鎌倉ものがたり

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鎌倉ものがたり(かまくら- )は、まんがタウン双葉社発行)に連載されている西岸良平漫画作品2009年7月現在、コミックスは26巻まで発行している。

目次

[編集] 作品概要

  • 1984年2月9日号から漫画アクションに月1回のペースで連載開始、2000年8月22日号まで。その後まんがタウンに移籍(創刊号の2000年12月5日号から再連載)、現在に至る。
  • 神奈川県鎌倉市を舞台にしたミステリー作品だが、回によって事件推理などとはかけ離れ人情モノや怪談に近い話もあり、他のミステリー作品と異なりほのぼのムードが強く、他の誰にも真似の出来ない西岸ワールドの真骨頂となっている。
  • 連載初期は殺害シーンなど残酷な描写もあったが、まんがタウン移籍後は事件の描写が説明を中心にするなど緩和されている。
  • 単行本は連載順に収録されている通常の単行本以外に、近年ではコンビニコミック版や文庫版、傑作選なども刊行されている。
  • 第38回日本漫画家協会賞大賞受賞作品。

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

[編集] 設定

  • 作中の鎌倉は霊力に覆われ人間と妖怪が共存しており、地獄や魔界などが描かれる事もある。
  • また、葉山ではタヌキも戸籍があるという設定であり、人間と同様に扱われている。

[編集] 登場人物

[編集] 一色家

一色正和(いっしき まさかず)
神奈川県鎌倉市長谷1丁目に住んでいるミステリー作家。35歳(連載初期では32歳)。鎌倉高校東京大学文学部卒業。もと東大全共闘。数々の怪事件を解決する凄腕の人物。だが、本業に関してはやや遅筆であり、締め切りギリギリに原稿を出すこともある。趣味が多く、熱帯魚飼育や鉄道模型絵画音楽鑑賞、雑貨・骨董品収集などを行うが音楽の才能はあまりない。また、昔は漫画家志望であったが、あまり絵は上手ではないようだ。アウトドア派であり、オフの日は鎌倉周辺を散歩したり、ドライブすることが多い。なかなかの食通でもあり、美味しいお店によく亜紀子を連れて行っている。愛車はベンツ・クーペ2/3。優男風な外見とは裏腹に武道を嗜んでおり、剣道三段で(学生時代は県大会の優勝経験もあるほど)、柔道合気道の腕前もある。痴漢にあった小学生を自分の武術で助けたこともある。魔物などとの戦闘時に銃を装備することはあまりなく、戦闘時には「木刀」が主な装備品。祖父は民俗学者、父は大学教授だが、母を含めてそれぞれ死別している。ハンサムで、ミステリアスな部分があるともされる人物でもある。しかし、唯一の欠点は高所恐怖症。またギャンブルが嫌いであるがパチンコだけはたまにやる。鎌倉という土地を心から愛している。
代表作は『由比ヶ浜殺人事件』、『名探偵一色亜紀子』シリーズなど。爆発的にヒットしているわけではないが、作品がドラマされたり地元でイベントが行われるなどミステリー作家としてある程度の支持を得ている。一方、魔界では何故か笑えるユーモア小説として人気があり、魔界の文学賞を受賞した時は喜びながらもユーモア小説としての評価に疑問を持っていた。
一色亜紀子(いっしき あきこ)
正和の妻。23歳(連載初期では21歳)であるが、子供っぽく見えるため、正和と親子あるいは兄妹、一色家のお手伝いさんに見られることが多い。旧姓は中村。実家は東京都練馬区大泉学園にある。父、祖母、母、妹の由美子、弟の政彦がいる。正和とは短大在学中に文芸社という出版社のアルバイトで知り合った。正和を呼ぶときには「先生」と「正和さん」を使い分ける(第三者と話すときは「主人」とも呼ぶ)。料理の腕もなかなかで、亜紀子の作ったものは正和も喜んで食べている。少女漫画とディズニーアニメが好き。注射が大の苦手。正和の主要作品「名探偵一色亜紀子」シリーズのモデル。本人曰く「本当に好きになったのは正和さん」。結婚してなお一層夫を愛し、鎌倉という土地も愛する、正和にふさわしい妻である。

[編集] 一色家に関わる者とその友人

大河原キン(おおかわら きん)
一色家に出入りしている家政婦。家事万能。正和が子供の頃から知り合っている家族同然の人物。かつては住み込みで働いていた。夫を日清戦争で亡くした過去を持つ。推定年齢は約120歳だが、家事などをする体力はある。一度、死にかけたことがあるが亜紀子に助けられた。
一色宏太郎(いっしき こうたろう)
正和の父。周囲の期待から大学教授になったが、妻以外には内緒で「湖南独伊留」のペンネームで小説家としても活動していた。子供の頃の正和は湖南を母親の浮気相手と勘違いしていた。キンいわく、横須賀線投身自殺したらしい。
一色絵美子(いっしき えみこ)
正和の母。正和が子供の頃に亡くなったが現在でも正和を見守っており、送り火の際に亜紀子に「正和を頼みます」と話した。
中村由美子(なかむら ゆみこ)
亜紀子の妹。東京の亜紀子の実家に住んでいる。鎌倉で魔物に翻弄されるが、かえって鎌倉好きを増長されている。初期はオリジナルのキャラだったが、最近は「三丁目の夕日」の加藤ひろ子に酷似(鼻の下にそばかすがあるのが由美子)。
戸成(となり)
一色家の隣に住む夫婦。夫がストレスや飲酒でオオカミやトラになると言う特異体質。正和を子供のときから知っており、ある秘密を黙認。子供が生まれた回があったが、以降は一切登場していない。
千葉周作(ちば しゅうさく)
正和の高校時代の友人で当時の剣道部四天王の1人。職業はカメラマン。父を早く亡くし、女手一つで自身を育てた母を癌で亡くしている。自身も末期癌にかかるがある事件で品種改良された特殊な洋ランの力で回復。夫人がいる。一度だけ誤認逮捕された。
柳生十平(やぎゅう じっぺい)
正和の高校時代の友人で当時の剣道部四天王の1人。やや奔放なところがあり、魔物の経営するバーで泥酔状態になった際に別人の霊に体を乗り移られ、霊魂だけの状態になった事がある。ややキツめの夫人がおり、子供が一人いる。
赤銅鉄之助(あかどう てつのすけ)
いずれも当時の剣道部の四天王の1人。眼鏡を掛けている。四天王の中では目立ったエピソードが描かれていない。

[編集] 警察関係者

大仏次郎(だいぶつ じろう)
鎌倉警察署署長。事件になると先頭に立って現場を仕切る。正和とは知り合い。鎌倉大仏がモチーフ。文学者の大佛次郎(おさらぎ じろう)からとった名前と推測される。三丁目の夕日にも登場したことがある。瓜二つの兄が奈良警察署に勤務している。
恐山妖介(おそれやま ようすけ)
鎌倉警察署特捜部刑事。青森出身のお寺の次男坊で、イタコ降霊術)を使って事件を解決する。たまに、見ず知らずの霊や生き霊が取り付く事もあり、憑依されている間の記憶はない。
稲荷(いなり)
鎌倉警察署心理捜査課刑事。コックリさんを使って事件を解決する。父親は人間、母親は和泉国信田の森の白狐とされる。婚約者をある事件で亡くした過去があるが、後にその事件の犯人を別の事件の際、自らの手で逮捕した。
川原河太郎(かわら かわたろう)
鎌倉警察署特捜部刑事。母親は人間だが父親は河童である。河童の血を引くため水中でも呼吸が可能で優れた嗅覚も持っているが、地上では人の顔が上手く見分けられない。水晶玉を使った占いが得意。
腐乱軒修太(ふらんけん しゅうた)
鎌倉警察署の遺体解剖医(嘱託)。本職は由比ヶ浜近くで営む歯医者で、叫ぶほど痛いが一回の治療で完治させる腕を持つ。
鑑識官
鎌倉警察署の鑑識。眼鏡をかけた二十代から三十代を思わせる男性。本名は不明。基本的に仕事をそつなくこなすが、誤認逮捕に至った失態をした事もある。
仁蛭京助(にひる きょうすけ)
警視庁一課の刑事。手違いで鎌倉署に転勤し、その後葉山署横須賀署と転勤を繰り返す。正和のファンらしい。
鬼塚平蔵(おにづか へいぞう)
葉山署の刑事。正義感が強くマジメな性格だが、頑固過ぎるところがある。
海苔巻署長(のりまきしょちょう)
葉山署の署長。葉山署の隣に家を持ち妻と二人暮しである。
狸山ポン吉(たぬきやま ぽんきち)
葉山署のタヌキの刑事。事件の被害者に変装したりタヌキ関連の事件を受け持つことが多い。

[編集] その他(人間)

葉山仙人(はやませんにん)
葉山の山奥に住む仙人。たまに町に出て山菜売りや掛け軸の展示などを行い酒代などを稼いでいる。飼い猫に行かせるときもある。
鎌倉ルパン(かまくら るぱん)
主に鎌倉市内の高級品などを多数の部下と共に奪う怪盗。変装の名人で正和のライバル。犯行前には予告状を送り、正和を犯行に利用する事もあるが、却って裏目に出てしまい失敗することもある。正和の遅筆ぶりに苦言を呈した一人。
小林さん(こばやし-)
鎌倉ルパンの部下の一人。普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を取った姿は正和曰く「年増の美人」。「三丁目の夕日」の夕日小学校4年3組担任、山村先生に酷似。
零久田汎仁丸(れくた はにまる)
八ツ橋大学(一橋大学のパロディ)異常犯罪心理学研究所所長。トカゲのような顔つきで眼鏡をかけた初老の男性。犯罪心理に長けており、難事件の解明に協力する事もある。音響関係の解析も行うことがありオーディオマニア。名前は羊たちの沈黙ハンニバル・レクター博士からと思われる。
札仁玄馬(さつじん げんば)
月刊推理の編集長。いつも正和に原稿の催促の電話をしている。
林串勝(はやし くしかつ)
月刊推理の副編集長。長らく正和の担当を務めていた。正和は失敗も多めに見る事から仕事に慣れるために、新人編集者を担当に就けることが多いらしい。
御成三太夫(おなり さんだゆう)
御成流忍術の継承者。普段は忍者である事を隠し探偵業を営んでいる。正和の難事件解明や犯人逮捕に何度か協力している。
健さん(けん-)
鎌倉簡易裁判所判事。正和の大学の先輩。背中一面に唐獅子牡丹刺青を入れていて、外見からヤクザと思われる事がある。モデルは高倉健遠山の金さん
静さん(しずか-)
正和の行きつけの居酒屋「静」の店主。三丁目の夕日にも似た外見のキャラクターが登場する。
柳生百合子(やぎゅう ゆりこ)
正和の友人、柳生十平の妻。眼鏡をかけたキツめの美人。

[編集] 作家の面々

松本清一(まつもと せいいち)
高名なミステリー作家の一人。ある事件で正和とトラブルが起こるが、誤解が解けた後は和解、交流を深める。資料を駆使した謎解きが特徴。名前は松本清張からきているようだ。

[編集] その他(人間以外)

猫王(ねこおう)
亀ヶ谷に住む年齢100歳以上の猫の化身妖怪であり、猫の総大将。
子牛ほどの大きさで魔力を持ち、人間の言葉も話せる。ケンカも大型犬や外来種動物より強く、人間の頼みを引き受けたり、他の猫を助けたり義理堅い一面を持つ。猫達は勿論、人間達からも人望が厚い。三丁目の夕日にも登場したことがある。
大山猫の血が流れている腹違いの弟がいる。
若様(わかさま)
妖怪の総大将である高麿の宮家の長男。相当な魔力を持つが、気弱でわがままな性格のため番頭は頭を悩ませている。婚約者がいたが、亜紀子の友人の旦那と駆け落ちされ、その際に亜紀子に一目惚れする。一度だけ、自身の命を狙っていた魔物を強力な魔力で倒した事があるが、同時に恐怖で気絶していたため覚えておらず普段は魔力を使いこなせない。
番頭(ばんとう)
高麿の宮家に使える妖怪。若様の世話役を務めており、子供っぽい若様に頭を悩ませているが、いつかは後継者にふさわしい妖怪になってくれると信じている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月13日 (金) 14:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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