われているほか、アンディ・ウォーホル展、ヒロ・ヤマガタ展などの展示会が行われている。その他、レンガ倉庫をかたどったクッキーなど、日本各地・世界各国より年間150~200万人に上る観光客へ向けたお土産品も取りそろえている。

また、毎年12月に行われる函館市のイベント、はこだてクリスマスファンタジーでは、姉妹都市のカナダハリファックス市からおくられる巨大なクリスマスツリーに装飾が施され、金森倉庫群前に設置される。倉庫前はこのツリーの点灯式会場となるなどイベントが行われ、一定の時間になるとツリーのイルミネーションが行われる。

近隣には元々金森洋物店として機能していた函館市立郷土資料館、はこだて明治館、北方歴史資料館などが位置。車で5分、徒歩で15分の位置にJR函館駅があるほか、函館市電十字街駅も最寄り駅である。

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年2月13日 (金) 02:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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