長崎電気軌道500形電車

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長崎電気軌道500形電車(ながさきでんききどう500がたでんしゃ)とは、1966年に導入された長崎電気軌道路面電車である。2009年現在、501から506までの6両が在籍する。

500形電車

目次

[編集] 概要

360形は当初1961年から1963年にかけて合計21両を導入する予定であったが、財政難から1961年と1962年に導入された合計14両で導入は打ち切られた。そんな中、老朽化が著しかった木造車を置き換えるべく、初のワンマンカーとして1966年にナニワ工機で製造されたのが、本形式である。

以後、1980年2000形まで長崎電軌では新造車の導入は中断され、その間は廃止となった他都市からの譲受車で車両増備が行われることとなった。

[編集] 車体

本形式は370形を基本に改良・見直しを行った軽量構造の全金属製車体を新造した。

370形からの変更点は、

  • 中央扉を折戸から引き戸に変更。
  • 側窓の一部を使用していた方向幕を窓上の幕板部に移設し、車掌台が廃止されたことから窓配置をD4D(1)2(D:客用扉、(1):車掌台)からD4D13に変更。
  • 前面を3面折妻構造とし、側窓より1段低くされていた前面窓を側窓と同じ高さに変更。
  • 工作の簡易化を意図して、角の丸みを少なくして角張った造形に変更。

などで、低コスト化を強く意識しつつ、全体的には軽快感を増した明朗なデザインにまとめられている。

[編集] 主要機器

コスト削減を目的として、当時段階的な路面電車網の廃止を実施していた大阪市交通局から譲受した、大阪市交通局1701形電車の廃車発生品を流用した。

[編集] 電装品

制御器は直接式のKR-8、主電動機はSS-50(端子電圧600V時定格出力37.5kW)という標準軌間向け路面電車用としては標準的な構成の機器が採用されている。

KR-8は本来三菱電機イングリッシュ・エレクトリック社製のDBI-Kシリーズと呼ばれる直接制御器を模倣して設計したものであるが、泰平電鉄機械など各社が同等品(その中には日立製作所DR BC-447のように大手メーカーによる改良コピー品も含まれていた)を製造したため、戦後の日本における事実上の路面電車用標準制御器となったモデルである。

これに対し、SS-50は戦後、1372/1435mm軌間路面電車用標準電動機の一つとして制定され電機メーカー各社で量産されたものであり、その型番は「50馬力標準軌間用標準電動機(Standard motor for Standard gauge-50ps)」を意味する。大阪市交通局1701形が搭載していたのは三菱電機製で、MB-245-Lという同社製としての型番が与えられている。

[編集] 台車

台車は当初、J.G.ブリル社製Brill 77Eを模倣した住友金属工業製鋳鋼軸バネ式台車であるKS-40Jが装着されていたが、1986年の西鉄北九州線部分廃止時に譲受した、バーフレーム構造のウィングバネ式台車である汽車製造K-10に全車とも交換され、乗り心地の改善とバネ下重量の軽減が図られた。

[編集] 運用

就役開始後、本形式は初のワンマンカーとして重用され、1982年の長崎大水害時にも被災廃車は発生しておらず、現在も6両全車揃って稼働中である。

なお、冷房化は全車とも1984年に施工されている。全車両長崎スマートカードに対応している。

[編集] 主要諸元

  • 製造初年:1966年
  • 全長:11.500m
  • 全幅:2.270m
  • 全高:3.665m
  • 自重:15.5t
  • 車体構造:全金属製
  • 定員(着席):82(34)人
  • 出力・駆動方式:37kw×2
  • 車種:電動客車(ワンマン)

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最終更新 2009年9月23日 (水) 03:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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