金甲山送信所

金甲山送信所の最新ニュースをまとめて検索!

金甲山送信所
玉野市側から
玉野市側から
送信所名 金甲山送信所
局名 岡山放送局
高松放送局(RNC)
北讃岐中継局(NHK高松)
送信波 地上デジタルテレビジョン放送
地上アナログテレビジョン放送
FMラジオ放送
偏波面 水平偏波
送信塔 6塔
空中線形式
凡例
ST6段4面(NHK-AG、<RSK-A・RNC-A>)
SG6段3面(NHK-AE)
6L3段4面(OHK-A、KSB-A、TSC-A)
SG3段2面2段1面(NHK-FM・岡山FM)
※いずれもデジタル化以前のもの
送信放送局 NHK岡山放送局(テレビ・FM)
RSK山陽放送(テレビ)
OHK岡山放送
TSCテレビせとうち
RNC西日本放送(テレビ)
KSB瀬戸内海放送
岡山エフエム放送
空中線電力 アナログVHF:10kW、UHF:20kW
デジタル:2kW、200W(NHK高松)
FM:1kW
指向性 NHK岡山教育を除くアナログVHF各局は無し
NHK岡山デジタルとアナログ教育は岡山県方向、民放は南北方向に指向性
放送区域 #放送区域参照
受信世帯 744,984世帯(民放)
575,544世帯(NHK岡山)
203,000世帯(NHK高松)
開局 1957年12月23日
設置場所 岡山県玉野市及び岡山市
特記事項:
当送信所には香川県向けに北讃岐中継局も併設されている。
  

金甲山送信所(きんこうざんそうしんしょ)は岡山県玉野市岡山市南区にまたがる金甲山の山頂に位置する、テレビ放送及びFM放送送信所。設置されている送信所のうち区域外のNHK高松以外は全てが親局であり、岡山・香川両県の放送の中心となる重要な送信所である。

受信世帯数は約75万世帯、送信局数は7局9波といずれも中国・四国地方最大規模。中四国第2位は広島局であるが、広島局が広島県1県のみを対象としているのに対し、この金甲山は岡山県・香川県の2県を対象とし、かつ双方の県庁所在地の大部分を放送区域としている。

目次

[編集] 放送区域

地上デジタル放送におけるこの送信所の電波法に定める放送区域(1mV/m)は岡山県岡山市中区東区南区)、倉敷市玉野市瀬戸内市浅口市都窪郡早島町香川県香川郡直島町綾歌郡宇多津町及び仲多度郡多度津町の全域並びに岡山市(北区)、笠岡市総社市備前市赤磐市和気郡和気町浅口郡里庄町小田郡矢掛町香川県高松市丸亀市坂出市善通寺市さぬき市三豊市小豆郡土庄町小豆島町及び木田郡三木町の各一部、74万4,984世帯である[1]

なおNHK岡山は香川県方向に電波が飛ばないよう指向性がかけられていることから上記民放の放送区域のうち綾歌郡宇多津町と仲多度郡多度津町は全域ではなく一部が、香川県善通寺市、さぬき市、三豊市、小豆郡小豆島町、木田郡三木町は削除した57万5,544世帯が放送区域となる[1]。上記以外の香川県内の自治体でも民放に比べると放送区域の範囲は狭くなっている。

NHK岡山の放送対象地域は岡山県のみであるが、アナログ放送では無指向性のVHF波なのと両県を放送対象地域とする民放と同出力ということもあり、香川県にも民放と同様に電波が飛んでいる。しかしデジタル放送ではNHK岡山は岡山方向に指向性がかけられているため、アナログ放送に比べると香川県方向への電波の飛びは脆弱である。

特にアナログ放送のVHF波ほど放送対象区域である岡山県と香川県を大きくスピルオーバーし、瀬戸内海沿岸一帯で良好に受信できる。またデジタル放送でもアナログ放送ほどではないが、兵庫県西部や広島県、愛媛県でも高性能アンテナを使うことにより受信できる。

[編集] 歴史

当初この送信所には岡山市に本社を置く岡山県内民放テレビ局山陽放送(RSK)および岡山放送(OHK。開局当初は「テレビ岡山」)の2局の親局送信所が立地していたが、1983年4月に実施された岡山香川両県の民放テレビジョン相互乗り入れ放送を機に、高松市に本社を置く香川県側の西日本放送(RNC)および瀬戸内海放送(KSB)の2局の親局送信所がここに移転する(それと同時に高松側の本局は中継所に格下げされた)。更に1985年テレビせとうち(TSC)が開局し、現在に至る。

[編集] 金甲山送信所開局

日本全国で次々とラジオ局がラジオ放送に加えテレビ放送を開始していった1950年代後半、岡山県ではNHK岡山放送局民放ではRSK山陽放送の2社がテレビ放送を開始することになった。

NHKは1957年12月23日にその後の総合テレビにあたる標準テレビ放送を開始し、翌年1958年6月1日にRSKも後を追った。ただ両社とも当時の本社内にテレビジョン放送を放送するためのマスターやスタジオなどを備えていなかったため、金甲山送信所内に仮設のスタジオとマスターを設置しそこから放送を開始した。その後NHKは1961年に、RSKは1962年5月1日に完成した新本社にスタジオ、マスターなどのテレビ放送用の施設を移転させ金甲山送信所は無人化された。

テレビ放送開始にあたり、テレビ送信所の設置場所を決定しなくてはならなかったが、NHK岡山は岡山市の中心部に近い笠井山、そしてRSK山陽放送は金甲山への設置を想定していた。NHKが想定する笠井山は岡山市中心部の東に隣接する標高134メートルの山で、標高の低さに加え位置的にも岡山県内をサービスエリアに想定した場所であったが、それに対しRSKの想定する金甲山は岡山市内を見渡せるばかりか瀬戸内海に直に面していて対岸の香川県まで障害物が無く、標高も高かったため当初から香川県をもサービスエリアに想定した場所だった。そのためRSKは自社の設置案を強く押し、両社とも設置場所は金甲山に決定した。ただRSKが香川県を正式なサービスエリアにすることが出来たのは放送開始から約21年後の1979年4月1日(香川県内への中継局設置はさらに6年後の1985年3月27日)だったのに対し、NHK岡山は放送開始当初からNHK高松がテレビ放送を開始する1969年3月22日までの約11年間は香川県を正式なサービスエリアとし末期には中継局(讃岐白鳥中継局)も設置していた。

[編集] 香川県との相互乗り入れ放送

旧郵政省が1979年4月1日付けで行った岡山県と香川県の放送対象地域(サービスエリア)の統合により、両県の民放は相手県に乗り入れて中継局などを設置することが出来るようになったが、この政策には全民放で親局場所を統一することも盛り込まれており、NHK高松を除く全テレビ局の親局は岡山県金甲山に親局を置くことになった。これによりRNC西日本放送は青峰送信所(五色台)を廃止、KSB瀬戸内海放送前田山送信所前田山)を親局から中継局に格下げして対応した。ただ厳密にはRNCは旧親局を廃止したわけではなく金甲山への移転としたため、全社で唯一金甲山親局の名称を高松局としている。

RNCの送信施設はアンテナ・鉄塔をRSKと共同で使用するもので、当時開局準備を進めていたTSCテレビせとうちとの共用局舎建設工事は1985年3月2日に起工式が行われた。翌年1986年9月13日には火入れ式が行われ試験電波の発射を開始、同月17日には本放送を開始した。

一方KSBは送信施設は局舎・鉄塔・アンテナの全てを単独で建設し、RNCに先立つ1984年10月1日に新親局から放送を開始した。KSBが使用する25chは当時香川県小豆島美しの原にあった小豆島中継局と同じチャンネルで、岡山市周辺でこの小豆島中継局にUHFアンテナを向けて区域外受信していた世帯は、同じくUHFアンテナの向いている金甲山から同じチャンネルでKSBを視聴することが出来た。

なお、NHKおよびRSK・RNCのAMラジオ部門に関しては放送対象地域の変更は無く、岡山・香川各県ごとの県域放送となっている。

岡山県・香川県の放送#岡山・香川両県の民放相互乗り入れ放送も参照

[編集] 地上デジタル放送

地上デジタル放送は岡山・香川両県では2006年12月1日に開始することが決定し、これに先立ち2005年11月15日には総務省より予備免許が交付された[2][3]。この地域でのデジタル放送は全国でも最後発の部類となったが、他県との違いは放送開始時から岡山市周辺を放送区域とする金甲山親局と高松市周辺を放送対象区域とする中継局の前田山送信所の2局で同時にデジタル放送が始まったことである。

前年に予備免許を交付されていた各社の中には非公式に試験電波を発射する局もあり、その中でもOHKは先陣を切って2006年8月26日に映像・音声を試験電波にのせた。公式な試験電波の発射は同年10月2日(前田山送信所は9月19日から)から[4]全社一斉に行われたが、これらの試験放送は映像・音声が送信されていたとしても、受信するチューナーではスキャンしもスルーされて放送局として登録されないため、直に物理チャンネルを指定しないと見ることは出来ないものであった。

これに加えて全社10月12日からは試験電波に放送局IDが付与されて試験放送に切り替えられ、一般のデジタルチューナーでも本放送と同様のチャンネル登録が出来るようになった[5]。この試験放送は原則アナログ放送とのサイマル放送であったが、RSKは16日まで、TSCは11月19日までフィラーの繰り返しによるものであった。その後11月22日に四国総合通信局から[6]11月30日には中国総合通信局から[7]無線局免許状が交付され、12月1日に本放送を開始した。

この金甲山及び前田山からの本放送開始により岡山・香川両県で全世帯の74%にあたる約78万4,000世帯でデジタル放送が視聴可能になった。

[編集] 施設

送信所は岡山県南部の児島半島瀬戸内海岡山平野を隔てる標高403.4メートルの金甲山山頂に位置する。また金甲山山頂付近を岡山市と玉野市の市境が通っている為、RSK・OHK・RNC・TSCは岡山市側、NHK・KSB・FM岡山は玉野市側にそれぞれ所在する。

RNCとTSC以外は各社個別に鉄塔を建て、デジタル化工事も各社個別に対応した。NHKがほぼ山頂に位置し、RSK・RNC・TSC共用塔、OHK、KSBの順に位置する標高が低くなり、それにつれ送信塔の高さは高くなる。

また無線局免許状等の管轄はNHKと在岡民放3社(NHK岡山・高松、RSK山陽放送、OHK岡山放送、TSCテレビせとうち)が中国総合通信局広島市)、在高民放2社(RNC西日本放送、KSB瀬戸内海放送)が四国総合通信局愛媛県松山市)である。

[編集] NHK・FM岡山

送信塔はアナログ時代に総合テレビ用に建てられた塔と教育テレビ用に建てられた塔の2塔がある。その後それぞれFM放送やデジタル放送のアンテナが取り付けられていった。2塔のうち、教育テレビ塔の方が限りなく山頂に近い。

総合テレビ塔にはNHK岡山アナログ総合とNHK高松デジタル北讃岐局、教育テレビ塔にはNHK岡山デジタル・NHK岡山アナログ教育・NHK-FM・FM岡山のアンテナが存在する。

送信アンテナはNHK岡山アナログ総合がスーパーターンスタイルアンテナ6段、アナログ教育はかつてスーパーゲインアンテナ6段3面であったがデジタル化工事の際、教育テレビ塔上部にデジタルアンテナを取り付ける都合でスーパーゲインアンテナは撤去され2L双ループ2段4面に変更された。

NHK-FMとFM岡山のアンテナは共用で、スーパーゲインアンテナ3段2面2段1面が教育テレビ塔の教育テレビアナログの下部に取り付けられている。なお香川県方向には電波を出していないためにアンテナは3面構成である。

[編集] RSK・RNC・TSC

  • 所在地
    RSK:岡山県岡山市南区郡字甲の峰2515番地[1]
    RNC・TSC:岡山県岡山市南区郡字甲の峰2515番地の3(送信アンテナはRSK敷地内の共用アンテナ)

1958年にRSKがアナログテレビジョン放送を開局した時には送信塔はRSKの送信所局舎屋上に設置されたが、1983年にRSKの送信所局舎東側にRNC・TSC(当時はまだ開局前で準備工事のみ)の共同送信所局舎が建設された際、RSKの送信所局舎南側にRSK・RNC・TSC3社共同の送信搭が建設され、RSK単独の送信塔は撤去された。

アナログ時代はこの塔にRSK・RNC共用、TSC単独でアンテナを設置していたが、デジタル化工事の際、3社共同送信搭の土台部分とその南側にRSKのデジタル放送用局舎が建設され、また、RSKのアナログ放送用局舎屋上に新しい塔を建てて、そこにRSK・RNC共用のアナログアンテナを移し、それにより空いた3社共同送信塔にデジタルアンテナを取り付けた。

そのため現在は2塔が存在し、RSKアナログ放送局舎屋上の塔にRSK・RNCのアナログ専用、3社共同送信塔上部にデジタルアンテナ、その下にTSCのアンテナが存在する。

送信アンテナはRSK・RNCアナログ共用がスーパーターンスタイルアンテナ6段、TSCが6L双ループ3段4面である。

局舎は前述の通り、RSKが送信塔と同じ敷地内に単独で使用し、道路を隔てた敷地外にRNC・TSC共同の局舎がある。

[編集] OHK

OHK送信所全景
  • 所在地:岡山県岡山市南区郡字甲の峰2515番地の9[1]

OHK岡山放送は局舎・アンテナともに単独で設置している。山頂に位置する他社の鉄塔群とは一線を画し、金甲山スカイラインの山頂駐車場前に位置している。

送信アンテナはアナログ時代が6L双ループ3段4面、デジタル化の際にアナ・デジ共用アンテナに変更された。

[編集] KSB

  • 所在地:岡山県玉野市八浜町見石426番地の4

OHKの送信塔とは山頂を挟んで反対の西側に位置し、OHKと同様に局舎・アンテナともに単独で設置している。他社とは違い、アクセス路の入口がフェンスで封鎖されているため送信塔に近づくことは出来ない。

送信アンテナはアナログアンテナが6L双ループ3段4面、デジタル化の際はアナログアンテナの下に胴巻状のデジタルアンテナが追加された。

[編集] 北讃岐中継局

詳細は「北讃岐中継局」を参照

アナログ放送時代に地形の制約上、本来香川県内の電波を受信する一部香川県沿岸の世帯がこの送信所にアンテナを向けて受信していたため、デジタル放送に移行するにあたりそれらの世帯向けに県域放送であるNHK高松の中継局「北讃岐中継局」がNHK金甲山送信所と同じ敷地に設置されている。

[編集] 地上デジタルテレビジョン放送送信設備

ID 放送局名 コールサイン 物理チャンネル 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
1 NHK岡山総合テレビ JOKK-DTV 32ch 2kW 24kW 岡山県 57万5544世帯
2 NHK岡山教育テレビ JOKB-DTV 45ch 26kW 全国放送
1 NHK高松総合テレビ北讃岐局 NHK北讃岐DG 24ch 200W 6kW 香川県 約20万3000世帯
2 NHK高松教育テレビ北讃岐局 NHK北讃岐DE 13ch 全国放送
4 RNC西日本放送高松本局 JOKF-DTV 20ch 2kW 20kW 岡山県・香川県 74万4984世帯
5 KSB瀬戸内海放送岡山本局 JOVH-DTV 30ch 23kW
6 RSK山陽放送岡山本局 JOYR-DTV 21ch
7 TSCテレビせとうち岡山本局 JOPH-DTV 18ch 20kW
8 OHK岡山放送岡山本局 JOOH-DTV 27ch 24kW
※全局に指向性あり

[編集] 地上アナログテレビジョン放送送信設備

ch 放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
3+ NHK岡山教育テレビ JOKB-TV 映像10kW/
音声2.5kW
映像44kW/音声11kW 全国放送 約75万世帯
5+ NHK岡山総合テレビ JOKK-TV 映像68kW/音声17kW 岡山県 約83万5000世帯
9 RNC西日本放送高松本局 JOKF-TV 映像60kW/音声15kW 岡山県・香川県 -
11 RSK山陽放送岡山本局 JOYR-TV
23+ TSCテレビせとうち岡山本局 JOPH-TV 映像20kW/
音声5kW
映像280kW/音声69kW
25 KSB瀬戸内海放送岡山本局 JOVH-TV 映像280kW/音声71kW
35 OHK岡山放送岡山本局 JOOH-TV 映像240kW/音声60kW
※3ch、5ch、23chはオフセット+10kHz局
※5ch、9ch、11chは無指向性。その他は全局指向性あり
※RNC旧親局は高松市五色台青峰に設けられており、金甲山に移設の形とした為チャンネル及び名称はそのまま。

[編集] FMラジオ放送送信設備

周波数(MHz) 放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
76.8 FM岡山 JOVV-FM 1kW 2.6kW 岡山県 約35万6000世帯
88.7 NHK岡山FM放送 JOKK-FM 3kW
※全局に岡山県方向への指向性あり

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

隣県の放送送信所

[編集] 外部リンク


FMラジオ放送

最終更新 2009年11月25日 (水) 02:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【金甲山送信所】変更履歴

ご利用上の注意