閃光電球
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閃光電球(せんこうでんきゅう)は、フラッシュバルブ(Flashbulb)とも呼ばれ、エレクトロニックフラッシュ(いわゆるストロボ)の普及以前に盛んに使用された、撮影時にシャッターと同調させてフラッシュガンに装着して発光する写真撮影用の照明。普通は電流で発光させるが、機械的衝撃で発光させるバルブもある。
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[編集] 概要
閃光電球は発光器(はっこうき)、もしくはフラッシュガンと呼ばれる、小型のアンブレラを持ち、発光用の電池とコンデンサを収めた装置を必要とする。(ガンは大型のコンデンサーを必要としない為)小型軽量の発光器と、カメラをシンクロケーブルで接続することでシャッターと同期して発光する。一般に光量が多く発行時間が長い反面、ストロボに比べて発光するまでのタイムラグが大きい欠点がある。
エレクトロニックフラッシュ(ストロボ)との最も大きな違いは、金属を燃やすことで光を得ることである。そのメカニズムは、ビニールで保護したガラスのバルブの中に発光材(アルミニウムまたはジルコニウムの燃焼を容易にするための細く線状にしたもの)を封入し、タングステン線とジルコンを主剤に酸化物(過塩素酸カリ、酸化鉛など)を混入した着火剤により、フラッシュバルブをガンに取り付け電流を流すと、タングステン線が最初に加熱されて燃え、これが球の中に飛び散り発光剤に引火して大光量を発する。たいていガラスのバルブはこの時のガス圧でひび割れし、また一般的な電球におけるフィラメントに相当するタングステン線も燃焼・蒸発により断線する。従って使い捨てであり、写真を一枚撮影するたびに新品のバルブと交換が必要となる。発光直後は高温なので、交換作業には注意が必要である。
連続して使用する場合に電球の交換が煩わしいため、工夫された製品も現れている。これらは発光器が持つはずのアンブレラも(小さいながらも)内蔵しており、直接カメラに差し込んで使用する。
- フラッシュキューブ(Flashcube) - 4つの電球をひとつにまとめた立方体となっており、一度使うたびに90度回転させることで4回発光できる。インスタマチックカメラやポケットカメラ、ミノックスなどで使われた。
- マジキューブ(Magicube) - フラッシュキューブと同様だが、スプリングがマジキューブの根元にある接点を叩くことで発光するため、電源を持たないカメラに直接取りつけて使用できる。外観はフラッシュキューブと酷似しているが、差込口が異なるため間違える心配はない。
- フラッシュバー(Flashbar) - 複数の電球が横に並んだ構造となっており、それらを順番に発光させることができる。ポラロイドSX-70など対応するカメラの上部に差込口がある。レンズ前面のカバーを撮影時に持ち上げると、そのカバーに差込口が表れるものもある。
その他、エレクトロニックフラッシュであれば技術的に光量を変更することは容易であるが閃光電球は光量を変更することができない、多くの閃光電球はモノクロ用でカラー撮影の場合はカラー用のものが必要となる、などの欠点がある。
黎明期のエレクトロニックフラッシュは光量が小さく大光量を必要とする際には閃光電球が使用されたが、大光量のエレクトロニックフラッシュが製品化されるに従い廃れた。
[編集] 発光タイミングによる分類
シンクロ接点も参照のこと。
- M級
- 一番一般的な規格。M接点に設定したレンズシャッターで使用する。
- FP級
- FP接点に設定したフォーカルプレーンシャッターを高速で使用する。後幕が閉まり終わるまで光り続けるよう発光時間が長く設定されている。
- MF級
- 即座に発光する。X接点で使用する。
[編集] 主要メーカー
- 松下電器産業/ウエスト電気 - 現パナソニック フォト・ライティング
- 東芝
- フィリップス
- シルバニア(SYLVANIA)
- ゼネラルエレクトリック
- ウェスティングハウス
[編集] 参考文献
- 小秋元隆輝 "35mm精密カメラ"(復刻版)1996年 朝日ソノラマ ISBN 4-257-12014-2
- 日本写真学会写真用語委員会 "写真用語辞典" 1976年 写真工業出版社
- 三省堂編修所 "コンサイスカタカナ語辞典" 第3版 2005年 三省堂 ISBN 4-385-11060-3
[編集] 関連項目
- プリントゴッコ - 初期の製品でこの閃光電球が使用された
最終更新 2009年11月24日 (火) 13:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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