阪急百貨店

阪急百貨店(はんきゅうひゃっかてん)は、大阪の梅田に本店を置く日本の百貨店。創業者は小林一三

株式会社阪急阪神百貨店阪急阪神東宝グループの中核企業エイチ・ツー・オー リテイリングの子会社)が運営している。

目次

[編集] 概要

1920年の創業の際には東京日本橋の老舗呉服店系百貨店白木屋を「出張売店」として招致し開店したが、1929年鉄道会社直営に切り替える形で開業した日本初の電鉄系百貨店であり、世界初のターミナルデパート。また、百貨店食堂の走りとしてライスカレーソーライス等を庶民に提供したり、沿線の行楽に向かう人々への弁当販売を手がける等、今日のターミナルデパートの雛形となった存在としても知られる。

今日でも「阪急うめだ本店」(大阪市北区)は沿線の豊かさを背景に関西一の売り上げを誇る。また、健康・スポーツ・アウトドアなどをテーマとする「イングス館」(本店の別館)や、2008年2月にオープンしたメンズ館(HEP NAVIOの地下1階から5階)がある。ちなみにメンズ館の売場面積は、「伊勢丹新宿店メンズ館」を抜いて日本最大である。

2008年11月26日には阪急西宮スタジアム跡地に建設されたショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」の核テナントとして新店舗を開店した[1]。また、2011年には福岡県JR九州博多駅新駅ビルの核テナントとして地上8階~地下1階部分に新店舗を開店予定である[2]

[編集] 阪急うめだ本店の大規模な建て替えプロジェクト

1936年の雑誌広告

1929年に創業した地上9階~地下1階で第1期から第9期に分けて増築された阪急うめだ本店(梅田阪急ビル)は、老朽化に伴ったことや大阪2011年問題をにらみ、耐震性を高めた複合ビル(新 梅田阪急ビル)として全面的に建て替えることが決定され[3]2006年7月現在、店舗の北側半分を残す形で営業と建て替え工事が並行して行われている。そして、2006年7月より南側部分の取り壊しが始まっており、南側部分の建て替え完成は2009年、北側部分を含めた工事の完了は2011年度に予定されている。建て替え後の梅田阪急ビルは、地上41階~地下2階(高さ187メートル)、延べ床面積が25万2千平方メートルとなる予定であり、阪急うめだ本店が同ビルの低層階部分(地上13階~地下2階)に再入居することで、営業面積を6万平方メートルから8万4千平方メートルへと拡大する予定となり、これによって日本最大級[4]の百貨店になる。また、地下1階部分の不自然な盛り上がりや、周辺地下街との段差(いずれも建設時期の関係によってできたもの)も解消される。

これに先立ち、シャンデリアや伊東忠太による壁画など優美な装飾で約75年間にわたり親しまれた、1階旧阪急梅田駅地上駅コンコース天井が、2005年9月13日限りで歴史に幕を下ろした。シャンデリアと壁画は取り外した上で保管され、新ビルにモニュメントとして使われるほか、新ビル自体にかつてのコンコースを髣髴させる空間を設置するという情報もある(朝日新聞大阪版2007年4月7日付「ぷらっと沿線紀行」など)。なお、シャンデリアは建設当時のものではない(当時の写真等より)。

[編集] 店舗

建設中の阪急百貨店うめだ本店(2009年2月10日撮影)
本館解体後の阪急百貨店うめだ本店(2007年11月21日撮影)
解体前の阪急百貨店うめだ本店(2005年8月27日撮影)※宝塚歌劇の看板の左側の窓より右側を建替え中
阪急うめだ本店サン広場館
(手前) 中央の超高層ビルは阪急グランドビル
うめだ本店前ドーム(2005年6月18日撮影)※現存せず
阪急梅田駅
駅旧コンコース側入口(2005年6月18日撮影)※現存せず
四条河原町阪急(2006年5月5日撮影)
有楽町阪急(2006年9月24日撮影)
千里阪急(2008年5月7日撮影)
西宮阪急(2008年12月11日撮影)
関西
  • 阪急うめだ本店(梅田駅前)
    通称「うめだ阪急」。地元や雑誌等では、「うめだ阪急」を略して「うめ阪(はん)」とも呼ばれている。ファッションやコスメ・ビューティー関連の商品力においては関西随一と言われ(一時期伊勢丹と阪急百は業務提携をしていたが、現在は提携を解消している)、特に女性ファッションの流行発信基地として、幅広い年齢層の女性に人気の高い店舗である。
    2008年9月30日までは(株式会社阪急百貨店の)「大阪・うめだ本店」と称していたが、会社合併の際の百貨店ブランド維持方針に基づき(すなわち「阪神百貨店梅田本店」との兼ね合いから)「阪急うめだ本店」に2008年10月1日に改称された。
  • メンズ館
    HEP NAVIOを改装して、2008年2月1日にうめだ本店の別館としてオープン。紳士服の関連商品を約300ブランド集めており、売り場面積約1万6000m²は百貨店の男性専門館としては日本最大。
  • イングス館
    スポーツ用品および旅行雑貨を取り扱う。ingsというネオンサインが目印。1982年開業、かつては「阪急イングス」であったが現在は「阪急百貨店イングス館」となっている。阪急ドラマシリーズでは「阪急イングス」単体でCMが放送され、キャッチコピーは「何か始めたい人、どこか物足りない人、イングスならもっと夢中になれること、ずっと夢中になれること、阪急イングス」
  • 神戸阪急(JR神戸線神戸駅前、神戸ハーバーランドキャナルガーデン内)
    同じ神戸ハーバーランドに同じ阪急グループである阪急商業開発が運営する神戸モザイクがある。
    開業以来、赤字が続いていて、エイチ・ツー・オー リテイリングの幹部などは、賃貸契約が切れる2012年に撤退を検討していることを神戸新聞に話している[5]
  • 四条河原町阪急(阪急京都線河原町駅前)
    上に同じ阪急グループである阪急商業開発が運営するモザイクダイニング四条河原町がある。
  • 西宮阪急(阪急神戸線今津線西宮北口駅前、阪急西宮ガーデンズ内)
  • 宝塚阪急(阪急宝塚線・今津線宝塚駅前、ソリオ宝塚内)
  • 川西阪急(阪急宝塚線川西能勢口駅前、アステ川西内)
  • 千里阪急北大阪急行電鉄千里中央駅前、千里ニュータウン内)
  • 堺 北花田阪急大阪市営地下鉄御堂筋線北花田駅前、イオンモール堺北花田プラウ内)
  • 三田阪急(JR宝塚線神鉄三田駅前、キッピーモール内)
関東
海外
  • 統一阪急百貨(台湾・高雄)

[編集] 今後の予定

  • 2009年秋 - 阪急うめだ本店の南側半分が竣工予定。残る北側半分の解体・新築工事を開始(予定)。
  • 2011年春 - JR博多駅新駅ビル内に新店舗が開店(予定)。
  • 2012年春 - 阪急うめだ本店が新ビル(新梅田阪急ビル)内で全面開店予定(予定)。

[編集] かつて存在した店舗

  • 大井阪急食品館(元:大井阪急)(大井町駅前)
    2008年3月31日をもって閉店、隣接するアワーズイン阪急(ビジネスホテル)は大井阪急跡地に建設される新ホテルが開業するまで(2011年予定)引き続き営業。
  • 数寄屋橋阪急(銀座駅前)
    現在はモザイク銀座阪急というテナントビル。
  • 三宮阪急
    1992年までは「神戸阪急」と称していたが、ハーバーランドに神戸阪急を新規出店する際に三宮阪急に改称。地階で食料品を、1階で服飾品を取り扱うエキナカ小型店舗であった。阪神・淡路大震災で神戸阪急ビル東館被災(建物の大部分は解体されたが三宮阪急の部分はほぼ無傷で震災後も数日間は営業していた。)修復工事のため退去、そのまま閉店となった。

[編集] 沿革

[編集] 阪神急行電鉄→京阪神急行電鉄直営時代

[編集] (初代)株式会社阪急百貨店

[編集] (2代目)株式会社阪急百貨店

[編集] 株式会社阪急阪神百貨店

  • 2008年10月1日 - 株式会社阪急百貨店が株式会社阪神百貨店を合併し「株式会社阪急阪神百貨店」に商号変更。また、この会社合併に伴い、本店の名称を「大阪・うめだ本店」から「阪急うめだ本店」に改称。
  • 2008年11月26日 - 阪急西宮スタジアム跡地「阪急西宮ガーデンズ」に西宮阪急が開店。
  • 2009年秋 - うめだ本店の南側半分が竣工予定。残る北側半分の解体・新築工事を開始(予定事項)。
  • 2011年春 - JR博多駅新駅ビル内に新店舗が開店(予定事項)。
  • 2012年春 - うめだ本店が新ビル(新梅田阪急ビル)内で全面開店予定(予定事項)。

[編集] 阪急阪神百貨店吹奏楽団

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1960年に創立した百貨店グループに勤務する従業員で構成された職場バンド。

[編集] 関連会社

[編集] 補足

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  1. ^ 関連する外部リンク
  2. ^ 関連する外部リンク
  3. ^ 阪急百貨店うめだ本店建て替えプロジェクト
  4. ^ 完成時点での日本最大は松坂屋名古屋本店(名古屋・矢場町)の86,758m2である。ただし、メンズ館(16,000m2)を含めると松坂屋を上回る。また、2014年には近鉄百貨店阿倍野本店が本館100,000m2となる。
  5. ^ 関連する外部リンク

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年7月6日 (月) 09:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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