東京都交通局2000形電車

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長崎電気軌道700形701(元都電2000形2018)都電時代の塗装に復元されている

東京都交通局2000形電車(とうきょうとこうつうきょく2000がたでんしゃ)は、東京都交通局が保有していた路面電車の一形式である。1943年(昭和18年)に製造された木造の2000形と、1951年(昭和26年)から製造された鋼製の2000形がある。本記事では双方について記述する。

目次

[編集] 木造2000形

1943年に火災によって焼失した木造の3000形の一部を復旧改造した車両である。全部で14両が製造された。改造に際し、台枠の延長・乗降口の拡張・丸屋根化などの改修が行われた。当初は3000形として運用されたが、後に2000形に改番された。1950年からは台車を改造し、杉並線で運用されたが、新2000形が登場すると更に改番が行われた。最後に残った8両は2051~2058に改番され、1958年に8両とも鋼体化され2500形となった。

[編集] 鋼製2000形

東京都交通局2000形
車両定員 94人(座席30人)
全長 11700mm
全幅 2154mm
全高 3400mm
車両質量 15.0t
軌間 1067mm
電気方式 直流600V
モーター出力 37kW×2
主電動機

MT-60A

神鋼電機 TB-28A
歯車比 14:63=1:4.50
制御装置

三菱電機 KR-8(直接制御)

芝浦 RB200A(直接制御)
駆動装置 つり掛式
ブレーキ方式 SM-3形空気ブレーキ・電気ブレーキ
製造メーカー 日本車輌ナニワ工機日本鉄道自動車
備考 台車形式: D-10N・D-16N・D-16NA

1067mm軌間の杉並線用に、1951年(昭和26年)から1955年(昭和30年)にかけて製造された12m級の中型低床ボギー車である。木造車[1]を鋼体化したものと新製車があり、2001~2024の24両が製造された。

外観デザインと車体の大きさ[2]などは、同時期に量産されていた3000形と基本的に同一であるが、車体の前後が絞られているため、3000形よりも狭幅の車体に見える。

杉並線廃止後は、1372mm軌間用に改造され、広尾営業所などで1969年(昭和44年)まで使用された。

[編集] 製造年による差異

[編集] 2001~2010

1951年(昭和26年)に、西武鉄道引継車の200形・250形、杉並線で使用されていた木造3000形、木造4000形の鋼体化改造車として日本車輌で製造された。台車は種車[3]のD-10Nである。

車体は3000形の1951年製と同様に、側面窓の幅が従来より拡大され、窓数が9個になっている。

[編集] 2011~2012

1952年(昭和27年)に日本鉄道自動車で製造された木造3000形の鋼体化改造車で、外観、台車などは2001~2010と同一である。

[編集] 2013~2015

1953年(昭和28年)にナニワ工機(現・アルナ車両)で製造された新製車。前面の方向幕が大型になり、側面の床下にスカート[4]が付けられ、台車もD-16Nに変更された。

[編集] 2016~2017

1954年(昭和29年)に日本鉄道自動車で製造された木造2000形の鋼体化改造車である。2013~2015と同様の大型方向幕と側面スカートを持つ。側面の窓数が8個に変更され、側面窓枠と乗降扉が金属製になったが、台車は種車のD-10Nを使用した[5]

[編集] 2018~2024

1955年(昭和30年)にナニワ工機東洋工機[6]製造された新製車である。7000形の予算7両分を転用して、7000形に近い仕様で製造された[7]

窓や乗降扉の配置は2016~2017と同一だが、窓がアルミサッシになり、乗降扉は7000形同様に下半もガラス入のものが使用された。前面も、運転台のある中央の窓がHゴム支持となり、わずかに角度を持たせるなど、7000形の要素を取り入れたものとなっている。外板はスカートが一体化され、窓上下の帯もなくなり、塗装色も7000形と同じ緑色の濃淡2色とされた。台車は軸受がコロ軸受に変更されたD-16NAを使用する。

[編集] 配置と運用

登場時は1067mm軌間の杉並線(14系統・新宿駅前~荻窪駅前)専用の車両だった。1963年(昭和38年)12月に杉並線が廃止された後は、2500形とともに1372mm軌間用に改造[8]されたが、1965年9月まで休車状態[9]で保管された。復活後は三田営業所(3系統)・目黒営業所(5系統)・広尾営業所(7・8・33・34系統)・早稲田営業所(15・39系統)で運用された。路線縮小に伴い廃車、譲渡が行われたが、1969年10月の広尾営業所と7・33・34系統廃止により全車が廃車となった。

[編集] 譲渡

[編集] 長崎電気軌道700形

2000形の最終製造グループにあたる2018・2019・2020・2021・2022・2024の6両が、1969年8月に長崎電気軌道に譲渡され700形(701~706)となった。

入線にあたり、九州車輌で台車を1435mm軌間用に改造したほか、ワンマン運転対応化工事、車体塗装変更などが実施された。このうち701(元2018)は1985年に長崎電気軌道開業70周年記念として都電時代の塗装に復元され、2008年10月現在でも在籍している。

冷房装置が搭載されていないため定期運用に就くことはないが、イベント時などに臨時列車として営業運行される。定期運用に就く他の車両とともに長崎スマートカードに対応している。

2008年現在の保存車両としては703号(五島市内で静態保存。但し保存状態はかなり悪い)と705号(長崎市立南幼稚園にて静態保存。運転台部分のみのカットボディ)が現存する。かつては702号と704号も保存されていたが解体されている。

[編集] 脚注

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  1. ^ 形式は同一だが、木造2000形の改造名義は2両のみ。
  2. ^ 3000形と全長は同一、全幅が40mmほど小さい。
  3. ^ 実際には西武鉄道引継車は高床車であり、書類上だけという可能性が高い。
  4. ^ 2018以降と異なり別部品を取付けていた。このため、後年は外されてしまった。
  5. ^ 1372mm軌間改造時に2013・2014のD16Nと交換したため、最終的には2001~2014がD-10、2015~2024までがD-16になった。
  6. ^ 日本鉄道自動車は1954年(昭和29年)5月に社名を東洋工機に変更した。
  7. ^ そのため7000形は100両新製の予定だったが、7093でストップした。
  8. ^ 改造は大栄車輌で行われた。D10N・D16Nは1372mm軌間用の台車枠に長軸の車輪を使用したものだったので、改軌自体は車軸の交換のみで済む。
  9. ^ 杉並線廃止と同時に誤って車両も廃車にしてしまったため、再度設計認可を取る必要が生じたことによる。

最終更新 2009年1月10日 (土) 06:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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