間の楔
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間の楔(あいのくさび)[1]は、吉原理恵子の小説である。この小説はボーイズラブを扱った雑誌である小説JUNEに1986年12月から1987年10月までに連載され、1992年に文庫版が売り出された。この小説は、男性が髪の色によって階級を決められている近未来が舞台となっており、Blondieという高い地位にあるイアソン・ミンクが、 Mongrelという位にいる黒髪の男リキと出会い、そのリキをペットにすることから物語が始まる。このような2人の不幸な恋愛だけでなく、この小説はカースト制度や社会的排除といった問題にまで発展していく。
この小説のOVAは1992年8月と1994年5月にアニメ・インターナショナルカンパニーからリリースされた[2] 。 1993年には本編では明かされなかった時代に焦点を当てたドラマCD『間の楔 DARK-EROGENOUS』が出た。 Digital Manga Publishingは北米での英語版出版のライセンスを取得し、ケリー・クイン訳で英語版を出した。 Digital Manga Publishing版『間の楔』は、Ai no Kusabi: The Space Betweenというタイトルで出版されており[3] 、第1巻は2007年12月に発売され、残りの5冊も2008年度中に出版される予定である。[4] なお、日本国外でのOVA発売のライセンスを取得している企業は現時点ではない。
2007年5月からはmee-Maker(メーメイカー)によるドラマCDシリーズが発売されている。2009年秋からはKENMedia(ケンメディア)によるOVA(全13話)が発売される予定。
目次 |
[編集] あらすじ
―愛にもいろんな形がある。憎しみ合うことでしか存在できない、そんな関係もあるんだ。
スラムの雑種とタナグラのブロンディー、ペットと主人。歪んだ関係でしか結びつけない、リキとイアソン。その間に存在するのがどんな感情であっても、お互いを意識せずにはいられない、惹かれ合わずにはいられない2人。歪んだ関係に苦しみ鎖に縛られながら、やっと2人だけの穏やかな最期のときを迎える。
[編集] 登場人物
- リキ
- 他を惹きつけずにはいられない強烈な個性の持ち主。羨望にしろ、妬みにしろ、そこに存在するだけで周囲の人間のあらゆる欲望を刺激してしまう。イアソンも意識せずその強烈な魅力にとりつかれた1人。またそのカリスマ性は素晴らしいものがあり、「バイソンのリキ」「スラムの稀獣(バシュラ)」「ダークのリキ」など様々な通り名を持つ。
- 自分をペットとして束縛するイアソンに対しては、恐怖や憎悪だけでなく、その行動の裏に愛情や好意をかすかに感じており戸惑っている。好きなのかもしれない…とカッツェに語ったとおり、複雑な感情を抱えつつもイアソンへは愛情も確かに感じているようで、最期のときをイアソンの傍で過ごすことを選んだ。
- イアソン・ミンク
- タナグラのブロンディー。創造主ユピテルと対話することのできる地位にいる、エリート中のエリートである。脳以外は人工体であるアンドロイドというだけあり、端正な顔立ちと美しい金髪、均整のとれた素晴らしいプロポーションをしている。
- リキと出会うことで初めて人間らしい感情を知る。当初はリキに対する感情が何かわからなかったが、徐々に愛しい、愛していると自覚するようになった。それゆえにスラムの雑種とタナグラのブロンディー、ペットと主人という関係でしか結ばれないことを苦々しく思いながらも、その鎖に縛られ続けていた。
- ラウール
- ブロンディーの中でイアソンが唯一心を許している、親友のような立場にある。リキに執着するイアソンに対して、度々忠告したり「おまえの頭の中をいじるのはごめんだぞ」などと言ったり、心から心配している。
- ガイ
- バイソンのNo.2。リキのかつての同棲相手(ペアリングパートナー)であり、自他共に認めるリキの右腕。精神的な面でもリキから全幅の信頼を置かれている。リキをイアソンから解放するために少々過激な行動に出てしまい、その結果リキと自身の片腕を失ってしまう。
- カッツェ
- 闇マーケットでその名を知らない人はいない。通り名は「スカーフェイスのカッツェ」。頬に切り傷をもつ、冷たい美貌の持ち主。かつてイアソンのファニチャーを5年間も務めていたが、システムの中核にハッキングしたことが発覚し、罰として命と引き換えにイアソンの手足となり一生闇マーケットで働くことになった。頬の切り傷はその際イアソンによって負わされたもの。ハッキングの腕はイアソンも認めるほどで、頭の回転も速く、イアソンをして「スラムの雑種にしては頭が良すぎた」と言わしめた。
- ダリル
- イアソンのファニチャー。リキの世話係。
[編集] キャスト
[編集] カセットブック
[編集] OVA
[編集] ドラマCD(マガジン・マガジン)
[編集] ドラマCD(メーメイカー)
- リキ:伊藤健太郎
- イアソン:大川透
- ラウール:黒田崇矢
- カッツェ:三木眞一郎
- アレク:てらそままさき
- ガイ:鳥海浩輔
- ルーク:山中真尋
- シド:間宮康弘
- ノリス:青木誠
- オルフェ:飛田展男
- ギデオン:堀内賢雄
- アイシャ:子安武人
- ダリル:花輪英司
- ミメア:河原木志穂
- スティン:梶裕貴
- ルーサ:代永翼
[編集] 関連商品
[編集] カセットブック
- 間の楔(1989年5月31日)
[編集] OVA
- 間の楔(1992年8月)
- 間の楔 完結編(1994年5月)
[編集] 音楽CD
- 間の楔 オリジナル・サウンド・トラック(1992年10月10日)
- 間の楔 SENSE OF CRISIS(1993年12月10日)
- 間の楔 AMBIVALENCE(1994年3月25日)
- 間の楔 SYMPATHY(1994年7月10日)
- 間の楔 Sound Selection of "AI NO KUSABI" 祈り-ORACION-(1995年1月25日)
[編集] ドラマCD(マガジン・マガジン)
- 間の楔 DARK-EROGENOUS(1993年11月1日)
[編集] ドラマCD(メーメイカー)
- 間の楔I 〜DESTINY〜(2007年5月25日)
- 間の楔II 〜NIGHTMARE〜(2008年4月25日)
- 間の楔III 〜RESONANCE〜(2008年10月25日)
[編集] 脚注
- ^ Drazen, Patrick (October 2002). Anime Explosion! The What? Why? & Wow! of Japanese Animation. Berkeley, California: Stone Bridge Press, p.95. ISBN 1-880656-72-8. OCLC 50898281.
- ^ "Ai no Kusabi". AIC. 2008-02-01 閲覧。
- ^ "Juné Manga ~ Ai no Kusabi". Digital Manga Publishing (2007-11-20). 2008-08-13 閲覧。
- ^ "Juné Manga ~ News: October 2006". Digital Manga Publishing (2006-10-25). 2008-02-01 閲覧。




