鍵 (道具)

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南京錠

(かぎ:Key)と錠前(じょうまえ、じょう:Lock)は、や物品などに取り付けて、他者が容易に移動や開閉できないようにするための道具自動車などのエンジンを始動する場合にも鍵が使われる。人身や財産の保護、保安などの目的で用いる。

日常会話では、鍵と錠前をまとめてと呼ぶ場合が多い(例:「鍵を掛ける」)。そのため、本ページでは鍵と錠前の両方を記述する。

目次

[編集] 概要

錠前は固定を行う機構の側であり、はそれを開閉(開錠、施錠)するための道具である。建築物や自動車の扉に使われているほか、金庫やスーツケース、机、鞄など、日常生活のあらゆる場所に設置されている。錠前によっては合わせ数字などで開閉を行うため、鍵と錠前が一体のようになっている物もあり、これを符号錠という。

現在、よく使われている鍵はシリンダー錠である(後述)。

なお、携帯電話などで実用化されている生体認証技術も、広義の鍵に当たるといえる。

[編集] 歴史

鍵の歴史は古く、世界で最も古い鍵はエジプト錠と呼ばれるもので、紀元前2000年ごろには存在していたといわれる。それ以前は紐を複雑な結び目で結んで鍵の代わりとしていた。 ルイ16世 (フランス王)の趣味は鍵と錠を制作することであった。

中世ヨーロッパにおいて、家の鍵は妻の象徴だった。なぜなら、鍵は家の財産を管理する事を象徴するものであり、家(いわゆるウチ)の諸事を取り仕切るのは家長の妻だったからだ。夫婦が離縁するとき、妻は夫の家に鍵を置いて出て行くことで離縁の意思表示をした。 また、鍵は錠前に差し込んで結界を生成したり解除したりするので、簡単な魔除けにもされたといわれている。(狼男に打ち込む銀の銃弾の材料に、十字架が調達できない場合は鍵を使えばよいといわれていた。[要出典]

日本で最古の鍵とされるのは、1998年に野々上遺跡(大阪府羽曳野市)から出土した「海老錠」とされ、正倉院にも唐から伝わったと思われる海老錠が収められている。海老錠は古風に「魚鑰」(ぎょやく)ともいうが、錠は古くは「」「」とも表記され、地方を治める国府では、国司の印と正倉の鑰が、令制国統治の証明とされていた。

また、中世都市の城門の鍵は、都市の象徴であった。その名残で、現在でも姉妹都市の提携をするときには、鍵を交換する。

[編集] 江戸時代の日本

江戸時代の日本では、庶民にとって鍵はほとんど必要のないものだった。当時の治安は大変よかったうえに、用心する際はほとんど心張り棒で戸締りをしていたからである。鍵をかけるのは当時の金持ちがにかけるぐらいであったが、その鍵は手で簡単に開けられるようなものなど、防犯の意味をあまり成さず、ほとんど飾りだけのようなものが多かった。ただし、城門の閂(かんぬき)には頑丈な錠前が備え付けられていた。

武器の需要が減り、仕事が減った刀鍛冶ら武器職人によって、和錠と呼ばれる手の込んだ造りの錠前が作られるようになった。

[編集] 鍵・錠前の種類

シリンダー錠の構造

[編集] シリンダー錠

シリンダー錠は筒を組み合わせた形状の錠前で、これに鍵を差し込み、回転させることで開閉する。シリンダー錠の内部には、普段は開閉をさえぎるためのピンが複数本あり、このピンはそれぞれ一定の押し具合により開く構造になっている。シリンダー錠の鍵は、このピンを押し、全てのピンが同時に開いて錠前が回転するように働く。代表的なものにピンタンブラー錠がある。

[編集] U字ロック

自転車バイクなどで使用される。U字型部分と棒状部分(ともに主に金属製)からなり、U字部品に車輪などを通した上で両者を一体化させることによりロックする。

詳細は「U字ロック」を参照

[編集] 和錠

和錠と呼ばれる当時の錠の構造は、内部の重ね板バネを鍵で挟むことによって抜けるようになっているものが多い。和錠には、知恵の輪のような鍵や、豪華に金箔が張られた錠、重さが数キログラムもある錠、が描かれた芸術性のある錠、仕掛けを解かないと鍵穴が見つからない錠、一つの鍵穴に複数の鍵を順番に差し込まないと開錠できない錠、等、様々な錠前と鍵が存在した。現在でもそれらを収集するコレクターが存在する。

[編集] 南京錠

南京錠もしくは西洋錠は、シリンダー錠の一種で、箱状の本体とU字型の金属の足(ツル)からなる錠。鍵で内部のシリンダーが動かすことにより、ツルが持ち上がり、一方の足と本体の間に空間が生まれる。この空間にチェーンなどを組み入れてロックさせる。既に、江戸時代初期には伝来していたと考えられており、海外から伝わった「小さい」、「珍しい」という当時の意味で南京と名付けられている(他の用例: 南京豆南京虫など)。南京錠が、現在の南京市の名産であったという意味ではない。同じく江戸期に発展した和錠とは対なす意味となる。
最近の日本製の物では、本体に真鍮、ツルにステンレス、または鋼鉄に真鍮でメッキした物などが主に使われる。

[編集]

(かんぬき)は、を閉めるために使う部品で、錠前の一種である。閂錠(かんぬきじょう)、関木(かんぎ)、貫の木(かんのき)ともいう。
門や扉、などのを閉ざすために、左右の扉もしくは扉と壁部分にそれぞれ設けた状の金具に棒状のものを横向きに通し、開閉できない様にする仕組みである。また、より安全性を強固にするために、閂自体にも錠前を付けている場合もある。
素材は製のものから金属製のものまであり、サイズも、使用する門扉に合わせ様々な種類がある。
元来は「貫の木(かんのき)」だったのが変化して「かんぬき」になったという説もある。
なお西洋にも古くから閂は存在していた。

[編集] その他

  • ピンタンブラー
  • ディスクタンブラー
  • ロータリーディスクタンブラー
  • マグネットタンブラー
  • ウェハータンブラー
  • 八万ロック
  • ディンプルキー
  • マルティロック
  • 電子鍵
  • 生体認証

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

[編集] 注釈


最終更新 2009年11月13日 (金) 04:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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