陣痛促進剤
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陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)とは、陣痛を誘発させたり促進させたりするために用いる薬剤である。このため、陣痛誘発剤と称されることもある。
目次 |
[編集] 概要
陣痛発来の機序は不明であるが、ホルモンやホルモンに類似した生理活性物質が関与していることは明らかである。また、それらの物質を生体に投与することで人為的に陣痛を発来させることが可能である。人為的に陣痛を発来させ(分娩誘発)たり、陣痛を増強する(分娩促進)ために用いられる薬剤を陣痛促進剤と総称する。
[編集] 薬学的活性
以下の薬剤は自然陣痛の場合に母体から分泌されるホルモン(オキシトシン、プロスタグランジン)である。内服、筋肉注射、点滴で使用する。
[編集] オキシトシン系
子宮の筋肉や乳房の筋肉に作用、陣痛を起こしたりお乳の出を良くする作用がある。
[編集] プロスタグランジン系
子宮の筋肉に作用、陣痛を引き起こしたり陣痛の強さを強める。
[編集] 主な使用目的
- 過期産の予防:分娩週数が妊娠42週を過ぎた過期産では、主に胎盤機能の低下により新生児の合併症が増加することが知られている。そのため、目安として妊娠40週0日である出産予定日をある程度過ぎても陣痛が発来しない場合、過期産を予防するために分娩誘発が行われることが多く、その場合に使用される。
- 子宮内環境の悪化:胎盤機能の悪化、子宮内感染、胎児の臓器不全などにより、長く胎児が子宮内に留まっている事がデメリットになる場合や、妊娠高血圧症候群などの母体合併症のため妊娠の継続が母体の健康を著しく損じると場合、分娩誘発が必要となることがあり、その場合に使用される。
- 微弱陣痛:文字通り陣痛が弱い場合。分娩せずに長時間経過すると母体にも胎児にも危険である。
[編集] 問題点
様々な問題点が言われているが、人間の出産は他の動物(犬は、犬のお産と呼ばれるほど軽いとされる。それでも母体にも胎児にも相応の危険がある事には注意。ペットの母犬が死ぬ場合も少なくない)などと比べて頭が大きかったりする分、「重い」傾向にある。そのため、陣痛促進剤により陣痛を促さないと母体が危険な場合がある。時に医療を必要とする出産もあるが、9割近くは正常な出産であり、自然な経過で出産にいたる。分娩停止(陣痛は発来後に陣痛がなくなる)といわれるものは医療用語では異常の分野に入るが、実はとても自然な経過によるものである[要出典]。うまく骨盤内に入らない胎児の頭をうまく入れるためや、パニックになった母親をいったん休憩させるためや、立ち会う予定の父親を待っていたりするための、陣痛停止の可能性が高い[要出典]。母児ともに元気なら薬剤に頼らず様子見ることで、不思議とスムーズなお産にたどり着くことは多くある[要出典]。
また、医者は出産のための機械では無いので、時間帯によっては医師の人手が足りない場合は多く陣痛促進剤の使用が止むを得ない場合もある。かといって、薬剤には必ず副作用があり副作用によって別の危険を引き起こす場合もある。死亡例も多々、確認されており、多用が問題視されている。
しかしながら、実際には「陣痛促進剤による被害を考える会」等の活動団体が主張する程に陣痛促進剤によって、昼間の出生数が増えている訳ではない。昼間は帝王切開などの手術による出生数が増えており、帝王切開による出生数を差し引くと経膣分娩による出生数が昼夜で大きく異なるとは言いがたい(愛知医報 平成19年5月15日 p8-9)
薬剤の使用に当たって、その反応には個体差があるため、陣痛が強くなり過ぎて、まれに子宮破裂や胎児仮死などが起こる危険性がある。そのような危険を避けるために、薬剤の使用に際しては精密輸液ポンプを用い、投与量について細心の注意が払われたり、また、陣痛や胎児の状態を的確に把握するために分娩監視装置を装着するなどの処置が行われたりする。
[編集] 近年の傾向[要出典]
最近では胎児が2000g代での出産を望む母親が増えてきている[要出典]。これは、保育器の発達と共に、「重い」出産を望まない(昔のギリギリまで待つ様な出産を望まない)、更には出産後の体型の崩れを気にする母親の増加が主な理由だと考えられている[要出典]。こういった場合にも陣痛促進剤は用いられる。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年9月29日 (火) 14:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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