難経
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難経(なんぎょう)は、中国の東晋(とうしん)時代に、扁鵲とならぶ伝説的な医師として知られる華佗が編纂したとされる、現在知られるもっとも古い医学書のひとつである。正しくは「黄帝八十一難経(こうていはちじゅういちなんぎょう)」という。
黄帝内経のダイジェスト版の体裁を取っており、81の問いと答え、今でいうFAQの形で書かれている。「難」とは、なじるあるいは執拗に質問するという意味で、普通の医師では考えても解決できない問題を、その道の第一人者になりふり構わず質問するという意味である。
黄帝内経が、抽象的な総論であるのに対し、難経は、具体的あるいは実用的な、鍼灸の臨床上の問題について書かれており、とくに経絡治療を行う人にとっては、必読のバイブルとされている。
原本はかなり早い時期に失われ、現在残っておるのは元以降の写本または注釈書である。
[編集] 笑い話
ある日、鍼医の息子が、友人である易者の息子の家へ遊びに行くと、本棚に易経が飾ってある。珍しそうにそれを眺めていた鍼医の息子が、ため息混じりに言った。
「おれはおまえがうらやましいよ。易(やさ)しい経を勉強すればいいんだから。俺は難しい経を勉強しなくちゃならないから、とっても大変なんだ」
これは中国でいちばん有名な笑話集「笑府」に載っている小咄である。易経は四書五経のなかでも最も重要な古典で、かつ、もっとも難解な書物とされている。
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